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空なり!されどちいさなわたしはいるわ

作者: 檸檬

もうすぐ激しい雨が降るのね


眠気とだるさで欠伸が止まらない


頭の中にポコポコと空気の穴が空いていく


眠気と頭痛で


空洞が散り散りになっていく


このまま 漆黒の闇に入って


深く眠るだけよ、、、

 

ああ そんな戯言


そらそら 空々しいから


雨、雨、雨よ 強く降ってかき消して


あの窓からかしら


向こうの窓からだったかしら


あの人の笑い声が聞こえるのは


カーテンがゆれるのは


ほらほら 自分を闇の中、大きくみせようにも


ちいさなちいさなわたしはやっぱりいるのよ


そらそら 空々しいわ


だから 雨、雨、雨よ


強く降ってかき消して


今はちいさなちいさなわたしだけにして


抱きしめて抱きしめて


声にだしてみたのよ 叫んでみたのよ


自分の声が 自分を超えて 前へゆく


 振り返ると


あの窓から 過去のわたしが手を振るの


そして向こうの窓には 


カーテンがゆれているのよ


どうしようもなく懐かしくなった


わたしにはまだこんな時間に抱きしめられる

目に見えないタカラモノが心に残っていたのね


あの人を想うだけで心がみずいろ

に澄んでいくのよ


雨、雨、雨よ、


小さな小さなわたしだけにして


闇の中でも震えながら光ってみせるわ


あの人の歌、歌、歌よ、


わたしをみずいろの世界で包んでほしいのよ  
























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