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エデンズサーバー  作者: I.B
29/30

冥王

話が終わったとほぼ同時にランから連絡が入った


ラ『フレイヤ様!

メイセイさんの神様宿りましたー!』

フ「よし、してどんな神じゃ?」

ラ『それがー…

わかんないんですー』

フ「まーた適当に呼び出しおったな?」

ラ『とりあえず来て貰えますかー?』

フ「仕方ないのう…

皆、メイセイの所へ行くぞ」

ユ「宿せたんですか?」

フ「そのようじゃがランのあの様子じゃと恐らく不測の事態が起こったようじゃ」

マ「ご無事なんですか?」

フ「行ってみてからじゃのう…

とりあえず急ぐぞ!」


一同は岩場に向かって走り、10分もしないうちに岩場に到着した

身体能力が上がっているのもあるが、そもそも開放されているエリアは決して広くはないからだ


ラ「あ、フレイヤ様ー!」

フ「ラン、首尾はどうじゃ?」

ラ「それがー

宿しはしたんですが、メイセイさんが動かないんですよー」


岩場は比較的見通しがいいので100メートルほど離れた位置からでもメイセイの姿は確認できた

しかし、メイセイは1歩も動かず周りの魔物たちもメイセイに全く反応していない


フ「なるほど、とんでもないのを宿したようじゃな」

マ「わかるんです?」

フ「お主らも神との繋がりがもっと強くなれば見えるようになる

奴の背後に立つ、冥界の王の姿が」



メ「全く体が動かねぇ…」

『お前が我を呼び覚ましたのか?』

メ「誰だよアンタ

アンタが神とか言うやつ?」

『我は神ではない、冥王だ』

メ「じゃあ別に用ないから帰っていただいて結構っすよ?」

『お前は随分と失礼な奴だな』

メ「突然体動けなくしてくるアンタに比べたら随分マシな方だと思うけど?」

『お前、ここで死にたいのか?』

メ「死ぬ気はサラサラないよ

どうやって動けるようになるか考えてるとこだよ」

『この状況でも希望を見出そうと言うのか

面白い、やってみろ』

メ「やってみろって言ってもこれ、アンタのさじ加減なんだろ?

だったらアンタと交渉するしかねぇかな」

『この我と交渉だと?』

メ「呼び覚ましたって事は今まで寝てたってことだよな?」

『そうだ』

メ「だったら久しぶりに起きてやりたいこととかあんじゃないの?」

『ほほう、言うではないか

なら我はまず愛する妻にもう一度会いたい』

メ「その形と口調で愛妻家かよアンタ

なら俺の体を使って会いに行っていいぜ?」

『残念じゃが交渉は決裂だな』

メ「なんでだよ

少しの間肉体使わせてやるって言ってんのに」

『そうではない

我妻は世界と同化した

だからもう、会えぬのだ』

メ「おいおい、最初から無理難題押し付けたのかよ

それはズルだと思うぞ?」

『お前が望みをいえと言ったでは無いか

もし妻にもう一度会うことが出来ればお前を解放してやろうとは思ったがな』

メ「他に望みはないのか?」

『そうだな…

しいてあげるなら我の城を取り戻すことか』

メ「アンタの城ってどこにあるんだ?」

『魔族領の最深部だ』

メ「は?」

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