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夢の跡  作者: 常務
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【18:05~】

【18:05~】

 先に学校に走って着いた一行はややこしい名簿の登録や許可書の発行を一切求められなかった。すんなりと宇名原を先頭に中へ入っていった。この時間帯は誰も残っていないはず。田中が追い付いた時には閉まりかけたドアに向かってもう一走りして警備員にこう伝えた。

「同じ用事です」

「あ、はい、どうぞ」

 中に入ったのは何年振りだろう。卒業してから九年を数える。二十七歳のこの夏は十八歳の時と同様。忘れられない夏になるだろう。

 校内の道中、みんな無言で玄関先からもらったビニール袋に雨具を片付けていく。下校が遅れた部活生の隠れる姿も見えた。宇名原はそんなところではなく、重々しい歩みで階段を登っていった。田中は先ほどと同じ距離を保って一行の最後から追い、第二会議室に入っていった。学校で一番大きな会議室になる。電気は元から付けてあった。

 衆は田中の姿を見ると中への歩みを止めた。宇名原は頭を彼に向けて深々と下げた。続いて栖原、石田の兄、石田、何と関と車いすに座っていた岡崎も頭を下げてしまった。下林と榊は見つめ合ってどうすればいいのか分からないでいる。あとどのほどの事実が今日の話の中から出てきていないのか。関と岡崎の行動を見て改めて全身の筋肉に力を入れた。大工屋もびっくりしたままその場に突っ立ている。

 その場の謝罪かと思われる状態は五分間以上続いた。誰も頭を上げようとしなかった。宇名原に至っては五十度のお辞儀に近い。岡崎の荒くなる呼吸音を聞いてやっと一同は席に着こうとし始めた。その間、田中は黙ったまま衆を見ずに時計を見つめていた。

「六時十五分ですよ」

 弱弱しい声が空間内に響く。

「すまん!」

 栖原が叫んだ。


 会議室は楕円のテーブルが真ん中にあり、椅子は重厚な九十年代を想像させるクッション付きの物で、照明と窓の外の景色で不気味なコントラストをなした。ドアは前後の二か所で厚い木製の物で文様が刻まれていた。校章である。近年の情報化で新たにスクリーンやプロジェクターが設置されたが、ほかの所の見た目は古ぼけたままだった。皆誰もがこれだけの大人数で息が詰まりそうになっていた。介護員が車いすをテーブルに着かせると体調を再確認して部屋のドア近くの隅に座った。一人にしてもらおうとその場で頼んだが、どうしても認められなかった。

 真っ先に口を開いたのは岡崎だった。早く帰りたいのか、物語を話し始めた。事実であって欲しい。いや、今から語られるものはすべて事実でなければならないのだ。隅に座っている介護員がそう思った。彼女は外出許可を求めてこられた時に事件の事を聞かされていた。その境遇に同情して許可の申請に協力した。

「先に皆さんに断っておきます。今からお話する内容はこれまでの発言と食い違うところがありますが、今から述べることは私の知る限り間違いのない事実です。なぜ今までだましてきたのかも説明します。申し訳ありませんでした。ご存じの通り、僕は末期がんに苦しめられています。休憩を挟みながら、お話させてください」

 岡崎の目線は病中でありながら異常に鋭かった。宇名原を見る目は殺気を帯びる。宇名原は誰の目からも離れて宙に目線を浮かせた。

 唇を再び開けたとき、田中の顔が歪み始めた。ここから見れば田中の頬が震えている。

「僕が高一の時、今の理科部の部長会に入りました。部員が全員入っている連絡網とは別のものとして部長会が設けられていました。そこで初めて栖原先輩の事を知りました。先輩に当時の顧問は誰かと聞きました。シラサワ先生ではなく、宇名原先生だと言うんです。その時OB会での疑問が少しだけ解決しました。現役時に参加したの最後のOB会、なぜか全員シラサワ先生の時の先輩だったんです。栖原先輩さえいらっしゃらなかった。何か用事かとその日家に帰って先輩に聞きました。OB会の事は聞いていないと言われました。そこで初めて勇気を出して宇名原先生時代の事を聞きました。その時はどうでしたかっとね。」

 そこで深呼吸をして話を続けてゆく。

「それで田中先輩の事を言われました。その時代の最大の出来事として部長会で知った時の衝撃は今でもはっきりと覚えています。すぐにホームページに行きました。ここにいる多数の人が知っているでしょう。部活動のホームページです。そこで田中先輩の肉声を聞きました。そしてパスワード付きの部誌の記事を二十本ほど見て回りました。生々しい苦痛の記録でした。パスワードはTNKだけ。そんな意味不明なことをなぜしていたのかと栖原先輩に聞きました。そうすると彼も何も分からなかったのです。田中先輩が失踪してから、その事件の動機から内容に至るまでの全てがパズルのようにばらばらに散り、葬られてしまったんです。そこで栖原先輩に提案したんです。部活動存続のために、そんな記憶は隠しておいた方がいいのではないかと」

