ホワイトデーのお返しに悩んだら昔話を読みかえせ。
「ホワイトデーは3倍返しと言うのが世間的に言われているな」
「そんな奴らは昔話を読み返せ」
「あぁ欲を欠いたら自滅するパターンってのはお約束だな」
「そう、わらしべ長者を見るべきだよ」
「最終的に3倍どころではないな」
「まぁ昔話によって、お返しは3倍以上と決められているからね」
「そうか?」
「鶴の恩返しでもそうだろ」
「あぁそうだな」
「命をすくわれたから嫁になるなかなかできないぞ」
「命の3倍はその後の人生か妥当とはいえあいつ逃げたぞ」
「約束をやぶらなければ鶴はその身を捧げただろう」
「3倍かと言われると納得はいかないがな」
「しょうがないな別の話を紹介しよう」
「何かあるか?」
「かさ地蔵」
「あぁかさ地蔵か」
「売れ残りの笠、おじいさんの手ぬぐいを贈ったら、たくさんのご馳走と財宝を送り返した話だ」
「確かにな絶対3倍以上だな」
「昔話で決められているのだからしょうがないと思えるだろ」
「いや思いたくは無いけどな」
「地蔵を見習えよ」
「いやいや見習ったら破算するわ」
「たとえ売れ残りのチョコでも、もらったらそれ以上で返さなければならない風習」
「それは嫌過ぎる」
「鶴の恩返し風にお返しするのか、かさ地蔵風にお返しするか、もらったら悩みどころだね」
「えっその2択なのか」
「結婚して死ぬまでその人のもとで働くか、豪華な食事と豪華な贈り物をするか」
「これが、売れ残りのチョコをあげただけだとしたら、あげた方もうわぁ何この人と思うだろうな」
「つまり結局は、気持ちにつりあったものを返すと言う事だね」
「そう考えるとお地蔵さまも鶴もお返しに失敗していると言う事か」
「まぁ絶対当初美人の嫁やっほーと思っていたに違いないね」
「でも結婚は流石に重すぎだろう」
「いやでも地蔵はお返しに失敗してはいないんじゃないかな?」
「あれさ、優しいじいさん、おばあさんだったら本当は内心ひいてたんじゃいかと思うぞ」
「言われてみれば、年の瀬をこしたいだけだったのに、あんなに貰ったら普通恐縮するよね」
「優しさが人をときに傷つけるかもしれない」
「そうなると実はきちんとお返しできていないのか」
「多分迷惑だったと思うよ、大金を手に入れてその後の人生めちゃくちゃになるかもしれないしな」
「じゃあわらしべ長者のように徐々にというのが、相手にひかれないかもしれないね」
「そうだな3倍返しじゃなくても少し気持ちをこめていいものを返すと言う事だな」
「まぁ結局わらしべ長者も結婚すると言う事を考えると、ホワイトデーの最終の3倍返しは結婚になるね」
「結局そこに行き着くのか」
「本命貰ったら結婚指輪でも贈るといいよ」
「相手にひかれなければいいがな」