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不可死の魔王  作者: ネコノ
第一部「不可死の魔王」
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第2章-2 「デスペナルティ」



「あれ? シャディ?」


 いつもいるはずの場所に彼女はいなかった。どこか行ってるのかな……? ここ以外となると寝室? いや、僕のところに来た直後にそれはないか…… だとするとどこにいったのかな……?


 次の瞬間、廊下の先で聞こえる何かの物が倒れる音。


 シャディ? 部屋を出て音の先へと向かった。

 向かう途中、また物が壊れる音。ドミノ倒しでもしているかのように連続で鳴り響く。すごく嫌な感じだ。いつもとは明らかに違う空気に妙な胸騒ぎを感じた。


 この城にいるのは僕を除いてシャディただ一人のはず。シャディがこんなに立て続けに物を倒したり壊すとは思えない。だとすると――――


 これは間違いなく侵入者だ。緊張の糸が急に張り詰める。


 シャディは大丈夫かな? 見つかってなければいいけど……。それに侵入者だとすれば目的は僕だろう。見つかればきっと殺される……。

 ぼ、僕も隠れなきゃ……


 その時、廊下から聞こえる足音。とっさに身構えた。そして慌てたが、廊下の先から見えるその人物の姿を見て警戒を解いた。


「シャディー!!」

 向かってくる少女に安堵した。そして彼女の元へと駆け寄る。


「ツヴァイさん、逃げてください!!」

「え? な、何? に、逃げる?」

 彼女に手を強引に掴まれ、一緒に走らされる。


「ちょ、ちょっと!! ど、どういうことなの?」

「いいから、今は一緒に走ってください」

 突然の出来事に何が起きているか理解できなかった――が、次の瞬間、理解する。


「おい、いたぞ! 男もいるぞ!」

「あいつが魔王か?」

 彼女の後ろから追いかける二人組の大男。物騒な武器を携帯していて、明らかに討伐に来た人達だった。


「二人とも殺すぞ。魔王じゃなくてもこの城に居るような奴らだ。ロクなやつじゃない」

 彼らの言葉に身震いをした。完全に殺す気だ…… あまりの気迫に思わず足が立ちすくみそうになった。


「走るのを止めないでください」

 彼女に手をひかれ、なんとか足を動かした。

長い廊下を10メートルほど走り、大きな部屋へと差し掛かった瞬間だった。


「ツヴァイさん、危ない!!」


 シャディが手を引っ張り、後ろへと飛び退いた直後に、顔ぎりぎりを何かがかすめ、頬がわずかに切れ、血が滴った。

「殺ったと思ったんだが、運がいいな」


 大剣を手にする男。追ってくる男以外の僕を殺しに来たプレイヤー。頬に手を当て、滴る血を拭った。もし……、シャディが手を引っ張ってくれなかったかと思うとゾっとする。


 通す気は――――ないに決まっている。そして、後ろからは追手、完全に追い込まれた。

 シャディなら何とかしてくれるはず。そう思って、彼女の方を見た。しかし、彼女は怯えていた。繋がれている手からは震えているのがはっきりと伝わってくる。


 ぼ、僕が何とかしないと……。シャディは僕が守らなきゃ―――――!!


「どうした? 何もしゃべらないが、怖気づいたか?」

「シャディ……、合図したら出口に走って……」

「で、でも……」

「僕は大丈夫」

 シャディは血の気が引いていた。戸惑いつつも目をしばらく見つめる。そして――


「わかりました。でも無理はしないで」


 一か八か。どのみち迷っていたら殺される。よし……。息を整え、ゆっくりと構えた。


「何をこそこそしている!!」


 男は剣を構え、大きく踏み込んでくる。

 すぐ後ろにある装飾ようの棚――。そこにある装飾用の剣をとり、男の剣を受け止めた。


「今だ! シャディ走って!」


 装飾用の剣は男の攻撃を受け、大きく曲がっていた。でも……、なんとか持ちこたえた。


 シャディは小走りで、こっちを気にしつつも先の通路へ向かって走った。シャディが部屋を抜けたのを確認。よし、僕も逃げよう。


 曲がった装飾用の剣を大きく振りはらい、出口へ――


 あれ――――?


 視界がかすみ、そのまま地面に崩れ落ちた。少量の紅い血が視界に入り、斬られたことを認識した。起き上がろうにも体に力が全く入らなかった。


 やがて、廊下を追いかけた男達も合流し取り囲まれていた。


「こんなガキが魔王か?」

「さぁな、女のほうは逃がしちまったがな」

「まぁ、女は魔王の可能性は薄いだろう? とりあえず、こいつを殺っちまうか。魔王なら晴れてゲームクリアってな」

 逃げようにも、体はかすかに動く程度だった。

「恨むならこの城にいたことを恨むんだな。じゃあな」


もうダメだ……。死っ――!!


