彗星と不穏な来訪者
2112年9月26日 神奈川県横浜市
煌びやかな摩天楼とは対照的に、少し古い住宅街の一画に一際古ぼけた2階建てのアパートがある。その一室に、1人の女が暮らしている。
女は美しかったが生来貧困故に学がなく、この時代には珍しく、娼婦を生業としていた。だが年齢を重ねるごとに、その生活も厳しくなっていた。そして今、彼女は食い入るように携帯端末に映し出されたネットニュースを見つめている。
(私はニュースで、6年振りに娘の姿を見た・・・)
そのニュースには、1人の少女が取り上げられていた。龍神族の養女であり、それ故に悲運にも前代未聞のテロ事件に人質として巻き込まれたその少女は、女と同じ苗字を持っていた。
女はその少女の画像を食い入るように見つめている。
(痩せこけた手足も、薄汚れていた肌も・・・私と共に暮らしていた頃の面影は全て消え去っていた。私はそんな娘の姿を見て、悲惨な境遇から抜け出して幸せを掴む、御伽噺のお姫様を連想した。同じくニュース記事に取り上げられている男は、6年前にあの子を引き取っていった高校生だろう。こちらも随分と眉目秀麗になったものだと思った)
女の脳裏に6年前の記憶が過ぎる。彼女はかつて、突如現れた成金一族に、金と引き換えに娘を養女に出した過去があった。
(後から分かったことだが、娘を引き取った家は『葉瀬名家』という、日本屈指の企業一族であることを知った。道理で200万という金を惜しげも無く渡せる筈だ。私はあの娘を売った。そしてあの娘は日本屈指の“玉の輿”に乗ったわけだ。きっと・・・この世で最も得難い“女の幸せ”を手に入れたのだろう)
女は携帯端末を放り投げる。そして仕事用に契約しているもう1つの携帯を取り、家を出て夜の街の中へ消えていった。
〜〜〜
2112年10月27日 横浜翡翠学園
北海道のアマチュア天文家が発見した「水尾第三彗星」が4日後に地球へ最接近する。ニュースでも取り上げられており、活動を再開した天文部は、その観測準備に取り掛かっていた。
そんな中、照の保護者である龍二が学園を訪れていた。彼は応接間に通され、高等部校長の茶川美嘉と向き合うように座っている。
「・・・ご足労いただき、ありがとうございます。葉瀬名龍二さん」
「はい、照がお世話になります。それで・・・私に話したいこととは?」
「実は・・・その門真照さんのことなんです」
茶川はバーチャルディスプレイを龍二の前に起動させ、監視カメラの映像を見せる。それは学園の正面玄関を映したものであり、そこには受付の守衛と言い争う小汚い男の姿があった。
「昨日の夕方、彼女を訪ねて1人の男性が学校を訪れました。門真照さんに会わせて欲しい、と。勿論、保護者でもない人間を会わせるわけがないと突っぱねました。すると・・・この男は彼女の『父親』を名乗ったのです。ですが、門真さんには母親しかいません。その旨を話し、半ば強制的に学園から帰って頂きました」
「・・・照の、・・・父親!?」
22世紀の日本は、21世紀よりスタートしたマイナンバー制度が完全に浸透しており、金融や交通、医療の動きはもちろん、国民1人1人の生体データですら政府の管理下に置かれている監視社会である。故に、照に父親が居ないこと、母親との縁も切れており、龍二の“わがまま”で葉瀬名家に養子として引き取られたことは、教師陣には周知の事実だ。
「母親の話では、父親は生まれた照に会うこともせず、照の名前も知らないと言っていました。一体どうやって・・・?」
「公式な報道機関からのニュースでは、もちろん門真さんの名前は報道されていませんが、まとめサイトではすでに彼女の顔写真が出回っている状況です。珍しい苗字ですし、彼女の名前を見つけて勘づいたのかも知れません」
