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旭光の新世紀〜日本皇国物語〜  作者: 僕突全卯
第3章 横浜龍神篇
38/98

黄金の力と運命の邂逅

ヨコハマ・ベイ・エンターテインメント・シティー アミューズメントパーク


 波鐘に迫る追っ手を撃退した小羽と宿屋は、人混みに紛れながらエンターテインメント・シティーの出口に向かっていた。


「追っ手は退散したはず、だが一度大通りに出れば監視カメラに見つかる。顔を隠しながら行くんだ」

「・・・は、はい!」


 波鐘は小羽のフード付きジャンパーを目深に被っていた。2人の男はそんな彼女を人目から庇うように、波鐘の両脇を固めていた。

 2人は周囲を警戒しつつ、ゆっくりと出口に向かっていく。エンターテインメント・シティーの雰囲気に相応しくない緊張感の中、浮かれた人混みを進んでいく。


(・・・良し、ここまで来た!)


 そして3人は入場ゲートに差し掛かる。入場時と違って、退場時は荷物検査や金属探知機のゲートを潜る必要がない。警備員の目もそちらに集中しており、3人はあくまで平静を装いながら退場口へと歩みを進めた。

 だがその時、唐突に彼らを呼び止める声が聞こえた。


「君、雨も降っていないのに、どうしてそんなにフードを被っているんだい?」

「!!」


 フードを被っていたことが仇となり、波鐘が警備員に目を付けられてしまった。3人はビクっとしながら立ち止まる。呼び止めた警備員が彼らの前に立つと、もう1人の警備員が彼らの退路を断つように、3人の背後へ回った。


「実はホテルで未成年と思われる人物による窃盗騒動があってね、顔を確認させて欲しいんだ」

「・・・」


 小羽は右手に力を込め、最大限の警戒態勢をとっていた。


(・・・ガチか? それとも奴らの仲間か!?)

(いざとなれば俺の鎌鼬で・・・)


 宿屋と小羽の額に一筋の冷や汗が流れる。しかし、ここで強引に突破を仕掛けようものなら、相手に身柄を拘束する口実を与えてしまう。波鐘は意を決してフードを捲り、自分の顔を晒した。

 警備員はタブレット端末に犯人の顔を表示すると、端末のカメラを彼女の顔に向けて一致率を測定する。


「一致率11%・・・違うね、申し訳ありませんでした。どうぞ、お通りください」

「・・・!」


 波鐘が窃盗犯でないことを確認した警備員は、先に進むように促すと、その場から立ち去って行った。宿屋と小羽はその後ろ姿を見送ると、ホッとした顔で胸を撫で下ろす。


「・・・本当に警備員だったみたいだ。よかったよ、陽夏ちゃん・・・」


 小羽は背後に控えていた波鐘に声をかける。そして宿屋と共に背後へ振り返った。その瞬間、2人は顔を青ざめる。


「・・・波鐘さん!?」

「!!?」


 そこにいるはずの波鐘は居なかった。周りを見渡しても、それらしき人影は見当たらない。人混みの喧騒にかき消されているのか、彼女の声も聞こえてこない。


「・・・クソッ! やられた!」


 小羽は人目も幅からず、両膝をついて地面を殴りつけた。一瞬の心の緩みが、警戒していたはずの追手に、付け入る隙を与えてしまったのだ。


「・・・ど、どうする!?」


 宿屋も動揺を隠せない。しかし、彼らが次になすべきことは決まっていた。頭を抱えていた小羽はゆっくり立ち上がると、エンターテインメント・シティーの最奥、煌々と輝くタワーホテルに視線を向ける。


「決まってる! 陽夏ちゃんを取り返す! 行くぞ、『ホテル・エ・ベリッシモ・ノッテ』へ!」


 2人は黒幕のいる場所へ走り出す。黄金の手を持つ少女をめぐる攻防戦は、ついに佳境を迎えようとしていた。




ホテル・エ・ベリッシモ・ノッテ


 およそ1時間後、『ホテル・エ・ベリッシモ・ノッテ』の最上階にある『孔雀の間』では、農林水産大臣の佐久間英義が主催するパーティーが続いていた。しかし当の主催者は会場にいない。なぜならその途中に、このホテルのオーナーに呼び出されていたからだ。

 彼は今、ホテルを運営する「リゾーツ・サンズ・プラネット」のCEO 良光=近藤・アデルソンのCEO室に招かれていた。彼は応接用のソファに腰掛けながら、カジノリゾートの夜景を見つめている。