『verk rper von der welt der……』


 言語かすら分からないような言葉が部屋に響き渡った。これは……? 呪詛……? 死ぬ間際の鎮魂歌にも聞こえた。男達は剣を止め、僕には目もくれずに警戒していた。


 そして、次の瞬間――

 シャディの逃げた方向から黒い球体が男達に向かい襲いかかった!

 男はそれを予測したかのように迎え撃ち、手に持つ大剣でそれを斬りはらった。

 剣で二つに割られた黒い球体は、白く閃光を放ちながら、爆風となりはじけ飛んだ。辺りの埃や塵を飲み込み、部屋は真っ暗な空間となる。


 爆風はそこまで強力なものではなかった。そのおかげで魔法で負った怪我はなかった。

 しかし、意識は朦朧として――、あれは……? 手――?


「……ヴァ……ん。……ま……よ」


 とぎれとぎれ聞こえる声。そして、暗闇から伸びる一つの手。その手を必死に掴んだ。その手は小さくてとても温かかった……。

「ツヴァイさん。逃げますよ」


 ――シャ……ディ……?


 引き寄せられ、体を支えたのは僕が庇って先に逃げたはずの少女。戻って……?

「歩けますか?」


 黙って頷くと、引きずられながらその部屋を離れた。部屋をでて廊下にある小さな隠し物置。そこに二人で身を潜め、息を殺す。


「くそ!! どこへ行った!?」

「やられたな。さっきの魔法は煙幕だったか……」

 男達の足音が響き渡るたびに、心臓は高鳴った。


 それから、どのぐらいの時間を過ごしただろうか。怪我のせいか意識はもうほとんどない、時間の感覚はやけに長く感じた。


「もういない……みたい……だね」

「静かにしててください」

 シャディは傷口に手を当て、ぶつぶつと何かを唱え続けていた。彼女の手からは青白い光がうっすらと輝いている。

「あまり治癒の魔法は得意ではないですけど、応急処置ぐらいなら」

 魔法――この世界が改めて自分のいた現実と違うことを認識した。そして、それは美しく綺麗だった。


「大丈夫ですか? まだ痛みますか?」

 魔法にみとれていたのをシャディが心配そうに覗き込んでいることに気づき我に返った。

「あ、ごめん。魔法が綺麗で……」

 ほっとしたのか、シャディはため息をついた。

「シャディこそ、その怪我……」

 彼女の肩には小さな切り傷を負っていた。逃げた時に負った傷だろうか?

「かすり傷なので、大丈夫です」

「そっか……」


 言葉に詰まり、しばらくお互い沈黙していた。そして――


「ねぇ、シャディ。この城を出ようよ。ここに居たら、僕だけじゃなく君まで――」

 こんな事態がいつでも起こりうる。今日は何とか生きているが、明日は? きっといつかは――

「この城を……」


「いつ来るか分からないものに怯えなくて済むんだよ?」

 シャディはしばらく黙っていた。そしてしばらくして口を開いた。


「ここは……、兄がいた場所だから……」


 シャディにとって魔王アイン――お兄さんとのかけがえのない場所。それが危険な場所で彼女をこの場所に留まらせる理由だった。


 隠れてからさらに時間は経ち、恐る恐る物置を出た。日はすでに暮れ、城はいつもの静けさを取り戻していた。もうあの男達の気配はない。諦めて帰ったのだろう。一応、辺りを見渡したがどうやら大丈夫なようだ。そして、応急処置を終え、その日は部屋で休むことにした。


 あの男達にここに住んでいることがバレた。きっと、また奴らはここに来る。それだけでなくても、いつ襲われるか分からない状況。僕がここに居るから……。彼らは魔王がいる限り、追ってくるだろう。そして、僕だけじゃなく彼女も――


 僕はどうすればいい? 


 悩んだ末の結論だった。その日の夜、この城を出ることを決意する。




               ◇



 城の周りに広がる広い荒野。そこを東に抜け、さらに進んだ先には森が広がっていた。

もう何時間歩いただろう? かなり歩いたせいか足が痛む。よく考えたら、城を出るのは初めてだ。といっても行く宛なんて考えていない。どこに何があるかもわからないし……


 荒野だったことが幸いして、モンスターを避けることができた。遠目にモンスターが見えれば大きく迂回をする。モンスターの強さすら分からないし仕方ないよね……

強くてあっさりやられるなんて事態が起こればシャレにならないし、避けるのが得策だった。というより一番弱いモンスターでも勝てるのか甚だ疑問だ。


 ―――で、ここはどこだろう……


 迷った。いや最初から迷っていた。地図もなければ、土地勘もない。当然と言えば当然の結果だ。不気味な森を前にして不安がより一層掻き立てられ、足取りは速くなった。

森を直進していき、やがて小さな湖が見えてくる。


 よかった。やっと飲み水の補充ができる……。もう喉がカラカラ。

 この世界は現実とほぼ同じで、飲まなければ喉が渇くし、食べなければお腹が減る。

試したことはないけど、たぶん飢え死にもあり得るかもしれない。


 湖のほとりまで行き、給水した。岸のそばには看板らしきものがあり『forest lake』などと書かれていた。森の湖なんて安直な……、などとも思ったが、さして重要ではなかったのであまり考えなかった。重要なのは地名があること。僕は土地勘がないのだから、この名前が死活問題となる。それに――