ネットの裏ニュースではテロ組織に誘拐された「悲運の女子高生」の素性が出回っている。その美貌も相まって、ネット上でファンクラブができている有様だった。
「・・・男に騙された境遇があるとは言え、照の母親は彼女の育児を放棄していた酷い女でした。しかし、非常に美しい女性でした。はっきり言って、今の照はあの女によく似ています。そしてこの男が・・・照の父親」
龍二は監視カメラの映像を見つめる。その男は、かつては整った顔立ちだったのだろうが、今は浮浪者と見紛うほど草臥れた中年であった。その顔を見て、龍二はわずかに怒りの感情を湧き上がらせる。
「実家の顧問弁護士に調べさせます・・・!」
茶川から画像データを受け取った龍二は、男の素性を暴くため行動を開始する。
〜〜〜
10月29日 横浜市 龍二の自宅
その2日後、龍二の自宅に「ハゼナ・アグリカルチャー」専属の弁護士が訪れ、素性調査の結果が届けられた。USBに保存されたファイルを開くと、男の顔写真と経歴が記されている。
そして龍二が眺めているバーチャルディスプレイには、宿屋と小羽が映り込んでいる。2人はビデオ通話で龍二と繋がっていた。
「折島昌弘・・・元は大手警備会社の専務を務めるエリート役員でしたが、その会社が政府から委託されていた警備事業で大失態を犯し、株価が大暴落。株主総会が決行した内部刷新の影響で関連子会社に飛ばされ、その後はその子会社も倒産。今は大分苦しい暮らしぶりの様です」
『ちなみに、その大失態とは?』
「12年前の『万博テロ』ですよ」
専属弁護士の田代豊が説明を行う。2100年に開催された「東京万博」の開会式、日本政府が秘匿する宇宙開発技術の開示を要求して、海外のテロ組織が開会式を襲撃する事件を起こした。
警視庁はもちろん、政府から警備を委託されていた民間企業も糾弾の対象となった。その民間企業の中に、照の父親が役員を務める会社があったのだ。
「照の母親である門真沙夜さんが、既婚者だった折島と不倫関係になり、彼女を産んだのが16年前だから・・・その4年後に因果応報を食らったわけだね」
龍二は照の母親の顔を思い浮かべていた。門真沙夜は客として会った折島にその美貌を見込まれ、妾の関係となった。彼女は「妻と別れる」という折島の甘言に惑わされ、仕舞いには彼の娘である照を身籠った。だが、そのことを知った折島は、事態が露呈する前に彼女とのつながりを全て断ち切った。
当然、認知もあるわけがなく、照は父親がいない子供としてこの世に生を受けることとなる。そんな男が、今になって照にコンタクトを取ろうとしてきている。
『全く、何を今更。門真さんに何の用で・・・』
『この学園自体、学費は安くない私立高校だし、羽振りが良いと思われているのかもしれないですよ。実際、彼女のご主人様であるアンタは日本でトップクラスの企業一族の御曹司なわけだし』
ディスプレイの向こう側にいる宿屋と小羽は、折島の思惑を推察する。彼らは折島が金の無心のために現れたのではないかと考えていた。
「おそらくそうでしょう。あの事件のせいで、門真さんの素性は世間に広まってしまいましたからね」
龍二の向かい側に座る田代も同意見だった。そして龍二はもう1つの懸念を口にする。
「・・・どうしましょう。もしも、親権の訴えなど起こされたら・・・!」
門真照は葉瀬名家当主・縁と普通養子縁組の関係にある。龍二は縁組解消の訴えを起こされることを危惧していた。
「そもそも折島は照さんを認知しておらず、16年経った今、彼には親子関係の立証自体が不可能な状態です。葉瀬名家の養子となってからの養育実績も問題ないですし、仮に親権と養子縁組解消の訴えを起こされても、相手に勝ち目はないでしょう」
