神の力
何はともあれなんとかアスモデウスを退けた一行
フ「ヤツの登場でだいぶ先回りになったがこれからの事を2人に話しておこう」
ユ「お願いします」
フ「まずはお主らがこれからしなければいけない事じゃ
神を宿しはしたがその力はほとんど使えてないはずじゃ
それを完璧に使いこなすための修行をしてもらう」
マ「具体的には何をすればいいんですか?」
フ「それは各々の神に聞くのじゃ
神との繋がりが強ければ強いほどその力を使いこなすことができるようになる」
ユ「ってことは私はとんでもなく大変になりそうですね…」
へ『なんでだ?』
ユ「あなたは色々と伝説を残してきた人物ですからね…」
フ「別に神の歩んできた道をそのまま辿れと言ってる訳では無いぞ?
難しく考えることは無い
神の望む事を望むようにすればいいだけじゃ」
マ「その方が難しい気が…」
ア『貴方なら大丈夫よ
自分の心に正直になるだけできっと私と心が近づくと思うわ』
フ「このことについては各々の神と相談しながら進めてくれ
そしてここからはお主らが倒さねばならぬ魔族についてじゃ」
ユ「先程のが嫉妬のアスモデウスでしたよね」
フ「そうじゃ
嫉妬と聞いて察しは着いておると思うが奴らは七つの大罪の2つ名を持っておる
ワシもまともにやり合ったことがあるのはアスモデウスだけじゃがそれ以外に6人の魔族幹部が居ると思ってくれ」
ユ「あのレベルの魔族が他にも6人ですか…」
フ「残念じゃが他の6人の方が奴より強いじゃろうな
他の6人は穢れが強すぎて魔族領以外の普通の場所には出てこれんほどの力を持っておる」
マ「私達はメイセイさんを含めても4人しか居ないのに勝てるんでしょうか…」
フ「時間さえあれば対等レベルまで強くはなれる
お主らが宿した神は簡単に言えばとてつもなく強い神なのじゃ
ソシャゲで言えばSSレア、RPGで言えば裏ボスのレアドロップ位の強さを持っておる」
急に現代的な例えだな…
分かりやすくていいんだけどさ…
フ「その強大な力を自分のものに出来ればラスボスを倒すことも夢ではないということじゃ!」
マ「ラスボス…」
ユ「ゼウスの事ですか…」
へ『ん?
親父がどうかしたのか?』
ユ「親父?」
へ『ゼウスだろ?
俺の親父だよ』
ユ「ん!?
ヘラクレスは人間ではなかったんですか?」
へ『人間なんだけど神に転生する時ゼウスの力を分け与えられてるから実質親父って訳よ
血の繋がりはないんだけどな』
ユ「では父親と戦うことになるのですが良いんですか?」
へ『元々あの人は考え方が極端だったんだよ
今回も世界を滅ぼすのがゼウスなら俺は親父を倒すぜ?』
ユ「やはりあなたは強い人ですね」
へ『前にも言ったけどユウだって十分強いから安心しろよ
俺には分かる』
フ「話を続けるぞ?
奴ら魔族は人間の死体を操ってくる
つまり宿主をどれだけ攻撃したところで相手は死体じゃから無意味ということじゃな」
マ「ならどうやって倒せばいいんですか?」
フ「そのための神の力じゃ
神レベルの神聖力があれば奴らの穢れを払うことも可能なのじゃ」
フ(ハッキリ言ってこやつらがこのレベルの神を宿す予想は着いておったがな
人並外れた神聖力を既に持っておったマホ
全てを受け入れる底なしの神穢の器を持つユウ
どんな状況でも希望を捨てずバカ正直にポジティブなメイセイ
メイセイがどんな神を宿して帰ってくるのか今から楽しみじゃわい)