「ここならちょうどいいかな。わかりやすいし」

 空間所に手をかざし、「ステータス!」と叫んだ。すると手をかざした空間上に様々な模様が浮かび上がる。複数の項目があり、自分の職業や詳細なデータが書かれていた。要するにゲームで言うステータス画面のようなものである。


 とはいえ、ゲームと違うのは書かれているのはせいぜいパーティーメンバーと役職程度。

僕の画面には装備品や魔法、スキルなどが書いていることもなく、そこに書かれた項目は『world chat』『member』『news』というわずか3種類のシンプルさ。


 その中にあるワールドチャットと書かれた項目を選んだ。すると、画面が変わり、注意メッセージが描かれていた。

『この項目は特定の人間限定です。使えば世界中にあなたの声を届けることができます。一度押せば、3分間有効です。なお、一度使うと半年間は使用不可能なので注意してください』

 注意メッセージの下の選択肢にある『はい』を選択した。これで――、少なくともシャディは危険がなくなるはずだ。


『3 minutes start』と表示される。


 ――さて、僕の初仕事だ。魔王らしく振舞わないとね。


『聞こえるか、世界中の諸君。私は魔王だ。残念ながら君たちの生活はこれまでだ。

私は城を離れ、現在、フォレストレイクにいる』

発信地点を全土に表示するという便利な機能を使い、世界中に発信して証明した。

『ここより西へ進行して侵略を開始するつもりだ。腕に覚えのある物は向かってくるといい。返り討ちにしてやるがな。せいぜい恐怖に怯えるがいい。ふはははは』


 ここで、ワールドチャットを終える。しかし、これは恥ずかしい……。こんなセリフ一生に一度も言わないだろう。


 さてと、プレイヤーたちが来る前にさっさと逃げよう。もとより闘う気も侵略する気も更々なかった。せめてシャディさえ、安全になればというだけだ。魔王が城に居ないと分かれば、城に出向くものも減るはずだ。


 東か西か。どっちへ逃げようか? といっても街がどこにあるかすらわからないけど。


 ――――え?


 辺りを見渡して絶句した。辺りには見たこともないようなモンスターたちの群れ。逃げようにも辺りを囲まれていた。


 そ、そんな……


 この湖はモンスターたちのたまり場になっていたのだろう。チャットの最中に注意がそれた結果だった。広大な草原と森の境目。もっと辺りに気を配るべきだった。


 モンスターに追いつめられ、逃げ場などなかった。戦うしかない……。持っている武器は――城から持ち出した装飾用の剣だけ。震える手を抑え、それを構えた。


 そして、モンスターが一斉に襲い掛かってくる――――ッ!!

 絶体絶命。思わず目を瞑りった。


 モンスターの雄叫びと轟音が鳴り響いた。しかし、攻撃をされたような衝撃や痛みはなく、モンスターの攻撃は一向に攻撃を仕掛けてこない。何が起こっているのだろう?


 恐る恐る目を開け、唖然とした。


 モンスターは無残にも切り裂かれ、その場で次々と倒れていく。


 ――た、助かった?