弁護士の田代はそれを淡々と否定する。
『門真さんにこのことは・・・?』
「まだ伝えていない。もうすぐ買い物から帰ってくるから、その時に伝えるつもりだよ」
現在、照は買い出しのために外出していた。その最中に田代が訪れ、調査結果の資料を持参していた。龍二は信頼できる仲間として、情報を共有するために宿屋と小羽をビデオ通話に呼び寄せたのだ。
・・・
横浜市 みなとみらい駅
その頃、照は買い物を終えて「みなとみらい駅」の周辺を歩いていた。横浜でも一際未来的な街はハローウィーンの飾り付けがされており、どこか非日常感が漂っている。照はそんな街中を、伊達眼鏡をかけて歩いていた。
そんな彼女につきまとう影があった。その男は彼女の行く手に先回りし、わざとらしく偶然を装いながら近づく。そして照が目の前に迫った時、再会の喜びと感動の笑顔を演出しながら、彼女に声をかけた。
「おぉーっ! えぇっと・・・照! 大きくなったなぁ!」
「・・・!!? ・・・貴方、誰ですか?」
その男は古ぼけたスーツに身を包んでいた。照は当然、見ず知らずの男を警戒して身をひく。そんな彼女の警戒を他所に、男は目尻に涙を浮かべながら自らの素性を明かした。
「俺はお前の“お父さん”だ、会えて嬉しいぞ!」
「・・・!?」
照は顔色を変える。門真照と折島昌弘、16年の時を超えて父娘が初めて出会った瞬間だった。
カフェテラス
2人は駅の近くにあるカフェへ移動していた。すでに夕暮れも近い中、2人は陽の光が当たる窓際の席に座っている。
照はウェイトレスが持ってきたカプチーノを口元に寄せる。その所作はまさしく上流の令嬢であり、他の客の目線を引いていた。
「あれから16年か、早いもんだ! お前の母親が幼いお前を連れて失踪した時から・・・」
折島は懐かしそうに語り始める。16年前、大企業の上級役人だった折島は、妻子がある身ながら、当時より娼婦をしていた照の母親・沙夜と不倫関係になった。そして、そのことは照にとっても既知の事実であり、母親の方が男の前から消えた、というのは嘘であることが瞬時に分かった。
「聞けば、あの葉瀬名家の養子にされたというじゃないか。怪物共にいじめられて、奴隷のように扱われて大変だったろう」
「・・・は?」
照は折島の話を聞き流していたが、彼が「龍神族」の名前を出した瞬間、その表情が一変する。その目には怒りが湧き上がっていた。
「お父さんと一緒に、あの化け物共を訴えよう。そして慰謝料を巻き上げよう。あいつらのせいであんな事件に巻き込まれたんだ。お前だって、恨みを晴らしたいだろう? そしてこれからは一緒に暮らそう! お父さん、今ちょっと大変なんだ。娘なら助けてくれるよな?」
「・・・」
折島は地雷を踏み抜いたことに気づくことなく、葉瀬名家を侮辱する発言を続けていた。照はカプチーノを飲み干すと、カップを静かに受け皿へ戻した。そして非常に冷たい視線を目の前の男にむける。
その佇まいは正しく冷酷無比な「氷の美少女」だった。先ほどまで饒舌に語っていた折島は、思わず言葉を飲み込む。
「・・・あの母親のことも、今は何とも思いません。そして私には父親はいません」
「ああ! 寂しい思いをさせたな・・・今日からは俺が父親として・・・」
照の心を読み取れず、折島は変わらず彼女の怒りを逆撫でするような発言をしてしまう。その瞬間、照は右手でテーブルを叩いた。その音はカフェテラスに響き渡り、他の客や従業員たちの視線を一気に集める。
