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02 美しい夢
あなたと笑い合った でもそれは過去だった
これからの未来には 決して訪れない儚い夢
瞼を開いて 現実が付きつけられる
でも きっと だからこそ 美しい
思い出が美化されるというのなら
眠っている間にひたる夢だって
きっと繰り返す事に美しくなっていく
本来の形から 変わってしまっているのだろうけれど
長い年月を繰り返して 最初の想いでなんて消えてしまっているのだろうけれど
私にはその夢が必要だった
どうか終わらないで
どうか消えないで
どうかなくならないで
本当のものでもなくても
偽りの形に過ぎなくても
私はそれがないと これからの人生を生きていけないのだから