「一体どういうつもりなのかね? 突然、私を呼びつけるとは?」

「申し訳ありません、しばしお待ちを・・・」


 ソファの近くにはCEOの部下である黒服の男たちが立っている。彼らは佐久間にもうしばらく待つ様に諌めた。すると扉から1人の男が入ってきた。


「佐久間大臣、お待たせして申し訳ありません。ですが、貴方にとってとてもプラスになるお話をお持ちしたのです」

「・・・プラスになる話・・・だと?」


 現れたのは良光=近藤・アデルソンであった。佐久間は不遜な態度を崩さず、しかし彼が口にした“プラスになる話”という言葉に興味を示す。近藤は予想通りという笑みを浮かべ、彼の対面に座って話を続けた。


「22世紀・・・この不安定な世界において、絶対的価値を持つものなど、最早存在しません。この国もいつ世界の政情不安の波に飲まれるかもしれない。しかしただ1つ、ある物質の価値は人類が存続する限り、揺らぐことはないと言えるでしょう・・・。我々はそのある物質を無から生み出す術を手に入れました」

「・・・ある物質?」


 佐久間は首を傾げる。近藤は扉の前に立つ部下へ合図し、CEO室の扉を開ける様に指示を出した。そして開かれた扉の向こうには、1人の少女が立っていた。彼女の両脇は屈強な黒服に囲まれている。少女の顔は怯えていた。


「・・・一体何を!?」


 佐久間は瞬く間に不穏な空気を感じ取り、近藤たちへの不信感を露わにする。少女は促されるまま、部屋の中に入ってきた。そして佐久間と近藤の側まで近づいていく。


「彼女は波鐘陽夏さん、我々の協力者で素晴らしい能力の持ち主です」

「・・・協力者だと?」


 佐久間は近藤を睨みつける。だが近藤は飄々とした様子で話を続けた。


「・・・では、波鐘さん。大臣に貴方の力を見せてください」

「・・・はい」


 波鐘は言われるがまま、右手をテーブルの上に置いた。そして「ミダス族」唯一無二の力を発動する。


「・・・『ミダスの右手マノ・デレーラ・デ・ミダース』」

「!!?」


 その瞬間、佐久間の目の前にあるガラス製のテーブルは、あっという間に金色に輝く黄金のテーブルと化した。佐久間は驚きのあまり立ち上がってしまう。


「・・・こ、これは!?」

「混じり気のない、純度100%の黄金です。彼女は非公認亜人種『ミダス族』、触れたものを黄金に変えることができるのです」


 近藤は波鐘の能力について説明する。佐久間は目の前に現れた巨大な黄金の美しさに、心を揺り動かされていた。


「黄金は人類の悠久の歴史において、揺らぐことのない絶対的価値を維持してきた物質です。20世紀後半に金本位制が終了した後も、各国の中央銀行には世界共通の安全資産として『金』が保管されている・・・。そして今、日本は世界一の大国と言っても良い。しかし、依然として日本の金保有量は21世紀から変わらず、世界各国の後塵を拝している」


 22世紀の今、世界の経済状況は近現代で最も不安定な状態となっている。いつどこの国の通貨が紙切れと化してもおかしくはない。故に国家財源の確固たるバックアップとして、金保有が持つ意味はますます上がっている。しかし、日本は未だその金保有において、世界の後塵を拝している状況であった。


「この力を明るみにすれば、数多の大企業はもちろん、政府すらも我々の元に擦り寄って来る。・・・我々と一緒に、この国の新たな舵取りとなりませんか? 金は全てを支配できる。政府も企業も、この国の全てを・・・!」


 近藤はそう言うと、右手を差し出して盟約の握手を求めた。


「我々と手を組みましょう、佐久間大臣」


 近藤は農林水産大臣である佐久間を取り込むことで、日本政府・内閣への確固たるコネクションを築こうと目論んでいた。そして無尽蔵の黄金を背景に、自分たちを蔑み、差別し続けてきたこの国の全てを屈服させようと思い描いていたのである。