「門真沙夜と貴方の娘・門真照は8年前に死にました。私の家族は龍神様だけ。それを愚弄する存在は、何者だろうと許さない・・・。私が怒りを抑えている間に、早く消えてくれませんか?」
「・・・なっ!?」
折島は照の母親を甘言で弄び、挙句、照を残して姿を消した。母親は彼を憎んでいたが、照も同様に見たこともない父親への恨みを募らせながら生きてきた。龍二との出会いによって消えていたその感情が、折島との邂逅によって沸々と蘇っていたのである。
さらに、自分が慕う者への侮蔑。彼女の怒りは頂点に達しようとしていた。
「クソッ! 下手に出れば調子に乗りやがって! お前が穢らわしい“娼婦の娘”だってことを、葉瀬名家にバラしてもいいんだぞ!?」
一方の折島も、一介の小娘に面罵をぶつけられた事実がプライドに障っていた。彼は今までの柔和な態度一変させ、逆上すると、照の身の上を葉瀬名家にバラすと脅しをかける。
しかし、照は自嘲気味な笑顔を浮かべると、宥めるような口調で語りかける。
「そんなこと、すでに知られています。あの方たちにとって・・・私は拾った“雌犬”、貴方は野良犬の出自に一喜一憂しますか?」
「・・・は?」
予想だにしない答えが返ってきて、折島は呆気にとられてしまう。そして照は携帯端末でテーブルに置かれた伝票を読み取った。ディスプレイに支払い完了のメッセージが表示される。
「これが手切れ金です。・・・もう、私と会わないでくださいね。・・・では」
2人分の代金を支払った照は、買い物のカバンを持ってスッと立ち上がり、父親を名乗った男を横目で見下ろしながら、堂々とカフェテラスを後にした。
・・・
みなとみらい地区 龍二の自宅
「龍神様、ただいま戻りました」
折島と別れた照は、何事もなかったかの様に帰宅した。彼女はキッチンに向かい、冷蔵庫の中に買ってきた食材を仕舞い込む。
「ああ、おかえり」
リビングには龍二の姿がある。すでに宿屋・小羽との通話は終了しており、弁護士の田代は帰っていた。テーブルの上には、田代が持ってきたUSBメモリが置いてある。龍二はどこかそわそわしていた。
「ねぇ・・・照」
「はい、何でしょう?」
呼びかけられ、照はすぐに主のいる方へ振り返る。龍二は意を決して口を開いた。
「もし、君の血のつながった家族と会えたら・・・君はその人たちと暮らしたいと思う?」
「・・・?」
彼は照の心のうちに探りを入れる。照はキョトンとした表情を浮かべた。
「いえ? 私は龍神様に忠誠を誓っていますから」
「・・・そうか、そうだったね。変なことを聞いてごめん」
龍二は咄嗟に取り繕う。照は先ほど出会った男の顔を思い出し、龍二がなぜそんなことをいきなり聞いてきたのか、何となく予想してしまった。
「・・・何より。私は『眷属』や『忠犬』という呼ばれ方、結構気に入っているのですよ・・・フフフ」
彼女はクスッと笑いながら、言葉を続ける。その後、彼女の父親が姿を現すことは二度となかった。
〜〜〜
2112年10月31日 夜 横浜翡翠学園 校庭
4日後の夜、世間がハローウィーンで浮かれる中、運動部が活動を終えた真っ暗な校庭に5人の人影がある。顧問の月神を加えた天文部の4人と、外部からこっそりと入っていた波鐘は、1つの大きな望遠鏡を囲んでいる。
夜空を見上げると、そこには鮮やかな尾を引く大彗星があった。
「・・・これはすごい」
月神は素直に感動の言葉をつぶやいた。「水尾第三彗星」がたなびかせる3色の尾が、見る者の目を魅了する。
「先生はいいですよね・・・『ハレー彗星』が何度も見られて」
部長の宿屋は羨ましそうに呟く。通常の人間ならば肉眼で観測できる彗星に出会える回数は、一生に2〜3回程度だろうが、千年単位の寿命を持つ「吸血鬼族」は75年周期で地球へ接近する「ハレー彗星」を何度でも見られるからだ。
