表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エデンズサーバー  作者: I.B
20/30

歪んだ愛

ユウが身投げをしている時、マホは恐怖と戦っていた


マ「ここは…どこなんでしょう?

変な液体を飲まされてそれから…」


マホが気がついた時には周りは真っ暗の空間に閉じ込められていた

そして、


マ「あなたは…!」

ケ「お、会いに来てくれたの?」


そこに居たのはケンシだった

暗い空間のはずなのにケンシの姿だけがハッキリと見える

手には血の着いたナイフを持っていた


ケ「どうしても君が欲しいから妙案思いついちゃったんだよね」


すると暗闇の中に両親の姿が浮かぶ


ケ「お前が頼る人間を、お前が愛する人間を全員殺す」

マ「待っ…」


いい切る前に両親にナイフは突き立てられた


マ「嫌!お父さん、お母さん!!」

ケ「まだ終わってないよ?」


すると今度はアカネが現れ、それも直ぐに冷たくなる


マ「もう…やめて…」


さらにはリョウ、ゲンドウと続き、フレイヤとメイセイまでが殺されユウの姿だけが残った


ケ「てめぇらはこの間邪魔してくれたからな

指1本1本切り落としてやるよ」

マ「ユウさん、逃げて…」

ユ「マホ?ここは…?」


辺りをキョロキョロとユウが見回している

ケンシが見えていないのか後ろから血に染ったナイフを持って寄ってくるケンシを他所にマホの方に歩み寄ってくる


ユ「マホ、何が起きてるんです?」

マ「ユウさん!後ろ!」

ユ「ん?」


振り返ったと同時にユウの腹部にナイフが突き刺さった

少し貫通して背中の衣服に血が着いている


ユ「なんだ…これ…」

マ「そんな…ユウさん…」

ケ「これで全員かー?」

マ「どうしてこんなことを!」

ケ「さっきも言っただろう?

お前の愛する人を全員殺すって

これでお前は俺しか頼る人間はいなくなったってわけだ」


そう言い合っているうちにユウはもう息をしていなかった

抱き抱えたまま息をしなくなったユウをゆっくりと下ろし覚悟を決めたようにマホは言った


マ「あなたはどうしてそんなに私に固執するんですか?」

ケ「お前を愛してるからだ」

マ「そんな歪んだ愛なんて私はいらない!」

ケ「お前が要らなくても俺にお前が必要だからやっているんだよ」


この人は何を言っても考えが変わることは無い

だからこの話は平行線なのだ


マ「あなたの考えはきっと変わらない

ならば私はあなたと、あなたの中の歪んだ愛と1人で戦わなければならないんですね」


夢か現か

マホは歪んだ愛と戦い本当の愛というものを証明しなければこの地獄からは出られないと悟った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