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エデンズサーバー  作者: I.B
16/30

アカネ

私にはあかねという友人がいました

小学校、中学校と一緒で、高校も同じところに入り、いわゆる幼なじみでした

現実では人見知りで引っ込み思案な私とは違い、とても明るく友達も多い人です

それなのに彼女は私と放課後一緒に帰ったり休日一緒に遊んだり、こんな私とでも一緒にいてくれる優しい人でした

その日も放課後一緒に帰っていました


ア「実は私ね、彼氏出来たんだ!」

マ「本当?

良かったね!」


アカネは美人で性格も良かったんですが、彼氏が出来たことを聞いたのは初めてでした

高校に上がってすぐのことでした


ア「今度マホにも紹介するね!」

マ「うん!」


そんなやり取りをしていましたが、アカネとは日増しに会う機会が減って行きました

でもある日、彼氏を紹介してあげるとアカネから連絡をもらい、そこへ向かってみると


ア「この人が私の彼氏よ!」

マ「よろしく…お願いします…」

青年「よろしくね、君、可愛いね!」

ア「ちょっとー!」


そこにいたのがさっきの男

阿藤剣士あとうけんし

初めて会った時、ずっとこちらを品定めするような目をしていてとても怖かったのを覚えています


ア「この子人見知りだけどいい子だから変なことしないでね?」

ケ「分かってるよ」

ア「マホ、私たちこれから買い物に行くけど一緒にどう?」

マ「いや、私はこれから両親と約束があるから…」

ア「マホのところは本当に仲良いね!

それじゃあ、またね!」

マ「うん、またね」


それが、アカネの言葉を聞いた最後だった

その翌日からアカネは学校に来なくなり、先生からアカネが病気になった事を告げられた


幼なじみだった私は勿論アカネの家を知っていたのでその日中にアカネの家に行った


ア母「マホちゃん!」

マ「アカネは…どうしたんですか!?」

ア母「それがね…」


家を案内され、アカネの部屋に居たのは、私を見ても全く反応せず魂が抜けたように上の空の表情のアカネだった


マ「アカネ!」


何度声をかけても返事をしない

本当に生きているのかさえ怪しいくらい反応がない


ア母「昨日家の前の端末で倒れてたのよ…

お医者さんに診てもらっても身体には全く異常はないみたい…」

マ「そんな…

昨日はあんなに元気だったのに…」


私は急いでケンシに連絡した


マ「ケンシさん!

アカネに何をしたんですか!?」

ケ『お、自分から連絡してきてくれたの?』

マ「話…聞いてますか?」

ケ『君が現れてから俺の中は君でいっぱいなんだ!

今度いつ会える?』


私の話を聞こうとしない

でも、この男は何かを知っている

恐怖心を堪えて私はこの男に会いに行った


ケ「君は今日から俺の女だ

俺は好きになった女には尽くすタイプなんだよね」

マ「何言ってるんですか?

アカネはどうしたんですか?」

ケ「アカネ?

あー、あの女ならもう要らないから捨てたよ」

マ「捨てた…

一体何をしたんですか!?」

ケ「あるサーバーに連れてってそこで死ぬとね、ああなるんだよ

最初は可愛いから付き合ったんだけど、昨日マホに手を出すなってうるさいからそこで殺しちゃった」

マ「なんて事を…」

ケ「そんなことよりさ、今日来てくれたってことはもう、OKってことだよね?」

マ「知りません!」


そう言って私はその場を離れて警察に通報しました

でも、警察はそもそもそんな危険なサーバーが存在するはずがないと一蹴しました

そもそも私はそのサーバーの番号を知らなかったので証明のしようもなかったのです


そんな中私に協力してくれた人がいました

私とアカネは行きつけのカフェがありました

何かあればそこで話すというのがルーティンになっていたんです

私は癖で警察に通報した後そこへ行きました


リ「今日はお友達、来てないのかい?」


そのカフェのマスターがリョウさんです

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