朝の一歩から
朝の一歩は 無理して 軽い
俯くな、と 明るすぎる 日の光
呼吸は内に 鼓動は早く
次へ 次へと
滞りに怯えて
いつも通り それが幸い と
眼差しが 行き交う
やるべきことと
向き合って
型にはめた言葉と
と
型にはめた笑顔
の防護を着けて
働き手の 一部になって
発動する
震えてばかりの情は
上着のポケットの中に
眠らせて
なんのために
が
顔を見せたら
「生きるため
活かすため、その他いろいろ」
と答えておく
処世術の言葉を
ひととおり
唱えた
心が軽く鳴った
錯覚のあるうちに
仕事をはじめる