植物を操る力
ユ「何が…起こった…?」
マ「助かったんですか…?」
アス「動きづらいんだけどー!」
アスモデウスの全身が木の根のような植物に絡まれ動きを止められている
フ「ふー
何とか間に合ったようじゃのう」
動きを止めたのはフレイヤだった
火のついた紙巻タバコのようなものを口に咥え地面に手を着いて植物を操っているようだ
そして今まで同い年位だった見た目が明らかに数年歳をとっている
ユ「え、誰?」
フ「ワシじゃ!
フレイヤじゃ!」
ユ「なんで突然そんな容姿が変わってるんですか!」
フ「説明はあとじゃ!
早くそこから動け!
この力を使ってもコイツはそんなに長くは動きを止められん!」
目を離した隙にアスモデウスは猫のような小さな姿になり、絡められた木の根から脱出していた
アス「もー、やっぱりお前か
面倒臭いのばっかりだなー」
フ「お主は昔からそうやって逃げてばかりじゃったな?」
アス「ずるいなーそういう能力
そっちのお兄さんは物理攻撃無効化でしょー?
お姉さんは回復魔法つかえるんでしょー?
フレイヤは植物操れるでしょー?
私も変身能力じゃなくてそんなのが良かったなー」
フ「嫉妬心が出ておるぞアスモデウス
ワシがこれを使った以上お主に勝ち目はないと思うがのう」
アス「まーねー
私も誰かにそんなに必死になって守られてみたいわ
今回はどんな神が着いたのかの偵察だから別に無理する必要ないし適当に切り上げるかなー」
フ「お互いのためにそれが懸命じゃろうな」
アス「次会う時は本気かもしれないから気をつけてねー?」
そう言ってアスモデウスはエルフの森の結界をいとも容易く通り抜け魔族領の方へ飛び去って行った
ユ「なんとか…助かりましたね…」
マ「本当に死を覚悟しました…」
フ「お主ら良く生き残ったのう!
しかしこれで奴らの強さがわかったじゃろう」
ユ「ヘラクレスの力を借りても一撃受け流すのでやっとでした」
マ「私も似たようなものでした…」
フ「そう落ち込むでない!
お主らは神の力をついさっき手にしたのじゃ
神の力を自在に扱えることが出来れば奴と1体1でも太刀打ちできる」
ユ「ていうかフレイヤ
その容姿はどうしたんですか?
あとタバコなんて吸ってましたっけ?」
フ「このタバコはな
ワシが10年かけて作り上げた常に神聖力を補充し続ける薬みたいなものじゃ」
ユ「そんなとんでもアイテム持ってるなら私たちにも分けてくださいよ」
フ「アホか!
お主らは未成年じゃろう!」
マ「ダメの基準そこなんですね…」
フ「それにこれは神聖力を貯めなければいけない性質上1年に1本までしか生成できん上効果時間は5分程度しか持たんのじゃ」
ユ「そんなに希少な物だったんですか」
マ「それとフレイヤさんの見た目と関係があるんですか?」
フ「容姿の変化はワシ特有じゃな
数日で元の姿に戻るがこれは吸うと神聖力を無理矢理身体の中にいれるから増えた分の神聖力を耐えうる器になるまで歳をとるのじゃ
普通の人間が使うともはやどうなるかわからん」
ユ「明らかにそっちの方が危険性高かったのになんで最初の使わせない基準が未成年だからだったんだよ…」
書き溜めてた分も消費したので2、3日お休みします