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旭光の新世紀〜日本皇国物語〜  作者: 僕突全卯
第1章 東京万博篇
16/92

遙かなる宇宙-ソラ-

静岡県 伊豆半島の南東の海上 連絡船


 ハルの危機を察知した星和は、下層のデッキへと降りる。そこには有事の際に使う救命艇があった。


「これ、借りましょう!」


 星和は救命艇を固定する鎖を外した。ボートはずるずると船から落ちていき、海に浮かぶ。星和は躊躇なく、救命艇に向かって飛び降りた。


「ハルさんを助けるんだ!」

「おうよ!」


 続けて古代も飛び降りる。星和はボートの船外機を点火させる作業に入っていた。船に残った天川は手すりから上半身を乗り出して、ボートの2人に向かって声をかける。


「僕は教官と船長にこのことを伝えてきます! 2人とも無理しないで!」

「・・・ああ、頼んだよ!」


 星和は深く頷いた。直後、天川はブリッジへと走る。そして星和は船外機のアクセルを全開にして、古代と共にハルのもとへ急いだ。




 電撃を食らったハルは海の上で動けなくなっていた。そんな彼女のもとへ、不審な潜水艇がゆっくりと近づいてくる。ハッチが開き、その中から無機質な制服を着た男たちが姿を現す。


「うまく捕まえられたな」

「ああ」


 袁柏凱と金良練は潜水艇の上に立ち、海面に浮かぶハルを冷たい目で見下ろす。ハルは身動きが取れないながらも、毅然とした目つきで2人を睨んでいた。

 その後、彼らの部下たちがぞろぞろと潜水艇から出てくる。彼らの手にはロープが握られていた。


「早急に身柄を拘束しろ! この“魚”を運び込み、無人潜航機を回収し次第、寧波共和国へ帰郷する」

「はっ!」


 部下たちはハルの尾に絡まっていた網に繋がるロープを手繰り寄せる。ハルはロクな抵抗もできないまま闇に引きずり込まれようとしていた。


「ひ・・・、嫌! ・・・嫌ッ!!」


 ハルは目尻に涙を浮かべ、必死にもがく。どこへ連れて行かれるのか分からない恐怖が、彼女の頭から冷静な思考を奪っていた。


「チッ! 大人しくしろ! 汚らわしい魚と倭人の混血が!」


 ロープを握る工作員は、ハルに心ない罵声を浴びせながら、嫌がる彼女の体を容赦無く手繰り寄せる。ハルが振り返ると、禍々しい手が彼女を暗闇に引きずり込もうと、あと数メートルのところまで迫っていた。

 だがその時、どこからかボートのエンジン音が聞こえてくる。工作員の男たちがその音が聞こえる方へ視線を向けると、1艘の救命艇がこちらへ猛スピードで近づいていた。


「ハルさーん!!」

「・・・暁っ!?」


 その救命艇からハルの名前を叫ぶ声が聞こえてくる。ハルはボートの上に立つ星和の姿を見つけ、喜びと安堵の表情を浮かべた。彼の後ろでは、古代が船外機の舵を握っている。


「最初で最後のチャンスだ! 擦り抜けながら掻っ攫え!」

「ああ!」


 星和はボートの左側から上半身をさらけ出し、海面に対して横向きになりながら、ハルに向かって近づいていく。古代は右手で舵を握り、空いた左手で星和の腰のベルトを掴み、彼が海に落ちないようにしていた。


「・・・ハル!」

「・・・暁!」


 星和は両腕をいっぱいに広げる。ハルもこちらへ近づいてくる星和に向かって、必死に腕を伸ばした。そして星和たちの救命艇が潜水艇の側を通過したわずかな一瞬、ハルと星和の体が重なりあう。


「・・・ッ!」


 救命艇が通り過ぎた後、ハルの姿は工作員たちの前から消えていた。星和はハルの体を両腕で強く抱きしめていた。ハルの尾に絡るロープを握っていた男は、救命艇に引っ張られる形となって海に落下する。


