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ユニーク賢者の異世界大冒険  作者: ハヤテ
第7章 襲来、「邪神の眷属」

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第131話 春風とジゼルの体内探索

 お待たせしました。1日遅れの投稿です。


 「おお! こりゃすげぇな!」


 飲み込まれたリアナ達を救う為、ループスの口から体内に飛び込んだ春風。


 そこは、普通の生物の体内の様な所ではなく、ただ真っ暗だった。彼は今、その真っ暗な中をゆっくりと落ちていた。


 (うーん。結構落ちてると思うんだけど、一体どこまで続いてるんだこれ? ちょっと興味はあるけど、今は早くみんなを見つけなきゃ)


 と、呑気にそんなことを考えていていると、


 「は〜る〜か〜さ〜ま〜」


 左腕のアガートラームに装着した零号から、ジゼルの声がした。


 「? どうしたんですかジゼルさん?」


 春風がそう尋ねると、ジゼルは零号から出てきて、


 「私、言いましたよね? 『無茶はしないでください』って」


 と、笑顔で尋ね返した。ただし、目は笑っていなかったが。


 「……あ」


 その瞬間、春風は自分がしたことを思い返した。


 冷静になって考えてみると、いくらリアナ達を助ける為とはいえ、自分から体内に、それも口から入ったなど、「これってかなり無茶しているんじゃないか」と、今になって疑問に思ってしまったのだ。


 「あー、俺、そんなに無茶なこと、しました?」


 恐る恐るそう尋ねた次の瞬間、ジゼルはピキッとなって、


 「無茶なことをしたに、決まってるじゃないですかぁーっ!」


 と、真っ暗な空間で、春風を思いっきり怒鳴った。


 数分後、


 「うぅ、めっちゃ怒られた」


 「当たり前です! 反省してください!」


 ジゼルにかなり怒られたのか、春風はしょんぼりしていた。一方ジゼルはというと、零号内でまだプンスカと怒っていた。


 それから春風はゆっくりと落ちながらリアナ達を探していると、


 (ん? 何だあれ?)


 と、今の位置よりも下の方で、何かが光っているのを見つけた。


 見つけた時は小さな光だったが、落ちていくにつれてその光はだいぶ大きくなった。


 そして春風の足が光に触れた瞬間、眩い光に包まれるのを感じて、


 「「う! ま、眩しい!」」


 と、春風とジゼルは思わず目を瞑った。


 「……う、う〜ん。ハッ!」


 気がつくと、そこは床と壁と天井が真っ白な広い部屋の中だった。


 (ここ、体内だよな? 何でこんな部屋みたいなのがあるんだ?)


 頭上に「?」を浮かべながら辺りを見回すと、


 「春風様! 床を見てください!」


 「え? あ、みんな!」


 と、床に転がっている状態のリアナ達を見つけた。


 春風はまず、一番近くにいるリアナに近づき、


 「リアナ! リアナ!」


 と呼びかけたが、


 「……」

 

 気を失っているのか、春風の声に答える様子はなかった。


 「テツ! オイ、テツ!」


 「……」


 「ケータ、起きろ! ミウさん! イオリさん、シオリさん! ユメさん! レイモンド様!」


 その後、春風は鉄雄達にも呼びかけたが、全員反応はなかった。


 「駄目だ、目を覚さない。ちくしょう、どうすればいいんだ?」


 「春風様……」


 春風はリアナ達を目覚めさせる方法はないかと考えていた、その時……。


 ドォオオオオオオオン!


 「「!?」」


 突然の爆発音と共に、部屋が揺れたのを感じた。


 「な、何だ!?」


 「この音。春風様、外で何かが起こっているようです!」


 「外!?」


 春風とジゼルが驚いていると……。


 ドォオオオオオオオン! ドォオオオオオオオン!


 「ま、また!?」


 今度は連続で爆発音が鳴った。


 「オイオイ、俺達が中にいるんだぞ!」


 「一体、外で何が起きているのでしょうか!?」


 わけもわからず混乱する春風とジゼル。


 2人は知らなかった。


 ループスの分身の体内でリアナ達を探していた時、外ではというと、


 「グォオ! コレハ、ヤバイ!」


 「やめるんだ、ルーシー!」


 「お願い、落ち着いて!」


 「許せない。絶対に……許せない」


 ループスの分身を相手に、ルーシーが()()していた。


 その理由は、少し前に遡る。

 


 


 

 


 

 

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