ウチら妖気なやかまし娘(666文字お題消化編)
沢木香穂里先生のお題に基づく漫才です。
特急列車、デザイナーズマンション、ぶどう狩り、スイーツに囲まれて、原稿用紙、着物
をお借りしました。
沢木先生、ごめんなさい<(_ _)>
「やかまし娘のりったんですゥ」
「やかまし娘のかおりんですゥ」
「本日はお足元の悪い中わざわざのお運び誠にありがとうございます、やかまし娘のめぐみんでございます」
「あんた、挨拶が長いねん、めぐみん」
「すんまへん、りったん姉さん」
「こんな時だけ姉ぶるのやめてんか、りったん」
「何やて、かおりん?」
「せやないか、いつもはウチらにおんぶに抱っこのくせしおってからに!」
「かおりん姉さん、怒らんといて、ウチがあかんのですから」
「めぐみんは悪うない。悪いのはこのガマガエルや」
「何やて!?」
「漫才のギャラを三等分せんと自分だけよおけにもらいおって、デザイナーズマンションに住んでるんや」
「ホンマですか、りったん姉さん?」
「ノーコメントや」
「どこぞの政治家みたいなアホな事言いないな!」
「かおりん姉さん、怒らんと漫才しまひょ」
「移動の時もそうや。ウチとめぐみんは各駅停車やのに、このガマガエルだけは特急列車に乗ってるんや」
「ホンマですか?」
「それもノーコメントや」
「あんたがぶどう狩りしてスイーツに囲まれていた時、ウチとめぐみんで原稿用紙を睨んでネタ作っとったんも知らんやろ!」
「う……」
「着物かてそうや。ウチとめぐみんは既製品の安モンなんにこの酒樽はオーダーメイドの着物や」
「酷い、りったん姉さん!」
「わかった。そこまでゆうんやったらあんたらも同じ着物にすればええ」
「ホンマか?」
「その代わり、パトロンの平井はんに抱かれなならんで」
「遠慮しときます、りったん姉さん」
「ウチもそれは願い下げや」
「ウチら妖気なやかまし娘、それでは皆様、さようなら~」
お粗末なのは生まれつきです(泣)。