「水尾第三彗星」の近くには月が浮かんでいる。不意にそちらへ視線を向けた照は、朝のニュースで聞いたトピックを思い出す。
「そういえばニュースで聞きましたが、月面移民が一般化されるそうですね」
「月面移民?」
波鐘は首を傾げる。月面移民とは2085年より日本政府によって推進されている事業だ。今までは審査によって厳しく制限していたが、都市の拡充に伴い人員の許容量が大幅に増大したため、審査基準が大きく緩和され、事実上フリーパスの状態にすると政府が発表したのだ。
「・・・宇宙か、あと20年も経てば『月』だけじゃない、『火星』や『金星』も一般人が行ける場所になるのかな」
小羽は星空を見上げながらぽつりとつぶやいた。すでに入植が開始されている月に続いて、火星には日本政府によってすでに開発の手が入っている。また金星についても、「フローティングシティー」建造計画がすでに発表されており、東トルキスタン共和国政府の協力を得て、ゴビ砂漠のプラントで「フローティングシティー」第1号が建造される予定になっている。
「宇宙か・・・私も人間よりは少し長命な種族ですが、月神先生や龍神族の人なら、きっと『冥王星』にでも行ける時代まで生きるんでしょうね」
波鐘はすでに到来しつつある「宇宙開拓時代」の行く末に思いを馳せる。
「フフフ、冥王星ですか。また途方も無い話ですね」
彼女の言葉を聞いていた照は、長命種族との寿命差を自覚して、少しだけ悲しそうな表情を浮かべる。
「・・・宇宙、宇宙か。10年、20年後に、いつか『火星』で同窓会でもする?」
「それ、夢がありますね!」
月神の提案に、宿屋は夢を感じていた。他の者たちも笑みを浮かべて頷いている。照は頭上に広がる大宇宙を見て、遠い将来に思いを馳せていた。
「このつながりはいつまでも、続きますよね・・・?」
「ああ、卒業したらバラバラになつかもしれないけど、俺たちはずっと『仲間』だ」
「私も! ですからね、照さん!」
照にとって天文部の仲間と波鐘は今までの人生で初めての友であった。宿屋と波鐘も思いは同じであった。彼らのおかげで、照は生まれて初めて「学校生活」というものに楽しさを感じることができたのだ。
「じゃあ・・・早速写真を撮ろう! カメラを準備して」
「はい!」
彗星を撮影するため、部員たちはいそいそと準備に取り掛かる。後日、天文部の活動記録に掲載された「水尾第三彗星」の写真は、SNS上で大評判となった。
かくして「横浜翡翠学園 天文部」の戦いは幕を閉じ、彼らは平穏な青春の日々へと戻っていく。そして翌年に波鐘が高等部に入学してから、さらに宿屋や照、小羽が卒業した後も、彼らの友情は変わることなく続いていった。
亜人が人間への「革命」を目論見、飛行戦艦「扶桑」を一時的に掌握し、さらに横浜上空で龍同士が格闘するという前代未聞のテロ事件「横浜龍神事件」は、歴史の1ページに深く刻まれることとなる。
「亜人解放同盟」に資金援助をしていたとされる、中国東北部の「黒龍軍閥」は、日本皇国軍を中心とする「国連平和維持軍」によって、事件からおよそ5年後に壊滅した。
そして紛争と暴力が止まない世界は、混沌を打破する糸口として、日本政府に導かれて「宇宙」へとその目を向けていく。28世紀の技術力が一部解禁され、宇宙開発は国連主導の事業になり、さらなる加速を見せていく。
そして時が流れて22世紀末、宇宙開拓時代は加速度的に進み、宇宙移民はついに30億人の大台に達する。次なる物語の舞台は西暦2199年、この年、人類はその歴史上初めて「地球外」からの脅威に晒されることになる。