「・・・」


 佐久間は無言のまま、近藤の右手を見つめていた。近藤は佐久間が話に乗って来ると確信していた。

 だがその時・・・


「・・・『白銀の・・・鎌鼬』!!」

「!!」


 扉の向こうから叫び声が聞こえたかと思うと、凄まじい爆風と共にCEO室の扉が吹き飛ばされた。黒服の部下たちは咄嗟に、雇い主である近藤の前に立ち、彼の盾となる。

 巻き上げられた土埃が晴れると、そこには1人の少年が立っていた。遅れてもう1人の少年が、部屋の中へ入ってくる。


「・・・よかった! 無事だったか、波鐘さん!」

「・・・小羽さん!? 宿屋さん!?」


 宿屋は波鐘の姿を見つけ、安堵の表情を浮かべる。波鐘の方も、唐突に現れた2人に驚きを隠せなかった。


「お前ら、何者だ!? ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ! 護衛は一体どうしたんだ!?」


 黒服たちのリーダーである康二郎=エデルソンは、不審な少年2人をここまで侵入させた部下たちに憤りを覚えていた。


「・・・護衛? 居たような居なかったような・・・あまり記憶に残っていないな」


 小羽はわざと挑発的な発言をする。彼らの背後、CEO室に繋がる絢爛な廊下には、小羽の突風に吹き飛ばされ、気絶した数多のガードマンや黒服が横たわっていた。


「・・・貴様、亜人種か。フン、化け物が騎士(ナイト)気取りか?」

「誘拐犯に何を言われる筋合いもないね!」


 小羽と宿屋の目的はただ1つ、波鐘を救い出すことだった。亜人の力を最大限に使用した小羽は、両手の爪が鋭く尖り、両腕からは白銀の体毛が生えており、種族の名を示すかの様にイタチを彷彿とさせる姿となっていた。


「・・・誘拐だと!? どういう意味だ? 近藤、説明してもらおう」

「・・・」


 佐久間大臣は小羽が発した誘拐という単語を聞き逃さず、近藤に事情の説明を求めた。だが近藤は彼の言葉を無視して、無言のまま小羽と宿屋を睨みつける。


「・・・くそっ!」


 そうこうしているうちに、黒服の1人がホルスターから銃を取り出した。リーダーの康二郎=エデルソンは急いで部下を嗜めた。


「銃はだめだ! 『孔雀の間』で晩餐会の真っ最中なんだぞ!」

「・・・くっ!」


 同じ階では佐久間大臣が集めた賓客が、会合の真っ只中にいる。発砲事件が彼らに露呈しようものなら、この企業の存続自体が危うくなってしまう。


「・・・陽夏ちゃんを返してもらう! いくぞ・・・『直線の・・・鎌』」


 小羽は再び突風を繰り出すため、右腕に風を宿して大きく振りかぶった。黒服たちは近藤の周囲を固め、人の壁となって雇い主を守ろうとする。


「・・・やむを得ん! 奴を撃ち殺せ!」

「了解!」


 康二郎の命令を受けて、黒服たちが小羽と宿屋に銃口を向けた。そして容赦なくその人差し指を引き金にかける。


「・・・駄目ェーッ!!」


 このままでは2人が射殺されてしまう。居ても立っても居られなくなった波鐘は、床に敷き詰められたカーペットに向かって黄金の力を無造作に放った。


ミダスの(マノ・デレーラ)・・・右手(デ・ミダース)!!」


 その瞬間、彼女の魔力が稲妻の様にカーペットを伝う。そして布製品であるはずのカーペットが、瞬く間に輝く黄金の板へと変化した。

 さらに黄金と化したカーペットはぐにゃぐにゃと姿を変え、小羽と宿屋を守る盾となる様に、2人の目の前にせり出したのである。


ガ ガ ガ ガンッ!


「!!」


 黄金の壁が凶弾を弾き返した。小羽は胸を撫で下ろし、宿屋に至っては腰が抜けていた。


「助かったよ、陽夏ちゃん!」

「・・・!」


 小羽は波鐘にお礼を伝える。しかし、当の彼女自身が一番驚愕していた。彼女は何が起こったのかわかっていなかったのである。


「これは・・・一体?」


 波鐘は自分の右手を見つめる。溢れる魔力がパチパチと、小さな稲光となってその掌に瞬いていた。その時、彼女は小羽に言われたある言葉を思い出していた。


(亜人種の力はその使い方と工夫次第でいくらでも強力な戦闘手段になる。それに、君自身が気づいてないない力を秘めている可能性がある・・・)


「・・・『ミダス族』の秘められた力? 私自身も知らなかった力・・・!」


 波鐘は自分の遺伝子に、「触れたものを黄金に変える」以外の力が眠っていたことに気づいた。そして彼女は覚悟を決め、毅然とした顔で前を向くと、小羽に向かって叫び声を上げた。


「・・・私、分かった! ミダスの力の真髄が・・・! 星太郎・・・私、戦います!」

「!」


 波鐘は両手で床に触れる。すると黄金と化した床がまるで水銀の様に流動し、波鐘の両腕にまとわりつく。彼女の両腕は輝かしい黄金の甲冑に包まれた。


黄金の双手の輝きドラード・ブリード・デ・ブラッゾ!」


 波鐘は両手を床につけたまま、鋭い目つきで黒服たちを見上げた。その目は、先ほどまでの“か弱い少女”とは明らかに異なる、亜人種としての闘争心と本能を剥き出しにしたものだった。


「私の力、それは・・・『触れたものを黄金に変え、それを操ることができる力』! 『黄金の波紋ドラード・オンドラフィオネス』!」

「うわぁ!! 何だこりゃあ!?」


 その瞬間、黒服たちの真下に輝く黄金の床が硬度を失い、彼らの両足を膝下まで飲み込んだ。黄金は再び硬さを取り戻し、彼らの動きを封じ込める。波鐘は瞬く間に黒服たちを制圧してしまった。