「うおおお!」


 古代は左手で握っていた星和の腰のベルトを思いっきり引き上げる。それに伴って、星和はハルの体をボートの上に引き上げることに成功した。


「ゲホッ、ゲホッ!」


 ボートの上に叩きつけられた拍子に、ハルは軽く咳き込んでしまう。だがすぐに上半身を起こすと、ボートの上に横たわっていた星和を抱きしめる。


「暁・・・うわーんっ!」

「ハルさん・・・」


 間一髪、助け出されて気が緩んだのか、ハルは大声を上げて泣き出した。星和を抱きしめる腕と体はガタガタと震えていた。


「怖かった! もう二度とみんなに会えなくなると思った! ありがとう、ヒック・・・!」


 ハルは涙目になりながら、突如として迫ってきた恐怖を訴える。星和はそんな彼女を落ち着かせるように、頭を優しく撫でていた。


「よし・・・このまま船へ戻るぞ!」


 古代は船外機の舵を反転させ、連絡船へと進路をとる。ハルの奪還に成功した以上、長居は不要であった。

 ハルを奪い返された軍閥の工作員たちは、反転する救命艇を悔しそうな目で見つめている。


「くそっ! すぐに追いかけろ! あの魚を奪い返せ!」

「はっ!」


 軍閥の工作員たちは素早く潜水艇の中へ戻る。直後、潜水艇は古代が操る救命艇の後を追いかけて走り出した。


「うわ! 追いかけて来やがった!」

「速度はこちらが上だ! 連絡船までは追って来ないだろう!」


 古代たちは一直線に船へ戻っていく。日本で再び拉致の悲劇を起こすわけにはいかない。その決意と覚悟を胸に、星和と古代は逃走を続ける。


「・・・!」


 ハルはぎゅっと目をつぶり、危機が去ることを祈っていた。フルスピードで逃げる救命艇は、追走する潜水艇をどんどん引き離していく。


「くそっ・・・! 誘導ミサイルを出せ!」

「・・・はっ!」


 痺れを切らした袁柏凱は、部下にミサイルを出すように指示を出す。命令を受けた工作員の男は、潜水艇に積まれていた携行ミサイルを取り出し、潜水艇のハッチから上半身をあらわにした。

 その姿を目の当たりにした星和と古代は、驚きの表情を浮かべる。


「誘導弾!?」

「旧世紀の中華製携行ミサイルだ! 危ない筒出しやがって!」


 工作員の男が取り出したのは「紅纓」や「前衛」に似た携行ミサイルだった。男はスコープから救命艇の船外機を覗き、引き金に指を掛ける。


「一か八かだ・・・星和、運転代わってくれ!」

「何をする気だ!?」


 古代は星和と入れ替わりで船外機の舵から手を離すと、救命艇に装備されていた小さな箱を取り出す。その中には1丁の中折れ式拳銃と2発の大きな弾丸が収められていた。古代は急いで拳銃に弾を込める。その直後、誘導ミサイルが救命艇目掛けて放たれた。


「本当に撃ってきたっ!」

「・・・っ!!」


 古代はそれとほぼ同時に拳銃を放つ。銃口から飛び出した弾丸は輝かしい光と熱を発していた。古代が取り出したのは、救命艇で脱出した人々が周囲の船舶に救難信号を発するための信号拳銃だったのだ。


ドカアァ・・・ン!


「!?」


 ミサイルは信号弾が放たれた方角へ向かって軌道が外れ、海の上に着弾した。ミサイルを放った男は目を見開いて驚いていた。


「所詮は旧世紀の・・・それも劣悪なコピー品か。信号弾に惑わされるとはな」


 中国における軍需産業は、2022年から2024年にかけて行われた「東亜戦争」によって大きく衰退していた。さらに国連やアメリカによって新たな軍事開発も制限されたため、中国の軍事技術は大きく後退していた。

 今、数多の軍閥や民族が跋扈する中国大陸には、20世紀から21世紀初頭に使用されていた軍事品の劣化コピー品が無秩序に流通しているのである。


「・・・くそっ! もう1発!」


 工作員の男はハッチの中から差し出されたもう1つの携行ミサイルを受け取ると、それを救命艇に向けて構える。だがその直後、強烈な水柱が潜水艇を襲った。


ドオォ・・・ン!


