表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

第10話 テレビアニメ≪百合ハプニング≫の第8話で幾何学模様の霊の仕業で「エロい」しか言えなくなるみたいに、「激くぅ~!」を使いこなしていると気付いてほしい

笹倉ささくらアサガオは≪湯宿なごむ≫の露天風呂の乳白色の湯を「ミルク」と呼ぶ。

そのことは、今日、久々に五人で露天風呂に浸かっているときにわかったことである。

「ミルクのこと考えてたらげきくぅ~したくなっちゃった」とアサガオ。

「激くぅ~って何!?」と私が言うとアサガオはこういった。

「激くぅ~は激くぅ~だよ」

そうして、アサガオに同調し始めたサクラとヒマワリとスイレンが激くぅ~とやらを開始した。

私以外の四人は円を描くように肩身を寄せ合って、腕を動かしているようだが、何をしているのかはよくわからない。

「今、私、三連続くぅ~が来てる! もう少しで激くぅ~来るよ!」

スイレンがそう言ってから、四人の腕が激しく動き始めたが、あいかわらず何をしているのかはよくわからない。

「私、激くぅ~来てますわ!」とヒマワリは言った。ヒマワリはのぼせているからなのか恥ずかしさからなのかよくわからない赤らんだ頬をしていて艶めかしく思えた。

「テレビアニメ≪百合ハプニング≫の第8話で幾何学模様の霊の仕業で「エロい」しか言えなくなるみたいに、「激くぅ~!」を使いこなしていると気付いてほしい」とサクラは言った。

「だから、激くぅ~ってなんなのよ!」

私の渾身の叫びをよそに四人はどこまでも激くぅ~とやらに耽るのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