土とキノコと毒
「なにすんだぁ離せぇオラはお前たちの為には働かないぞぉ」
「別にいいけど食べちゃうよ」
「俺はそっちに賛成!」
「私も!!」
「妖精ってのは計画性が無くていかんな。まあいいお前働くか食われるかどっちか選べ」
「なっ言ってんだぁ・・・おらぁ脅しには屈しないぞぉ」
「サンジ・・・こいつの右腕食っていいぞ」
「まじ?先食っていいのか?」
「ずるいわサンジだけ私は左腕を食べるわよ」
「しょうがないなアスカ左腕だけだぞ」
「なっ・・・お前ら妖精じゃねぇのか?」
「妖精だぞ」
「妖精よ」
「じゃあ・・・」
「でも食べるぞ」
「私も食べるわよ」
「なっ・・・わっわかった・・・土ぃ出せばいいんだろぉ」
こうして農業をする準備が整った。
「あとは作物の種とか苗とかの妖精が欲しいな」
「そうだよね。このままだと私の部屋に土まいただけだよね」
「そうなるな」
「まあもともとお姉ちゃんの部屋土っぽかったし前と変わんないんじゃない?」
「そんなわけないよ」
「さて畑用の土が用意できた沙月次は種だ。種の妖精だしかも食べられるやつ」
「そんなに都合良く来ないよぉ」
「お姉ちゃんなら大丈夫!」
「何の根拠もないよぉ」
「くぇぇケッケッケ!お前ら種の心配は無用ダァ!お前らはここで死ぬんだからナァ」
「なにあれ?態度デカくない?お姉ちゃんちょっとあいつギャフンと言わしてよ」
「兎子!ギャフンって誰も言ってるの聞いたことないよ」
「お前らこのキノコの妖精を舐めるなヨォ」
「キノコだってお姉ちゃんキノコだよ。食べ物だよ」
「しょっ食料だね。お姉ちゃん頑張るよ」
「頑張る意味なんかナイ!!お前らはここで死ぬんだからナァ!」
「うわっ!なんか粉まいたよ!粉!」
「なにこの粉?」
「胞子だな」
「あぁ!畑に!!」
「どうした?」
「キノコが生えたよお姉ちゃん!食べてみて!」
「いやよ。真っ赤だし毒々し良い明らかに毒な感じがするよ」
「食べてみなきゃわかんないよ」
「わかるわよあの色は絶対に毒!」
「仕方がない新入りに食わすか?」
「真子っちゃん新入りって?」
「もちろん土の妖精だ。畑の土は十分あるし丁度いいだろ。どうせこのあと食べようと思ってたしな」
「さすが真子っちゃん名案だね」
「名案というか合理すぎてちょっと怖いよ真子」
「さあ土の妖精にキノコを食わせるんだ!」
「さあ口を開けなさい」
「やめるんだぁ。オラァキノコは嫌いなんだぁ」
「好き嫌いは良くないよぉ
はーいあーんして」
・・・・・・・・。
「・・・・死んだな」
「死んだね」
「完全に毒だね」
「サンジ危ないからキノコ妖精ごと焼き払ってよ」
「食べないのか?」
「今の見たでしょ?あなたも死んじゃうわよ」
「うーん残念」
キノコは妖精ごと焼き払われた。
やっぱり野生のキノコは危ない。