 ここで岡崎は田中に向き直して立ち上がり、深々と一礼をした。彼の体は小刻みに震えている。横に座っていた関がさっと腕を掴んで支えようとしたが、岡崎はその手を払いのけた。

「申し訳ありません、一個人として、自分の地位、自分の部活動のためにあなたの記憶を、あなたのサインを消したんです。あなたがこの場所で確かに受けてきた苦しみを利用したんです」

 田中はうっすら涙を浮かべながら軽くうなづき、辛うじて岡崎に座るようジェスチャーを出した。

「栖原先輩に頼まれました。田中先輩を一緒に探してくれないかと。僕はその時にガンに罹っていたことを知りました。進行が早く、すぐに自由に動き回る状態じゃなくなりました。その時に部活動管理委員会の解散騒ぎが始まったのです。その解散決議のあっさりした可決を見てほっとしたのと同時に、宇名原先生の部活動も賛成に回ったことに大きな不安を感じました。僕が更迭されたあと、この管理委員会をさえも消そうとしているのではないか。本当の目的は事件の隠蔽じゃないか。栖原先輩にも相談したが無駄でした。せめて残せるものをと最後に残したのは皆さんの目の前にある段ボール箱の中身です。全て栖原先輩が卒業の時にこっそり倉庫の一角に隠してあったものです。僕はそのあと、家で病魔と闘いながら、誰かにその願いを託そうとしました。田中先輩の事を。そして、浅はかにも僕の弟への罪滅ぼしにと綺麗ごとをも考えました」

 弟の事を聞かされた面々は彼の発言に眉をひそめた。

「田中先輩の卒業年度、栖原先輩と相談して僕と同年度という事にしておきました。その事実を知る人はこの世代の部活生では僕だけですから、第三者を頼む時の暗号替わりにしたんです」

 その時下林らが初めて少し納得した顔になった。岡崎は首を微かに横に振り、休憩する旨をみんなに示した。

 隣の関が今度、話し始めた。

「私は当時、岡崎の病気を恐らくうつ病だろうと勘違いしていました。彼は病気の事を他の誰にも言わなかったみたいです。だから周囲は彼が不登校気味に見えました。私は彼に相談を持ち掛けられました。田中先輩の件です。でも、私は田中先輩が何をされたのか、どんな辛い思いをされたのかを知りません。ただその事実隠滅のために記事を隠すよう頼まれたのです。彼の独居の家にはパソコンが無かったのですから。それに病気と校内の騒ぎでそんな気力も無かったみたいです。私はそのブログ型ホームページに入り、全ての記事を精査しました。関係があるもの、疑わしいものは迷わず非表示設定にしてサーバーに保存しました。消すように言われたのですが、そんな勇気は記事を読むに連れて失っていきました。この痛ましい事実を私が消す権利はあるのか。でも、彼の頼みなら叶えてあげたい。その一心で折衷策をとりました。後々の管理者にお荷物を押し付ける形になりましたけど、」

 その時関は石田に向いた。

「ごめんなさい、びっくりしたでしょう。そんな内容で大量の未公開記事があるだなんて」

 石田は二度頷いた。

「部活動管理員会の解散騒ぎの真っ只中に置かれた彼を見ていられなかった。通院の時間さえ確保できそうに無かったからです。そこで書類の整理を手伝いながら自分で伝手に頼ってこの件の内実を聞いて回りました」

 岡崎はゆっくりながら頭を彼女に向けた。信じがたい顔だった。

「そうしたら部活動の先生方がそう企んでいる節や生徒会の役員が権力を欲しがっている節や予算も絡んでいるらしいことを聞きました。どれが事実かは今も分かりませんが、陰謀であったことは確かだったのです。腹が立って書類を全て見直しました。そこに改ざんを加えました。解散の動議の採決結果、動議の文言をこっそり岡崎が処理しやすいように動かしました。その時は解散後の権力争いに校内が血眼になっていたものですからそんな昔の過ぎた事を突いてくる人は誰一人いませんでした。すみません」

 彼女は全てを語り終えてから立ち上がり、その場で頭を下げた。


 石田の兄は彼女の言っている間にずっと何かを考えているしぐさを見せた。

 石田が彼女に続いて話し始めた。今の部活動の中心的存在に誰もが目が行きがちであったが、彼はそれまでの話を聞いて頷くほか何ら反応を示さなかった。彼が話し出すと、介護員が彼は何もしていないのだろうとこれまでずっと強張っていた顔を崩した。しかし、そんな心積もりはすぐに打ち砕かれることになる。


