現代医学について2
再生医療なんて言葉がある。
最近じゃips細胞なんていって、希望の持てる話が出てきている。
ただ、まだ実用段階じゃない、ってのが悲しいところ。
あとどれくらい待てば良いんですかね?
なんにせよ、人間というものは、誰しもガン細胞というものを持っている。
どの部位がガンになるか、というのはわからないし、早期発見で早期治療できたら、
まあ運が良いのかもしれない。
ただ、切ったからもう安心、ってものでもないから、まあ難しい。
こればっかりは、治しようがないし、寿命と言えなくもない。
ただ、問題なのは、切った後のことなんだよ。
音楽プロデューサーのつんくなんかも、ガンになって声帯を切除している。
まあ、ガンなんだから取るのは仕方ない。
でも、その後どうすんの?って話なんだよな。
元の生活に戻れないなら、生きていくのが困難すぎる。
医療ってのは、「とりあえず生命を維持する」ということしか考えてないと思う。
植物人間なんて言葉があるが、まさに寝ているような状態で、でも生きている。
そんな人もいる。
あるいは、老人になって、ほとんどの時間を寝ている、そんな人も病院にはいる。
むしろ、そういう老人がかなり多い。
でも、入院している以上、死ぬまでは生命を維持される。
正直言って、誰が望んでこんな状態なのだろうか。
患者も、患者の家族も、誰一人望んでいないと思う。
本当に必要なのは、生命維持ではなく、原状回復ではないだろうか。
たとえば、足がなくなったら、義足をつける。
歯がなくなれば、入れ歯を入れる。
人工物で、代用できるなら、それで良いと思う。
しかし、内蔵に関しては、こういったものが、ものすごく遅れていると思う。
なぜ、人工的な食道など作れないのだろうか。
答えは簡単。胃ろうという解決策が既にあるからである。
胃ろうになった人が、家族にいるだろうか。
いないと聞き慣れないし、なんだかわからないと思う。
要するに、食べることを諦める、ということである。
食べることが好きで、それが楽しみな人。
そういう人にとって、食べることを諦めるということが、
どんなに辛いことか、医者は理解しているのだろうか。
そういうことまで、気が回らないから理系とか言われてしまうんだよ。
どんなに体が変化して、元のように戻らないとしても、
機能だけは回復して欲しいと思う。
それは、誰しも思うことなのではないか。
なぜそんな根本的なことが、現代でもまだ解決されないのか。
不思議で仕方ない。
まさかとは思うが、そういう病気になる人が少ないのか。
所詮医療もビジネスという考え方もあるからね。
なんにせよ、これだけ医学が進歩したというほどには、
人間のほうが進歩してないのかもしれない。