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0:プロローグ
初投稿です。よろしくお願いいたします。
全ては手遅れだった。
エルフに処分されないよう、異形になぶられないように、獣人に抵抗できるように。
人々が乞い願い、あがき続けた結果ようやく魔法という抵抗しうる為の力を手に入れた。
それはまるで伝染病のように、あらゆる国々へと。貴族、兵士、農民、あらゆる身分の者へと伝搬した。
その結果、国家同士史上最大の戦争が起きた。
事実に絶望した少女は己の持つ力を持って、魔法を行使した。
例え失敗したとしてもそれで死ねるのならそれも本望だと。
どうか迫害されることのない地へ。本当の意味で必要としてくれる者たちの所へ。
そして、願わくば自分と同じ境遇の存在を受けれ入れて欲しいと。