塩塩塩
「どうしたの兎子ウロウロして」
「なんか落ち着かないね」
「なんで?」
「いつものお姉ちゃんの部屋の変な臭がしないから」
「ホントだ!自分の部屋にいる気がしない!ってそもそも臭くなかったよ」
「2人ともおふざけはその辺にしてもう今日は塩を四隅において休むぞ」
「なんだお前らもう休むのか?俺はもっと妖精食べたいぞ!もっと働けよ!24時間働けよ365日働けよ」
「サンジ・・・昭和なんだね」
「古い妖精ね。お姉ちゃんちゃんと教育してよ」
「なに?俺は古くないぞ!」
「サンジ・・・古いかもしれないわ」
「アスカまで!!なんだよ!」
「ねぇお姉ちゃんなんか部屋の隅にいるんだけど」
「なに?妖精封じの塩はしたから・・・まさか本物のG?」
「あれは・・・違うな妖精だぞ」
「えっ?なんで入ってきてるの?しかも塩撒いたけ所にいるじゃない」
「お姉ちゃんちょっと何の妖精か聞いてきてよ」
「なんで私が聞くの?」
「だって妖精担当じゃん?」
「そんな担当無いわよ。もう!あの・・・すいません。何の妖精?」
「・・・あっ?俺か?俺は塩喰の妖精だ・・・じゃ食事中なんで・・・」
「しおばみ?なにそれ?兎子知ってる?」
「知ってるわけないじゃない。お姉ちゃんと同じぐらいバカなんだから」
「私バカじゃないもん」
「今調べたら妖怪のようだぞ」
「妖怪の妖精・・・わけわかんなくない?」
「うん意味わかんないね。妖怪なのか妖精なのかわかんないし中途半端だね。お姉ちゃんみたい」
「あんな変なのと一緒にしないでよ」
「塩食べつくしてやるよ・・・お前らに休みはないそ・・・」
「兎子、網!」
「はい」
バサッ!!
「うわっなにしやがるんだ」
「なにって捕まえたのよ。無防備にひたすら食事しているから」
「沙月絞ってみろ」
「しぼる?」
「そうだ塩ばっかり食べてるなら絞ったら塩分たっぷりの体液とか出そうだし塩取っておこう」
「そうね・・・でもちょっと絞るの気持ち悪いんだけど・・・」
「そういう人が嫌がることをやるのがお姉ちゃんの役目でしょ」
「そんな役目ないよ。嫌なことはみんなでやっていこうよ」
「いやよお姉ちゃん絞ってよ」
渋々ぎゅっーとひねって絞ってみた。
「うぇぇきもい・・・」
「うぎゃあぁぁぁぁぁあああ!!!ぐぇぇぇぇぇ!!」
「なんか出た・・・液体」
「よし!それを乾燥させて塩取るぞ」
「この絞ってしおれた妖精はどうするの?」
「食べるんだよな食べるんだな!!」
「サンジ・・・食に前のめり過ぎるよ」
「まあ塩味が聞いててきっと美味しいだろ」
「そうだよお姉ちゃん調理!調理!」
「じゃあ焼くよ」
こうして今日の最後の食事を美味しくいただき寝た。




