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籠城塩確保大作戦

「塩だ!塩をもってこい」

「塩?」

「そうだ塩を部屋の四隅においておけば妖精よけになる」

「なにそれ真子っちゃん妖精って霊なの?」

「霊ではない妖精だ」

「でも塩なの?」

「そうだ妖精には塩だ」

「真子・・・なんか胡散臭いよ」

「何言ってるんだ。これは私の妖精研究の成果だぞ!塩が妖精に脱水症状を起こさせるからな妖精は塩を嫌うんだ」

「へーでも、そもそもこの部屋に塩なんて置いてないし」

「なんで置いてないんだ」

「本当だよ。お姉ちゃん全然役に立たないじゃん」

「そんなことないよ。そもそも普通の女子高生の部屋に塩なんて置かないよ」

「おまえ普通だったのか・・・?」

「普通だよ」

「しかしどうしたものか・・・このままだと妖精の攻撃が止まらないぞ」



塩塩塩塩塩・・・ない・・・塩になりそうなものなりそうなもの・・・海水!!

・・・・なんてあるわけないし。


・・・・・!!!!


「あったあったよ真子塩あるよ!!私たち塩持ってる!!」

「持ってるなら早く出せ」

「だから真子も持ってるんだって」

「何を言っているんだお前?」

「ちょっと待っててね」


部屋の隅に移動して・・・さすがにね・・・と。


☆△〇×☆△〇×☆△〇×

※お聞き苦しい音声が流れております。


「さあこれよ!!」

「なんだ沙月?いきなりコップを出されても・・・うわっ!くさっ!これおしっこじゃないか」

「そうよおしっこは塩分あるんだから塩!とれるよね」

「・・・確かに・・・沙月、お前にしては考えたな」

「ふふん!私だってやるときはやるんだから」

「さあ兎子おしっこを出すぞ」

「嫌よおしっこから塩とかしかもなんでお姉ちゃんの部屋でおしっこするのよ」

「あきらめなよ。どうせトイレにも行けないんだからここでするしかないでしょ?それにそろそろ、おしっこしたいでしょ?」

「・・・したいけど・・・したいけど・・・えー!!嫌すぎるぅ」




「結構貯まったな。ここからは私に任せろお前たちの努力1滴たりとも無駄にはしないぞ」

「真子っちゃん!努力はしてないよ。辱めをうけただけだよ」

「兎子また1つ大人になったね」

「全然大人とかじゃないよこんなの!!」


電気コンロにフライパンをのせ、おしっこを温めていく・・・。

「ねえなんで真子はフライパンとか持ってるの?」

「いや呼び出された時に、もしや妖精では?と思ったのでいろいろ道具は持ってきたんだ」

「じゃあなんで塩はないの?塩有効なんだよね」

「塩は・・忘れた。家に忘れた」

「大事なものなのに・・・」



そして数分後・・・。


「出来たぞ!女子高生のおしっこから出来た塩だ」

「女子高生の塩・・・なんか、いやらしい感じがするね」

「売れるかな?」

「真子っちゃん何言ってんのよ売らないわよ」

「そうか残念だ。まあいい塩を部屋の四隅に撒け」

「撒いたけど本当にこれで大丈夫なの?」

「ちょっと量が少ないな今後もおしっこはためておく必要があるな」

「ウソーっ真子っちゃん嫌すぎるんだけど」

「安全のためだ仕方がない」


「そう言えばちょっとお腹空いてきたんだけど」

「確かにそうだな」

「そうだよお姉ちゃん早く部屋から出ないと餓死しちゃうよ。真子っちゃんなんとかしてよ」

「すぐには出られないが食事なら何とかなるぞ」

「ご飯!あるの?持ってきてるの?真子っちゃん!さすが!」

「持ってきてはいない」

「ええっ?じゃあどこにあるの?」

「あそこだ」

「ごみ箱?真子あそこにはゴミしかないわよ」

「あるだろこれが」


真子が取り出したもの・・・それは妖精の死骸。


「それを・・・?」

「焼いて食うぞ」

「うっそー怖い怖い怖い無理だよーホラーだよ」

「でも食わんと餓死するぞ」


サバイバル・・・まさにサバイバル。

私達と妖精の過酷な戦いはまだ始まったばかりだ。



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