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魔道具師について

魔道具師は魔力や特殊素材を用いて日常品から戦闘装備まで幅広い道具を製作する専門職である。魔術師や冒険者とは異なり、実務の中心は作業工程と試作改良であり、前線活動は必須ではない。生活基盤に関わる器具や農業補助具を扱う者もいれば、軍事向けに特化する者も存在する。魔道具師の価値は魔力の強さではなく、設計精度と装置安定性により評価される。


素材は魔石や魔鉱のみならず、木材、皮革、骨、植物、土、風化物、破損した古代品の残骸など目的に応じ多岐にわたる。魔力が蓄積しやすい構造や、力の流れを妨げない物質の組み合わせを見つける事が最も重要である。製作は素材加工、魔力回路彫刻、魔術式刻印、封入安定化、最終調整の流れを基本とするが、個人によって順序や理論が異なるため統一技術は成立していない。


魔道具の完成度は見た目では判断できず、使用環境、魔力量、使用者の癖、気候、方位、依頼目的との一致により性能が変動する。そのため魔道具師は納品後の状態観察を重視し、改良や仕様変更を繰り返す事が多い。作品は一度完成しても修理や再調整が前提とされる。


魔道具師は嘘をつかないが、全てを説明する事は無い。理由は知識の漏洩による模造品の発生と、使用者が理解不足のまま危険な扱いを行う事を避けるためである。使用方法は必ず学習を伴い、安易な消費と即効性のみを求める顧客とは相性が悪い。また魔道具はあくまで補助具であり、人間の判断と能力を代行させ過ぎる事は推奨されていない。


魔道具師に必要とされる資質は器用さや魔力よりも、観察力、記録習慣、原因追及の継続性である。成果は短期間で現れず長期研究が基本であり、一生を掛けても体系化に至らない者は多い。だが彼らの作品は国家、都市、旅団、個人において生活と戦力の両面で重要な基盤を担い、存続と発展の裏側で黙々と支えているとされる。

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