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和樹と付き合って6年後のある日、
「デートしよ?」
突然言われた私は、
「いいよ」
と答えた。
高校を卒業してすぐ、私たちは同棲を始めた。
和樹と私は別々の会社で仕事をしている。
20歳になり、そろそろ「結婚したい」なんて思いは
じめてきた。
「じゃ、行こっか」
「うん」
車に乗って向かった先は、遊園地。
「ここ、美咲と来たかったんだ。」
「私も」
「よかった」
美咲は涙が出てきた。
「どうした?」
「なんか、嬉しくて。車いすだった頃、この遊園地
に来たことがあるんだけど、乗り物に1回も乗れな
くてさ。弟の乗ってるとこを見てるしかなくて」
「そっか。嬉しいよな」
「うん。和樹?」
「どうした?」
「夢、叶えていい?」
「いいよ。」
「ジェットコースターと観覧車乗りたい」
「そう言うと思った」
「行こう!」
「うん!」
美咲の泣いている姿を見るのは何年ぶりだろう。
中2の時以来かもしれない。
ずっとやりたかった夢だもんな。
そりゃ嬉しいよな。
よし、観覧車の中でプロポーズしよう。
指輪も持ってきたし。
最初にジェットコースターに乗った。頂上から一気
に落ちる所はすごく怖かった。和樹の手をずっと握
ってた。
「次は観覧車に乗ろ」
「うん」
2人は観覧車に乗った。
「景色きれいだね」
「うん」
「伝えたいことがあるんだ」
「何?」
和樹が美咲の隣に座って指輪の箱を開けた。
「俺と結婚してください」
美咲は涙が溢れた。
「よろしくお願いします」
美咲は嬉しかった。和樹が続けて話す。
「中学の頃から美咲が頑張ってきたのを俺は知って
る。そんな美咲を支えたい」
「ありがとう」
美咲は答えた。
それから2人は笑いの絶えない幸せな家庭を築いた。
おわり