「僕なんですが、」

 みんなの視線が一斉に集まる。今のホームページに絡んでいることを知っている下林は彼を凝視し始めた。

「岡崎部長が卒業する前に部活動に出てこなくなったので、ホームページの管理をシラサワ先生に任されました。その時初めて管理者アカウントを使って全ての記事を見たんです。さすがに驚きましたよ。昔にあんな出来事があったなら噂でも流れるはずですが、今まで全く変な事に出会っていませんでしたから。僕は怖くなってシラサワ先生に知らせました。先生はいつからそのことを知っているのかは分からなかったんですけど、反応はそれとなく知っている素振りでした。適当に誤魔化されてそのままにしておくよう指示されました。面倒事には構っていられなかったんです。重要な大会が近かったんです。その腫物と言ったら言い方が悪いのですが、封じ込めるために管理パスワードまで変えました。シラサワ先生だけに知らせて。先生はそれにも何ら抵抗感を示さなかったのです。僕はさんざん悩まされたのですけどね」

 石田は珍しく緊張していた。両目を閉じて深呼吸を二度繰り返して手を机の上に置いて上半身を辛うじて支えた。頭は下を向いたまま、

「それまでに改ざんがされたことは更新履歴で分かっていたんです。隠滅された記事だけじゃなく、語り口調の部活動史も修正されていました。修正される前の物はバックアップとして残ってませんでしたが、どうせろくな事が書かれていないだろうと思いそのページ丸ごと消しました。歴史が消えたところで今とはもう関係がありません。その時はそう考えました」

「僕はただ部活動に打ち込んで、大会に出て、成績を収めたかっただけです。人間関係のごたごたなどまっぴらごめんですよ」

 最後の言葉で声が震え出した。握り込めたこぶしはついに真っ赤に染まり、目には怒りを籠っていた。

「そのホームページの件を報告して半月後、顧問が変わりました。今のオカ先生です。なぜかは知りません。聞こうとしてシラサワ先生を訪ねても、聞いたら辞められたらしい。オカ先生は最近に来た先生だから、この事件はいよいよ今と切り離されて過去の物になってしまいました。気づけば僕は加担者の一員になっていました。結局大会にも集中できなくなりました。写真に写っていた先輩が夢の中に出てくるようになったんです」

 その時石田は頭を左に向けて田中を見つめた。田中はすでに二行の川を顔に作り出していた。それでいてこの事実から目を背けなかった。二人は目が合った。隅に座っている介護員は再び顔を暗くさせてうつ伏せ気味に丸まりそうになった。

「大会はそのせいか知りませんが納得いく成績には程遠かった。チームのみんなに申し訳なかった。直前練習に出てこられなかった日も多かった。部室に近づくのが怖くなった。誰にもこの思いを聞いてもらえない、というより、こうなった以上誰にも何も言えませんでした」

 石田が大粒の涙を握りこぶしの上に注いだ。鼻をすする音しか聞こえてこない。ほかには一切の雑音が無かった。外の雨は止んでいるらしい。みんなはそれぞれ下を向いたり、目を瞑ったり、榊だけは腕を机に置いて頭をその上に載せ、退屈そうにしていた。うんと、何か言いたかったのかも知れない。

「自分に言い聞かせました。自分は主犯ではない、部活動の運営を守るためにしたんだ、みんなの居場所を守るためにしたんだと。昔の事件で部活動が一回解散したことがあったのを知っていたからです」

 解散、あー、大工屋はホームページの内容を思い出してうなづいた。そういう事なのか?他のページには過去の悲惨の事件について一切の記述がなかった。

「僕が高三になり、部活動を離れる直前に下林先輩がいらっしゃいました」

 そう、それは約二か月前の出来事である。大工屋の冷たい態度が突然場違いに思い浮かんできた。下林は笑いそうになった。すぐに大工屋に睨まれて真顔に戻した。

「僕は確かな証拠が無かったんですが、前のホームページの管理者は岡崎先輩で、その記事が非公開で残っているのならば、きっと何か知っているのだろうと推測しました。だから下林先輩にあくまでも盗み聞きした話を振りました」

「重病説」、彼が話題の中にさりげなく言い放ったワードは何と熟慮された仕込みだったのである。

「下林先輩に調べてもらいたかったんです。自分では受験でそんな事はできるはずもなかったんですからね」

 都合よく利用された下林ら。この事件に関係あるのは関だけだったのか。でも先から榊の態度がすごく気になる。そういえば彼女は自分で嗅ぎつけて喫茶店にやってきたのだった。頭中想像を巡らせても見当がつかなかったのだが、怖い予感だけはできた。

 そう考えている間、石田は立ち上がって田中に向かって同様に謝った。田中の反応は涙を流す以外に何もなくなっていた。


 石田が話し終わったかと思うとまさか岡崎が再び口を開いた。休憩が済んだのか。しかし、これ以上に彼が知っている事とは何だろう。今度、彼はまっすぐに宇名原先生を見ながら語り始めた。衆はそれに釣られて宇名原先生に注目した。宇名原先生は突然緊張した面持ちになった。この時榊を見ると頭を腕から起こしてまっすぐに座り直した。彼女も絡んでいるのか?

