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エデンズサーバー  作者: I.B
6/30

エルフの森

数日後、マホさんからメッセージが飛んできた


マ『今日、エデンズサーバーに行くご予定ならご一緒にどうですか?』

ユ「構いませんよ

メイセイも連れていきますね」

マ『こちらは私一人ですけど良いですかね?』

ユ「ええ、私達は構いませんし居てくれたらとても助かります」

マ『では、始まりの村で待ち合わせということで!』


ということで端末を使ってダイブしてみると


ユ「あ、」

マ「あ、」


ダイブ地点が被った

でも自分の前には誰もこの端末でダイブした人は居なかったはずだ

ダイブした時いつも同じ場所に飛ばされるようになっているのか?


マ「こんにちは!」

ユ「こんにちは、マホさん

マホさん場所指定してないですよね?」

マ「ええ、自分の家の前からダイブしてそのあと始まりの村に行こうと思ってましたから」

ユ「てことはやっぱりこのサーバー少し他とは違うみたいですね…」

マ「折角ですし少し歩きながら話しませんか?」

ユ「いいですよ」


マ「私って向こうではすごく暗いんですよ」

ユ「想像つきませんね

こっちではこんなに明るいのに」

マ「人と話すの本当はあんまり得意じゃないんです

あんまり友達もいないですし…」

メ「俺達がいるっしょ?」

マ「ふえ!?」

ユ「メイセイお前いつから居た?」

メ「マホが暗いって言ってた辺り?」

ユ「ほとんど最初からじゃねぇか…」

マ「でも、友達と呼んでくれてありがとうございます!」

メ「俺達もそんなに友達多いわけじゃねぇしな」

ユ「悲しい現実叩きつけるなよ…」


結局始まりの村に着く前に全員集合したので、このまま拡大されたエリアを探索してみようという話になった

色々拡大された中で私達が最初に目指したのは


マ「着きましたね」

ユ「森か…」


森の中は木漏れ日が差し込み、鳥のさえずりが聞こえる

たまに野うさぎなどの小動物が姿を現すが、名前もレベルも表示されないのでおそらく魔物扱いでは無いのだろう

のどかな森だが、ここが拡張されるまで隠されていた理由がわからない…


マ「綺麗な森ですね!」

ユ「本当に、現実世界では絶対に見られない美しさですね…」

メ「油断すんなよー?」


情緒がねぇなお前は

と、思っていたら辺りの木々をかけ分けながら走る音が聞こえる

一つや二つじゃない

十数いる

いつの間にか囲まれていたか…

すると予想外の展開が待っていた


「何者だ!」


言葉がわかるのか?

だが姿は表さない


メ「そっちこそ何者だ」

「会話はできるようだな」

メ「こっちのセリフだ

隠れてないで出てこい」


喧嘩腰やめてよー

怖いよー

すると女性が1人正面から歩いてきた

耳が長く、弓を持つ軽装

見覚えがある…


女「これでいいか?」

メ「いいはいいが…」


辺りを見渡すメイセイ


メ「ひとりじゃないんだろう?」

女「そうだ

何か変な気を起こせば攻撃する」

メ「変な気が起きそうなんだけどな…」

女「何!?」

メ「あ、あの、1枚羽織ってもらって良いっすか?」

女「は?」

メ「あと、名前教えて貰って良いっすか?」


落ち着けメイセイ

相手はNPCだぞ

顔を赤らめるな

さっきまでかっこよく言い合ってたじゃないか

お前は出来る子だ!


女「何を言っている?」


助け舟を出すか…


ユ「敵意はありませんよ」

女「貴様ら人間が神聖な森に土足で踏み込んだこと自体が敵意なのだ」

ユ「神聖な森?」

女「そうだ

この森はかつてエルフの戦士が魔族討伐の褒美として神より譲り受け、その後1000年守り続けた森だ

つまり、エルフが神より授かったの土地なのだ

人間が簡単に踏み込んでいい森ではない」


聞けば聞くほど入っちゃいけない場所に入ったような気がするな…

でも、


メ「じゃあ出ていけばいいんだな」

女「待て」

メ「なんだよ」

女「この森に潜む魔族の残党を殺してこい

そうすればこの森から出してやろう

そもそもこの森は入るのは簡単だが、出るのはエルフの案内がないと出られない迷いの森なのだ」

一同「え!?」


『フィールドクエスト[エルフとの出会い]が開始されました』

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