「・・・ま、まさか!?」


 袁柏凱と金良練は一気に顔を青くする。ミサイルを放った男を含めた他の工作員たちも、海の向こうから迫る「悪魔」を目の当たりにして、ガタガタと震えだした。一方で星和と古代は安堵の表情を浮かべている。

 輝かしい旭日旗をはためかせて、それはどんどん近づいてくる。そして海の上にけたたましい警告音と声が聞こえてきた。


『こちらは『日本皇国・海上保安隊』である。貴船に告げる。貴船は正規の入港手続きを受けていないにもかかわらず、我が国の領海を侵犯している。直ちに停船し、出頭せよ! 逃亡の動きを見せた場合、排除する!』


 それは日本の海を巡回する鷲型無人沿岸フリゲートの「梟」であった。「梟」は海原を切り裂いて、潜水艇へ近づいていく。


「急速潜航! 海の中に逃げるぞ!」


 彼らは出頭要請に応じることはなかった。金良練は海中への逃亡を指示し、部下の工作員たちは慌ただしく動き始める。

 そして救命艇を追いかけていた潜水艇は、見る見るうちに海中へと逃げていく。だがフリゲート「梟」は、そんな彼らを逃すまいと新たな攻撃を繰り出す。艦の両舷に位置する魚雷発射管から6発の短魚雷が発射された。

 魚雷の群れは海中を切り裂くように迅速、且つ静かに潜水艇へ迫る。


ド ド ド ド!!


 わずか数秒後、海中から立て続けに水しぶきが上がる。寧波から派遣された潜水艇はあっという間に葬り去られた。


『敵潜水艇への命中を確認、巡回任務へ戻る・・・』


 侵入者を排除した無人フリゲートは、通常任務へと戻っていく。星和と古代、そしてハルはその後ろ姿をしばしの間見つめていた。




連絡船 デッキ


 無事ハルを救い出し、救命艇から引き揚げられた星和と古代は、船の甲板に正座させられていた。肩をすぼめ、小さくなる彼らを、教官が鬼の様な形相で見下ろしている。教官の後ろには天川の姿がある。彼の頭には大きなタンコブができていた。


「バカモンッ!! 一体何を考えてるんだ! 今回は海上保安隊の到着が間に合ったからよかったものの、一歩間違えれば死んでいたんだぞ!!」


「も、申し訳ありませんでした!!」


 教官の怒号が飛ぶ。その瞬間、2人は額を甲板に擦り付け、見事な土下座を披露した。他の学生たちはその様子を取り囲み、クスクスと笑っている。

 甲板の脇では、彼らと同じく船へ引き揚げられたハルが、宇宙航空大学校の養護教諭から怪我の手当てを受けていた。彼女の故郷である「人魚の里」に対しては、皇国海上保安隊を介して状況が伝えられており、大人の人魚たちが里から大挙してハルを迎えにくるという。


「・・・」


 教官のお説教は未だに続いている。その怒号が飛ぶたびに、星和と古代は体をびくつかせた。ハルはその様子を見つめてニコニコと笑みを浮かべている。彼女は星和たちが命をかけて自分を助けてくれたことが嬉しくてたまらなかった。


 程なくして教官の雷は収まり、星和と古代はようやく釈放される。こってり絞られて気落ちしている2人のもとへ、車椅子に乗ったハルが近づいていった。


「暁、宙太、そして蓮慈・・・本当にありがとう」

「・・・!」


 ハルは改めて感謝の気持ちを伝えた。その言葉を聞いて、3人は顔を見合わせ、照れ臭そうに笑う。


 およそ1時間後、洋上に停船していた連絡船に、「人魚の里」からの迎えがやってきた。そのメンツは里長のリョウコを筆頭に、里の屈強な男たち、そしてハルの母親であるミズキの姿もあった。