「宇名原先生。あなたのおかげで僕は随分忙しくなりました。意味が分かりますか」

 淡々と問いかける。責めている口調ではなかった。でも榊は宇名原先生を蔑視しながら口角を右上がりに吊り上げた。

 宇名原先生は再び立ち上がって岡崎に謝った。

「本当に済まない。でもそんな病気にかかっていただなんて知らなかったんだ!」

 言い訳をする子供か!下林はこのとき、下手な漫才を見ている観客になり切ろうとしている。実世界の事実として見ていられなかった。関だけはこの時岡崎を見つめた。彼女はそのあと榊を見た。榊は注がれる目線に気づいて二人は目が合ったが、榊は瞼をバタバタさせている。関はそれを見るやすぐに再び宇名原に頭を向き直した。

 大工屋はこの沈黙の間の色んな動きを追い切れず僕ばっかりに問いかけてくるような目線を注ぐ。僕だって意味がよく分からない。睨み返すと彼は僕に興味を失ったようだ。

 隅に座っている介護員は岡崎の声を聴くとまっすぐに座り正した。そして彼をここに連れてきた事をいささか後悔し始めた。余計なことに首を突っ込んだね。時計を見るとゆうに一時間が経っていた。戻る時間を頑固として書かなかった彼の意図がやっと分かって自分を嘆いた。この残業が何時まで続くんだ今日は。

「僕が委員長を務めるのを見計らってあなたは部活動管理委員会を解散させたんですね」

 今度は栖原が岡崎を見た。何を言ってるんだといった具合に驚いている。非難の感情も読み取れた。栖原の時代は委員会の最盛期だった。懐かしい会議の様子が目に浮かんだ。ただ懐かしむ間もなく、栖原は何かに気づいて宇名原を細い目でじろじろと値踏みを始めた。田中の兄はすでに見通しだといった具合に時計をちらほら確認している。しまいには髪の毛をいじり始めた。

「申し訳ない」

「あんたは自分の部活動で起こった事を消そうとしたんだよ。おい、おっさん。分かってんのか?!」

 石田の兄が急に机を叩いて言い放った。隣の石田が怯えた目でこのやり取りを見ている。

「やめないか」

 田中が言い出した。これまた平淡なトーン。急に土砂降りの音が入ってきた。ゲリラ豪雨ってやつなのかな。石田の兄は不平そうに田中を見て、

「だって、お前」

「やめてくれ!」

 田中はその場で初めて感情を露わにした。宇名原先生はただ石田の非難に驚いて石田の方に向けて魂の抜けた殻になっていた。目線の先は何もない。口は微かに空いたまま。

 岡崎ら後輩はホームページの情報以外には田中の事は全く分からなかった。全員が色んな思惑を抱いてこの場に座っている。贖罪やら、憤慨やら、後悔やら、好奇やら。でも、顔は全員真顔だった。目だけがうようよ部屋中を泳いでいる。雨の音がどんどん大きくなっていく。雷が鳴った。光った一瞬、カーテンに射影を作り、少し暗めの照明の会議室に戦慄の空気を与えた。榊がびっくりしたようで怖がって背もたれにもたれた。

「そろそろやめにしないか、田中も来てくれたわけだし」

 これ以上の追及は田中を苦しめる可能性があった。栖原は皆の前で切り出した。

「それが良いだろう」

 妙な言い方をする田中。

「それでいいのか?」

 石田の兄が煽り立てるように言ってきたが、石田がこっそり服を引っ張っていた。彼はまだこの学校にいる。それに振り返った兄は石田の怯えた顔を見て舌打ちをして後ろにもたれて腕を胸の前で組んだ。

 当然全てが分かったわけじゃないから、岡崎を初め、同級生組は納得の行かない顔だった。だけど田中先輩本人がそう言うのならば仕方無かろう。

 田中は真っ先に会議室から出てしまった。宇名原もさっさと出ていく。ただし、二人は逆方向に向かった。西と東の階段二つが使える。

 室内は白けた空気になり、二人が一階分降りただろうというタイミングを見計らって石田が部屋から逃げるように飛び出した。岡崎は介護員に合図した。二人は車いすで部屋を出る。

「お先に失礼します」

 石田の兄の横を通る時頭をちょっと下げながら。


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