 かすかに見えた人影がもう一太刀、剣を振るうのが見えた。


 その剣から繰り出された衝撃波は次々にモンスターを切り裂きながら直進した。

 助け? と思ったが、衝撃波の目標は僕だ。


 とっさに剣を構えて衝撃波を受け止めた。しかし、反動は殺しきれず大きく後ろへと吹き飛ばされ、地面に背中を強打する。


 徐々に追い込まれる。そして彼女は言った。


「君が魔王か?」


 彼女に違うと言えば、この場は凌げるかもしれない。でも、それは結局、シャディにまた危険が及んでしまう。


「あぁ、そうだ」

 そう答えた。


 完全に魔王と認識された瞬間だった。彼女は刃をこちらに向け、襲いかかってきた。

 持っている剣でかろうじて受け流した。しかし、それは長く続かなかった。


 チェックメイトだ。


 倒れたところに剣をつきつけられる。もう終わりなんだ……。

 この光景は夢で見たことがある。いつも誰かに襲われそして――

 僕はここで終わる……。そう悟った。諦めよう……


 しかし、いつまでたってもとどめを刺す気配はなかった。だが――


「何故泣いている?」

 そう問いかけてきた。


 あれ? 僕泣いている? 手でぬぐうと涙で濡れていた。

「本当だ。あはは、我ながら情けないや……」

 最後の最後まで僕はなさけないな。気がつけば笑っていた。もうおしまいなんだ……


 しかし、とどめを刺すどころか、彼女は剣を退いた。


「え? どうして……?」

 彼女は拍子抜けした様子だった。

「君は――、本当に魔王なのか?」

 疑いの眼差し。これだけ情けない姿。僕だってこんな魔王がいるとは思えなかっただろう。彼女の疑いは至極当然のことだった。


「なんというか、君は弱すぎる。あれだけの魔獣を従えていたのはさすがに驚いたが……」

「ま、魔獣を!? あれは襲われて――――あっ……」

 ここは素直に従えている事にすべきだった――と失言したことを後悔した。


「襲われていた?」


「うっ――、うん」


 彼女はじっと目を見つめてくる。

「くくっ、ふふふ……」

 彼女は笑った。どういうことか分からない。

「いや、笑ってしまってすまない。魔獣に襲われていた魔王など、私の想像と全然違っていたのでな」


 彼女の言うことはもっともだ。こんなに弱い魔王など、誰も想像しないだろう。僕ですらそう思う。だけど、ここで魔王ではないと思われるわけには……

「僕は魔王だよ……」


「いや、疑っているわけではない。疑いたくなるほど弱いが……」

「うぅ」

「君の眼は嘘をついているようには見えない。信じよう」

「本当に?」


「あぁ、普通はこういう場面では、普通は逆に嘘をつくものだがな。君は――、何かしらの覚悟があるように思える」

 僕の思いに反して、彼女は剣を鞘にしまった。


「僕を殺さないの?」


「私が倒すべきは悪しき者なのでな。君は無害そうだ」

 魔王はプレイヤーにとってクリア対象。この抜け出すことのできない世界から抜け出すためには倒すしかないはずだ。しかも、倒せば願いが叶うという特典までついてくる。なのに彼女は倒さないと言った。

 やっぱり、魔王と思われていないから?


「僕は本当に魔王だよ」


「それは承知している。私は正義を誓ってこっちに来た身だ。悪い輩を倒して世界を平和にすることが大義。君はそれにあたらないのでな。それに――、君のような魔王を倒したら後味が悪そうだ」

 彼女にとって魔王なんて些細な問題。有害か無害かが討伐対象のようだった。そして、彼女は手をさしのべる。


「立てるか? いきなり攻撃をしかけて悪かった」

 彼女に手をひかれて起き上がった。


「ありが……とう……ございます」

「リメリアだ」

「えっ――?」


「私の名前だ。リメリア・クラウン」

「僕は――、ツヴァイ。魔王ツヴァイ」

「ツヴァイか……。いい名前だ」

 彼女は再び手を差し出し、お互い握手をした。でも、なんでぼくなんかと……

「君は訳ありのようだな。そうだな……、とりあえず、街で悩みがあるなら話を聞こう」

「街……?」

「あぁ、さっきのチャットの後だ。他の討伐者が必死になって君の元に向かっていると思うぞ? それにここは落ち着かないからな」


 先ほどの全体チャット――。確かにあれを聞き、ここへ集まってくる人間は多いだろう。世界中の猛者を呼び寄せるなんて改めてぞっとすることをしたと思い、一気に血の気が引いた。下手すればそこから突き止められる可能性もある……


「でも、リメリアさんはなんで僕を……」

「君は困っている風に見えた。だから差し伸べている当然だろう? それに困った人を助けるのが騎士の務めだ」

 自分の胸を手で叩き、誇らしげに答えた。


「僕は……、魔王だよ? リメリアさんにとって危険かもしれない」

「ふふ、最弱のモンスターに襲われているのにか?」

「ええええええ!? あれって最弱なの?」

 僕の驚きを見て、リメリアは笑っていた。


「ツヴァイ、君は面白いな。そういうことは気にしなくていい」


 妙に疑いを持ってしまう。罠……? いや、そんなメリットは彼女にないか……。どの道ここにとどまっていても途方に暮れるしかなかった。地理すらわからないし……。最弱モンスターに襲われて死にかけるぐらいだ。彷徨っている間に命を落としてもおかしくない。ここは素直に彼女の言葉に従おう……


「あの……、リメリアさん。街まで案内をお願いしたいなぁ……なんて……」

「元よりそのつもりだ。それと、私の事はリメリアでいい」

 リメリアに連れられ、彼女の言う近くの街へと案内された。


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