本当の戦い
リ「今日はお友達来てないのかい?」
マ「実は…」
私はリョウさんに全てを話しました
リ「大変な事だね
私そういうの許せない質だから頭にくるよ」
マ「でも私、どうしたらいいか…」
リ「丁度うちにはたまにそういうのを専門にしてる探偵さんが…来たね
ゲンドウさん!」
ゲ「どうしたんだい?」
リ「この子の話、聞いてやってくれないかい?」
その時お店に来てくれた常連さんがゲンドウさん
ネット関係の犯罪を中心に活動してる探偵でした
ゲ「ここまでデカい事件は初めてだな…」
マ「友達を助けたいんです…」
ゲ「いいでしょう、協力しましょう」
マ「本当ですか!?」
ゲ「奴の言い方から少なくとも今回の事件が初めてでは無さそうだ
私はほかの被害者が居ないか探ってみよう」
リ「私も常連さんに聞いてみるよ
あんたは危険なことはしないで、もう少し待ってな?」
マ「私もできることをします
アイツからサーバーの情報を聞き出してみせます」
ゲ「危険すぎる
絶対にダメだ」
マ「じっとしてなんて居られません
止められても私はやります」
ゲ「…分かった
確かにその方が余程早いだろう
ただ、危なくなったらすぐに逃げて私達に連絡しなさい」
マ「分かりました」
そして、ゲンドウさんから小型の機械を手渡されました
その機械を相手のリストに触れさせるとリストから相手が過去行ったことのあるサーバー情報を引き出すことができるのです
そうして私はまた奴に接触し、奴からサーバー情報を抜き取りました
その時抜き取ったサーバーの情報は100件を超えていて、その中から総当りで調べていきました
奴が犯罪を行ったサーバーならその痕跡が残っている、何よりアカネを元に戻す方法が眠っている可能性があるから多少危険でも私は調べました
その中のエデンズサーバーで皆さんに出会ったのです
メ「なるほど、アイツがとんでもなく危険なことはよーくわかった」
マ「私はエデンズサーバーが好きです
景色、そこに生きている人達、そして何より皆さんと会えたこと
だから昨日はただエデンズサーバーを楽しみたくて皆さんをお誘いしました」
ユ「しかしどうやらケンシが使ったのはエデンズサーバーではなさそうですね
死んでもレベルがひとつ下がるだけで人間を植物状態にする様なことはなかった
その上このゲームはプレイヤーはプレイヤーを攻撃できませんからね」
エデンズサーバーにはPKやPvPといった機能はない
そもそも別のプレイヤーに攻撃をしようとするとバリアのような物で弾かれてしまうのだ
フ「いや、良かったのうマホ
恐らくここが当たりじゃ」
マ「え!?」
フ「確かに普通のプレイヤーはプレイヤーを殺すことはできん
じゃが、魔族に憑かれたプレイヤーは魔族としてプレイヤーを殺すことができるのじゃ」
ユ「なんですって!?」
フ「そして主らは試しておらんじゃろう?
レベル1の時殺されるとどうなるかは」
メ「確かにな
記憶が飛ぶならレベル1だとその人の過去全てが飛ぶ可能性がある」
マ「じゃあ、エデンズサーバーが私達が探していたサーバー…」
フ「ワシも詳しいことは分からんが、恐らくそうじゃろう」
マ「それじゃあエデンズサーバーにアカネを元に戻す方法があるかもしれない」
フ「無くはないかもしれん
きっかけがエデンズサーバーなら有りうるな」
マ「私は探します
たとえ危険でもアカネを元に戻す方法を」
メ「あの男を刑務所にぶち込んでやりたいしな」
ユ「私も協力しましょう
何より私もあの世界が好きです
あの世界を犯罪に使われるのは我慢ならない」
フ「皆、心は決まったようじゃな」
私達はただエデンズサーバーを攻略するために今まで戦ってきた
ここからはそれだけではない戦いになる




