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あかしや橋のあやかし商店街① 【続編連載中】  作者: 癒月
第四幕~恋と甘味と勝負事~
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恋と甘味と勝負事-六-

 ✿-✿-✿


 茶の葉屋を出た真司(しんじ)達は、貰ったクッキーとお遣いの茶の葉を手に持って骨董屋へと向かっていた。

 しかし、その途中で真司(しんじ)の前に見知らぬ男の子が立ちはだかった。


「おいっ!!」

「え、え??」


 最初はポカンとしたが、お雪は顔見知りなのか「あー!(まめ)くんだー!」と言いながら少年を指さしていた。


「まめくん?」

「ま、まめ言うなっ!まるで、俺の背がちいせぇみてーじゃねーか!!って、そうじゃなくてっ!おい、お前!!」

「は、はいっ!」

「お前、もう小豆に関わるなっ!」

「……へ?」


挿絵(By みてみん)


「お前なんかに小豆は似合わないからなっ!!」


 そう言い残し少年は脱兎の如く走り去って行った。


(い、一体なんなのだろう?)


 突然のことでその場で立ちつくしている真司の服の裾を、星がクイッと引っ張る。


「……行こう」

「え? あ……う、うん」

「まめくん、相変わらずだね~」

「……うん。小豆と雪芽と一緒で……騒々しい……」


 星がポツリと呟いた。


「その"まめくん"って誰?」

「……豆腐小僧」

「まめくんコト豆麻(とうま)くんだよ~♪ って、星ちゃん、今、失礼なこと言ったー! ぶーぶー!!」


 星とお雪の言葉に真司は「あぁ」と、納得し頷く。


(彼が、豆腐小僧だったんだ)


「そう言えば、確かに腰に巻かれているエプロンの端に"豆腐"って書いてあったような……?」

「まめくんのお店はね~、お菓子も売っているけど豆腐も売っているんだよ~。それがまたまた美味しいんだよ~♪」

「……湯豆腐……好き」

「へぇ~。あれ?でも、どうして小豆ちゃんと関わるなって言うだろう? そもそも、小豆ちゃんとは、今日会ったばかりなのに……」


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