白雪の日記帳-三-
○年○月○日
まだまだ暑いですね。私は、今、岡山県にいます。
どうやら、向日葵フェスティバルという催し物があるらしいく、折角なので行ってみる事にしました。
そこに着くと、色々な出店が建ってとても賑やかでした。
なんだか、商店街を思い出す賑やかです。
そして、私は目の前の美しい光景に目を奪われました。辺り一面が向日葵畑だったからです。
近くの方にお聞きした所、この向日葵畑は約100万本の向日葵が咲いているらしいです。
あぁ……この美しい光景を、雪芽にも見せたいわ。雪芽は元気かしら……？？
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○年○月○日
季節はあっという間に過ぎるものなのですね。まだ暖かいですが、大好きな夏は、もう終わりに近づいています。
私はあの向日葵畑が気に入り、当分の間この街でお世話になっています。
そして、私は、ふと菖蒲様に連絡をする事に決めました。
華に近状報告を兼ねて、そろそろ、そちらに戻るという連絡をお願いしました。
雪芽、もうすぐで帰るから待っていてね。
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○年○月○日
季節は、ついに秋を迎えました。
私は、今は兵庫県にいます。紅葉がとても綺麗です。早く帰らなければ、と思うのに年々変わりゆく土地は珍しい物ばかりなので、ついつい長居してしまいました。
私のいけないところね、ふふふ。
あれから、私は華を使って菖蒲様と何度か連絡を取っています。
どうやら、菖蒲様の所に人間の男の子が来るようになったみたいです。
私達が見える人間……一体、どんなお方なのかしら？
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○年○月○日
私は相変わらず兵庫県に滞在しています。
どうやら、悪鬼が悪さをして病を流行らせているらしいです。私は、妖怪を取り締まる烏天狗さん達のお手伝いをしています。
悪鬼は子供みたいに小さいので、とても素早いです。烏天狗さんもとても困っています。
全く、困ったさんな妖怪さんですね……。
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○年○月○日
今日、菖蒲様からご連絡があり、色々お話を聞かせて頂きました。
例の人間の名前は、宮前真司様という方らしいです。
雪芽は、すっかりその方が気に入ったそうです。
真司様は、とても優しいお方で面白い方だとお聞きしました。
私達妖怪のことは、どうやら苦手らしいのですが心を開きかけているとお聞きしました。
雪芽同様に、菖蒲様もその御方を気に入られたようですね。
菖蒲様が気に入る程の人間……早くお会いしたいです。
