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氷と炎 一緒になれない恋愛模様

「水!!次こそ水の妖精!」

「お姉ちゃん頼んだよ」

「別に私は何もしてないよ。水の妖精じゃ無くても私のせいじゃないよ」

「頼んだぞ沙月」

「だから私に妖精呼ぶ力とかないんだってばー」


「ここね?妖精に逆らう奴がいるっていうのわ」


「もう来たよ。お姉ちゃん妖精呼ぶ才能あるね!」

「無いよー私何もしてないしー!」

「お前は何の妖精だ」


「ふふっ私は氷の妖精!あなたたちを氷漬けにしてあげるわ」


「でかしたぞ沙月!」

「なんで?なんで?水じゃないよ?」

「お姉ちゃんバカなの?氷なんだから溶かしたら水になるじゃない」

「バッ、バカじゃないもん!それぐらいわかるもん!」

「とにかくだ。今回は生け捕りだ。捕まえるぞ」

「お姉ちゃん頼んだよ」

「なんで私なの?私虫嫌いだから触りたくないんだけど」

「虫っぽいだけで虫じゃないから大丈夫だよ」


「さっきから虫虫言わないでよね私は妖精!氷の妖精よ!さあ凍りなさい!【氷の嵐!旋風氷丸】」


「氷氷よ氷が来たわ涼しいし助かる!」

「兎子!氷を回収」

「オッケー真子っちゃん!」

「さあ沙月!こいつを使え!」


真子が私に投げて渡したもの・・・。


「なにこれ?」


「虫取り網GT-R」


「虫取り・・・」


「さっきから私を虫扱いして許さないわよ!」

「うるさいハエだな沙月早く捕まえろ」


バサッ!


「キャーキャーなになに放してよ放してよ何してんのよ」


「捕まえたわ」

「よくやった」

「やったー!」

「とりあえずそこの机に縛りつけろ」


「何すんのよ。殺すわよ」

「何いってんだ囚われの身のくせに生意気だな。」

「こんな縄お前らを倒して【氷の嵐!】」

「おお快適快適だよお姉ちゃん」

「本当だね。エアコンいらないし助かるわ」

「お前らくつろいでないで氷集めろ貴重な水だぞ」


「そこまでだ!アスカ!助けに来たぞ!」


「お姉ちゃんあれ誰?」

「知らないわよ。新しい妖精っぽいけど」

「妖精だな・・・」


「あぁサンジ!!助けて!」

「あぁ待ってろ!こいつら片付けてすぐ助けるぞ」


「お前アスカって言うんだな。なあ、あれはお前な彼氏か?」

「そうだ」

「生意気だな」

「痛い痛い痛い」

「あっ!人間!アスカに何をする!卑怯だぞ」

「そうよ真子さすがに拷問はちょっと」

「何を言ってるのお姉ちゃん真子っちゃんは正しいこんな妖精ごときに彼氏だなんて私たち全員いないんだよ彼氏!」

「そっそんな事・・・」

「お姉ちゃんまさかいるの?いるの?彼氏?」

「・・・いないけど・・・」

「でしょ!当然よね」

「当然まで言わなくても・・・」



「アスカ!今助けるぞ!」


ビュッ!!

バサッ!!


真子があっさり網でサンジと名乗る妖精を捕まえた。



「捕まえたぞ」

「捕まえてどうするの?真子っちゃん焼いて食べる?」

「そうだなちょっとお腹も空いてきた」

「真子・・・食べづらくない?」


「あぁなんてひどい!なんてひどい人間!極悪非道!悪魔!!」

「何を言ってる妖精のほうが悪魔に近い感じがするだろ」

「でもなんでこの妖精何も攻撃してこないんだろうね」

「攻撃力0なんじゃないか?」

「そんなのどうでも良いじゃないお姉ちゃん早く焼いて食べちゃおうよ」

「ああサンジ・・・人間・・・極悪非道人間!」

「アスカ!俺は大丈夫だ!こんな奴らには負けない!」

「ああ・・・サンジ・・・」


「・・・なんか食べづらくない?真子っちゃん?」

「なんか感じ悪いな。まるで私らが悪いみたいな言い方して」

「でも・・・私の目から見ても2人悪人に見えるよ」

「なんて事言うのよお姉ちゃん!妖精食べるのなんて牛や豚を食べるのと変わんないよ」

「そう・・・言われると・・・そうだけど・・・」

「とりあえず氷の妖精の近くに縛りつけとくか」

「やめろ!!それだけはやめろ!!」

「何言ってんの?恋人の近くに縛りつけてあげるのがせめてものなさけじゃない」

「本当だ。妖精には人間のやさしさが伝わらんのか」


ジュー・・・・・・。


「ねえ・・なんか溶けてない?」

「あっ本当だ!アスカ溶けてきてるよ!お姉ちゃん何とかしてよ。大事な水源が!」

「知らないわよ。なんで溶けてるのよ」

「お前ら早く早く俺をアスカから離してくれ!!頼む!!」

「なんだどうした?」

「せっかく恋人同士くっつけてあげたのに嫌いなの?別れるの?」

「違う!違うんだ!アスカは俺の近くにいたら溶けてしまうんだ」

「えっなに?恋の炎的な?なんか今すごくイラっとしたんだけど」

「兎子ちょっと違う気がするよちゃんと話聞いてみようよ」

「俺は・・・俺は炎の精霊なんだ!アスカは氷の精霊2人は一生一緒にはなれない運命、それでも俺はアスカを愛してるんだ」

「サンジ、サンジ」


「なんかすごく号泣してるし・・・食べるのやめない?」

「沙月!落ち着いてる場合じゃないぞ。すぐに2人引き離せ」


真子が慌ててサンジをアスカから離して縛りなおした。


「危なかった・・・危うくこいつのせいで大事な水源を失うところだった。こいつは危険だな。とりあえずこいついるとアスカ溶かしかねないしさっさと食うか」

「やめて!!サンジを食べるなら私を食べて!!」

「良いんだアスカお前さえ生きてくれれば!」


「ごめん真子さすがに無理だよ。この恋人同士の悲劇の劇場見せられたら・・・」

「私もさすがにちょっと引いてきた・・・」

「仕方がないな。食べるのは遠慮してやる。とにかくアスカは氷を作れ」

「・・・わかったわサンジが生きられるなら・・・」

「くそっ!すまないアスカ・・・俺がふがいないばかりに・・・」

「なんか完全に悪役だねお姉ちゃん」

「私じゃないよ真子が悪役なんだよ」


こうして私たちは生活に必要な水と火を確保した。



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