 宇宙航空大学校の教官と生徒たちは甲板の上で敬礼をする。特に大きな体躯を誇るサメの人魚であるリョウコの姿は、彼らに威圧感を与えていた。


「『人魚の里』里長の沙錦リョウコです。私たちの家族を守ってくれて感謝します」


 甲板の上で敬礼をしている彼らに、リョウコは丁寧な口調で謝意を伝えた。そして女子生徒に車椅子を押されて、ハルがリョウコたちの前に姿を現す。


「ハル!」

「・・・お母さん!」


 ミズキは娘の姿を見つけて緊張の糸が切れたのか、大粒の涙を流す。ハルも車椅子から立ち上がると、母親に向かって甲板から飛び込んだ。

 大きな水しぶきを上げて着水したハルは、ミズキと固く抱きしめ合う。ミズキは娘の無事を確認する様に、彼女の頭を優しく撫でる。


「良かった・・・良かった! 本当に、無事で・・・!」

「・・・お母さん、・・・お母さん!」


 ハルも母親に会えてほっとしたのか、わんわんと泣いていた。大学校の生徒たち、そして里の者たちは、親子を無言のまま見守る。


「・・・では、我々は帰ります。行きましょう、ミズキ」

「はい」


 リョウコに促され、ミズキはハルの手を握る。彼女は甲板に並ぶ生徒と教官たちに深く頭を下げると、ハルの手を引いて、他の人魚たちと共に「人魚の里」へ泳ぎ始めた。星和たちは寂しさを感じつつも、彼女たちの後ろ姿を見つめる。


「・・・!」


 その途中、ハルは母の手をパッと離すと、振り返って再び船の方へ近づいてきた。驚くミズキを尻目に、ハルは甲板に立つ星和たちに向かって叫んだ。


「暁ーっ! 約束、いつか叶えてね!」

「!」


 ハルは星和と交わした約束を大事に覚えていた。感極まった星和は甲板の手すりに駆け寄ると、上半身を乗り出し、彼女に負けない大声で叫ぶ。


「・・・絶対に!」


 星和は涙を堪えて言葉に詰まってしまう。ハルもつられて涙をこぼしていた。そして2人は同時に口を開く。


「何時か星の大海原へ・・・遙か宇宙(ソラ)の彼方で、また会おう!」


 それが2人の別れの言葉となった。その後、大学校の生徒たちは連絡船の甲板から、「人魚の里」へと帰る海の住民たちを見送った。星和と古代、そして天川の3人は、ハルと交わした約束を胸に刻む。彼らの瞳は夕陽に燃える光で輝いていた。


 その後、撃沈した潜水艇は皇国海軍によって引き上げられ、その部品や工作員の遺留品から彼らが寧波を拠点とする「孫軍閥」から派遣されたことが明らかとなる。また潜水艇と共に死亡した工作員の他にも、日本国内に数名の工作員が潜伏していることも明らかとなり、彼らは後に公安によって確保されたのだった。


〜〜〜


翌日 神奈川県横須賀市 宇宙航空大学校 学生寮


 横須賀・・・かつて在日米軍第7艦隊が母港としていたこの街は、現在、地球唯一の飛行戦艦「扶桑」の母港となっており、その荘厳な姿は横須賀の新たなシンボルとなっている。

 そして「亜人児童拉致未遂事件」の翌日、星和たち「宇宙航空大学校」の生徒たちは実習先の「東京・宇宙港」から、本来の居住の拠点であるこの街の寮に戻ってきていた。


「よし・・・早速!」


 寮の一室に星和暁の姿がある。彼は机の上に紙を広げ、ペンを片手に何かを始めていた。


(元々、水棲亜人種族は稀少だからそういった発想が出てこなかっただけで、作ろうと思えばアイデアはいっぱいある筈なんだ)


 彼は「人魚族」を含む水棲亜人種族が、宇宙へ飛び立つための機械を考えていたのである。ハルとの約束を実現するため、星和は早速行動に移っていた。


(水に浸せばいいなら・・・大きい水槽を用意すれば)