「・・・すごい!」


 その圧倒的な力を目の当たりにして、宿屋は思わず息を呑んだ。だが黒服たちも黙ってはいない。その中の1人が、何と彼女に銃口を向けたのだ。


「・・・バカ! よせ!」


 それに気づいた近藤が、部下に銃をおろすように命令する。波鐘を殺してしまっては元も子もないからだ。しかし、黄金の怪物を前にしたその男からは、冷静さが失われていたのである。


「・・・黄金の盾(ドラード・エスクード)!」

「!?」


 波鐘は黄金の繭で自分の姿を覆い隠す。その直後、銃声が鳴り響いた。鉛玉は黄金に弾かれ、彼女に到達することすらできない。


「ミダス族が生み出し、操る黄金は、鋼鉄に匹敵する硬度まで上げられるのよ・・・!」


 すると、黄金と化した床がさらなる動きを見せる。床から無数の黄金の触手が現れ、それらは足を取られて動けない黒服たちに向かって襲い掛かった。


黄金の(ドラード)・・・神の裁きフィッジオ・デ・ディオ!!」

「ギャアアアッ!!」


 黄金の触手は鋼鉄の硬度で、黒服たちの顔面めがけて強烈な打撃を食らわせた。金属の塊で殴られた男たちは、当然ながら意識を保つことなどできず、例外なく気を失ってしまう。


「・・・フゥ、・・・フゥ!」


 波鐘は息を整えながら、自分をガードしていた黄金の繭を解除する。短時間で続け様に能力を行使したため、魔力を大きく消費していたのである。

 そして今、この部屋で意識を保っているのは、彼女たち3人の他は、ソファの裏に身を隠していた佐久間大臣、そして近藤、最後に近藤の側について彼を守護していた康二郎のみだった。


「・・・怪物!」

「・・・」


 近藤は本気を見せた波鐘に怯えていた。だが、近藤の側に立っていた康二郎は、波鐘が体力を消耗していることに気づいていた。そして彼はスーツの袖下から、折り畳み式のスタンガンを取り出し、彼女の隙をついて一気に迫る。


「・・・Non Sense! しつこい男は・・・嫌い!」


 波鐘は力を振り絞って再び黄金を操る。彼女の右手の中に金色の三叉槍が現れた。


「・・・『黄金の三叉槍(ドラード・トリデンテ)』!」

「『直線の鎌鼬』!」


 波鐘は息を乱しながら三叉槍を構える。小羽も魔力を振り絞り、康二郎に照準を定めて鎌鼬を放とうとした。そして3者が錯綜しようとしたその瞬間、さらなる来客がCEO室に現れた。


「・・・おい! 何の騒ぎだ!?」

「!!?」


 小羽と波鐘、そして康二郎は一斉にその声がした方へ目を向けた。そこには大会議上「孔雀の間」で晩餐会に参加しているはずの賓客、「葉瀬名家」の一員である葉瀬名喜久の姿があった。

 彼の後ろには甥である龍二、そして照の姿もある。


「・・・晩餐の来賓か! しまった!」


 康二郎は動揺を露わにする。防音がされているCEO室ではあったものの、度重なる銃声と乱闘の騒音が「孔雀の間」まで届いてしまったのだ。

 ここまで辿り着く廊下に倒れていたガードマンたち、部屋の中に横たわる銃を持った黒服たち、さらに屈強な男に襲われそうになっていた少女と少年たち、その全てを目の当たりにした喜久は、後ろに控えていた照に命令を飛ばす。


「・・・おい、人間! 急ぎ警察に連絡を!」

「は、はい!」


 照はハンドバックの中から携帯端末を取り出し、110番にコールする。そして頭の中で文章を組み立て、電話口に状況を説明する。


「警察ですか? 銃を持った男たちがホテル内部で暴れています! ・・・はい! 場所はエンターテインメント・シティーの『ホテル・エ・ベリッシモ・ノッテ』で・・・!」


 照は毅然とした声色で状況を伝える。その時、小羽と宿屋が先に彼女の存在に気づいた。


「・・・門真さん?」

「照ちゃん!」


(・・・えっ?)


 照は名前を呼ばれたことに気づき、CEO室の中を覗き込んだ。そしてようやく、彼女も2人の存在に気づいた。


「・・・ぶ、部長!? 小羽さん!?」

 

 彼女は警察への電話の最中であるにもかかわらず、驚きのあまり彼らの名前を呼んでしまった。


(・・・部長って、彼らが!?)


 そして彼らの邂逅を目の当たりにした龍二も、目の前にいる2人の少年が照の部活仲間であることを知った。

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