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翌日、背任横領の罪で、ナイアックとグリーンヴィルが告訴、告発され、夜のうちに 殿下と司法省に逮捕、拘束されました。


私と先生は、デュラント伯爵からの指示で、朝一番に財務省に向かいます。これで 大手を振って帳簿と請求書を押さえることが出来ます。


私の存在に目を白黒させている財務官たちをよそ目に、私は、押さえるべき資料をどんどん箱詰めして、付添いの憲兵さんたちに渡します。すべての経理元帳と請求書をガンガン箱詰めします。


次に長官室です。ここでも請求書に当たるものは全て没収しました。


同様の作業は、パトリックさんと、司法省の方々が、グリーンヴィル商会で行なっています。元帳や領収書、入金台帳を押さえて、スタイヴァサント家に証拠を持ち込む予定です。


陛下の前で行われるナイアックに対する審問は、三日後の予定と聞いています。


それまでに、押収した資料を全て分析してプレゼンテーションできるようにまとめなくては。なんだか遠い昔のことのようですが、ほんの三ヶ月前、リリアちゃんのために同じようなことをしましたよね。うん。





スタイヴァサント家の書斎に戻ると、膨大な資料に取り組み始めます。


先生、ジュリアちゃん、リリアちゃん、パトリックさん、そして、司法省から送られてきた調査官の人たちが、私の指示の元、グリーンヴィルからの請求と国庫からの支払い、そして、グリーンヴィル商会が実際に使用した金額をひき比べています。彼らには、絶対に存在すると判明しているグリーンヴィルとナイアックの水増し、架空請求に集中して調べてもらっています。


私は、それ以外の経費のつまみ食いの可能性などを指摘するため、ナイアックが長官になって以来の財務省の帳簿を古いものから順番に目を通していました。


うん?なんだこれ?


ああ、旦那様、それゆえの帳簿10冊だったのね。



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