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9話 一次選考ちょろかったら、二次選考は・・・・

 眼光を光らせながら青髪の青年は私の顔をじっと見つめている。

「何故、錬金術師になりたいと」


「命を救っていただき感動したからですわ」

用意していた答えを言うと。


「・・・・戯れか・・」ぼそりと彼は呟いた。


 口元は笑っているが、紫色の瞳が眼鏡の奥からギラリと見える。

エルネストは少し背の高い中肉中背の理知的な容姿をしている。少し長い青髪に薄紫の瞳、心なしか耳が尖っている。

 

 前世の私だったら、エルフ風のイケメンに見つめられてドキドキして、体温上昇がしていただろう。

 今はドキドキはするが、凄く寒い。


「エルネスト様、戯れではございません。

本気で錬金術師になりたいのです」

目をそらさずに早口に私はそう言った。


「リリィさんは錬金術とはそもそも何かご存じか? 」

咎めるような口調でエルネストは私に尋ねる。


 せっかくのチャンスを逃したくない。

エルネストさんはともかく、アリシアさんきっと大丈夫だろう。

私は全てをさらけ出す決意をする。


「錬金術はある物質を別の物質にかえる技術。目標は金の作成と、賢者の石や万病を癒すエリクシールの作成ではございませんか? 」


「すごーい! リリィちゃんよく賢者の石やエリクシールの事知ってたね! 

学園でも知らない子いっぱいいるよー」


突然、アリシアが嬉しそうに叫びだした。


「エル、ねぇ、ねぇ、リリィちゃんを私の弟子にしちゃだめ?」  

甘えた声でアリシアはエルネストの腕を掴んだ。


 一瞬、エルネストの目付きが和らいだ気がするが、私は気づかないふりをする。

馬に蹴られ前に眼光に殺られそうだ・・・・。


「ふぅ。 

アリシアまずはリリィさんにどこで錬金術の知識を得たか確認させてくれ」


「リリィちゃん苛めない? 」


「・・・・確認してから判断する」

こめかみを押さながらエルネストはまたため息をついた。


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