「ああ・・・違う!」


 星和は真っ先に浮かんだアイデアをすぐさま否定する。


(人工重力が可能な『扶桑』を除く、独自開発された宇宙航行船の船内は無重力だ。人間ならばマグネットシューズがあるけど、水は無重力空間では基本的に密閉しないといけないからな・・・。出発から到着まで、密閉した水槽に入れっぱなしっていうのは流石に可愛そうだし・・・)


 水は無重力空間では、分子間力で互いにくっついて球形となる。しかし、細かく分かれてしまうと、計器の間に入り込んで宇宙船の故障や不具合の原因になる。また無重力空間では、液体は物体に一度くっ付くと離れにくく、顔にかかったりすると溺水の原因になってしまうのだ。


(人魚・・・も含めて、魚類の表皮は角質が無い為、陸上生物のそれと比べて脆弱だ。でも、人魚の場合は陸上でも呼吸が出来るから、下半身を水に浸けておけば良い訳で・・・)


「単純だけど、こういう感じで・・・下半身を大きな水の袋で覆うのはどうだろう? 移動は専用の車いすを作れば良い。問題は密閉できるかどうかだな」


 星和はアイデアをスケッチしながら、車椅子で宇宙航行船の中を行き来するハルの姿を思い浮かべる。しかし、彼はその姿に強烈な違和感を抱いた。


(・・・いや、人魚は泳ぐ姿こそ美しい。あの優雅な姿は・・・地上では見られないけれど、無重力の宇宙空間なら、人魚は空中を泳ぐことができるんだ。それを活かさない手はない!)


 星和は思い浮かべたアイデアを再度却下した。そしてまた新しく構想を練り直す。その後も彼は試行錯誤を繰り返し、いつの間にか夜が明けていた。


 星和たちは宇宙航空大学校を卒業した後、地球宇宙間の輸送産業に関わりながら、人魚族を含めて生活環境に制限がある種族が宇宙へ行くための研究と環境作りに尽力することになる。

 それはついに到来した「宇宙開拓時代」において、民間の宇宙産業への参入が加速する中で、多大なる貢献を果たすことになるのだが、それはまた別の話。


・・・


人魚族

「異界の15年間」において、異世界テラルスから日本へ移住した上半身が人間、下半身が魚類の種族とその末裔。人魚の血統は人間に対して“優性”遺伝する。男女問わず眉目秀麗・容姿端麗。寿命は人間と同等だが、水中での呼吸能力と水圧への耐性を有する。陸上では長時間過ごすことは出来ず、大学進学や通常の社会進出は非常に難しい。

その優美かつ幻想的な姿故に、人身売買目的の誘拐を画策する偽造漁船が大陸から現れた為、日本政府は保護を目的として、白浜海岸に「人魚の里」を建設した。


白樺ミズキ

人魚族。45歳。ナンヨウブダイの人魚。

彼女の母(ハルの祖母)は5歳の時、両親と共に日本に移住した。夫は人間であり、勤務先のある横浜に居住している。


白樺マキ

人魚族。19歳。ツバメウオの人魚。

白樺家長女。末の妹であるハルを気にしている。在宅ワークで家計を助けている。


白樺ゲン

人魚族。17歳。カジキマグロの人魚。

高校2年生。里の分校に通い、授業を受けている。ハルの夢を気に掛ける。


白樺サツキ

人魚族。15歳。ハタタテハゼの人魚。

中学3年生。里の分校に通い、授業を受けている。


白樺ハル

人魚族。14歳。スズメダイの人魚。

中学2年生。宇宙に憧れ、駿河湾沖にある宇宙港に足繁く通う。そこで星和暁をはじめとする宇宙航空大学校の生徒たちと交流を深めた。


沙錦リョウコ

人魚族。34歳。ヨシキリザメの人魚。

里唯一のサメの人魚。「人魚の里」の里長。その体躯は通常の人魚や人間の3倍近い。主に重要事項の周知や政府との連絡を担当している。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れ様です。 遅ればせながら危機一髪のハルが無事助け出されてよかった!!^^ 二人の出会いが宇宙開発に一石を投じるエポックメーキングになったのが^^ 次回も楽しみにしています。
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