表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/90

サンストーン・カリフェート

Sunstone Caliphate



―「われらは光の子、闇を焼く炎の民」―



砂と炎の王国。

永遠に沈まぬ太陽神の恩寵の下に栄える、光と魔術の帝国。

大陸でもっとも古く、そしてもっとも神聖な国とされる。



信仰体系:太陽神ソル=アレオン教(The Solar Doctrine of Sol-Aleon)


主神:ソル=アレオン(Sol-Aleon, The Burning King)


古代より「燃ゆる王」と呼ばれ、太陽そのものとして崇められる創造神。

その心臓からこぼれた光の欠片が**サンストーン(Sunstone)**となり、世界に命をもたらしたとされる。


姿:炎の冠を戴く獅子の王。

象徴:太陽円盤の中に咆哮する獅子。

聖なる言葉:「光は審判、炎は真理」



神々の階梯


太陽神を中心に、光から生まれた下位神々(セラフィア)と、闇に堕ちた影神ネフェリスたちの神話が展開される。


ルミナラ(Luminara):夜明けの巫女。太陽神の娘。夜を破る光を司る。


オル=カス(Or’Khas):影の狩人。かつて太陽神の近衛であったが、闇を愛し堕落した。


サリオン(Saryon):砂の守護者。風砂を操る精霊王。


神話では、彼らの戦いが昼夜・季節・天候を形作るとされる。



社会と文化統治


光帝(Caliph Radiant):太陽神の魂を受け継ぐ存在。


即位の儀ではサンストーンの王冠を被り、灼熱の聖火の中で一夜を過ごす試練を受ける。


炎の評議会(Council of Flames):高位司祭と魔導士による神政会議。


光守騎士団(Order of the Dawnshield):太陽の力で強化された鎧を纏う聖騎士団。

鎧にはサンストーンの核が埋め込まれ、魔力で発光する。



都市と建築


首都 Solethソレス は「永遠の光に照らされる都市」と呼ばれ、

巨大な太陽塔〈アレオンサピラ〉が中心にそびえる。

塔の頂上には、昼夜問わず燃え続ける“天の炎(Celestial Flame)”が灯る。



建築は以下の特徴を持つ:



黄金・白石・黒曜石の三色構成(昼・夕・夜の象徴)



宙に浮かぶ“光の橋”が都市間を繋ぐ(魔導士のサンストーン制御により維持)



神殿内部には“光の泉”があり、液体のように流れる光が満ちる



魔法体系:ルミナス・アルカナ(Luminous Arcana)


サンストーンは光の魔力を蓄え、術者に力を与える“生きた魔導石”。

カリフェートでは太陽魔法が体系化され、以下の三学派が存在する:


焔術(Pyrosophy):太陽の熱を操り、炎や爆光を放つ。戦士系に多い。


輝学(Luxomancy):光を幻・癒し・結界として用いる。学者・聖職者向け。


星読術(Helioscry):星と太陽の運行を読み、未来や魂を視る占術。


魔法行使時、術者の瞳には「内なる太陽」が輝くと伝えられる。


儀式と祭礼


黎明の誓い(Vow of Dawn)

新たな修道士や魔導士が昇光時に誓いを立てる儀式。

彼らは初めて太陽の光を受けた瞬間、サンストーンが淡く共鳴する。


炎輪祭(Solaris Rebirth)

年に一度、太陽塔の炎が消され、新たな聖火が点される再生の儀。

この夜、光帝が太陽神の言葉を預かるとされる。


黒暦の夜(The Night of Eclipse)

太陽が隠れる日。

太陽神が闇の王ネフェリスと交わす「静寂の契約」の日として恐れられている。

人々は灯火を消し、祈りのみで夜を明かす。


軍と信仰の融合

サンガード(Sunguard):

太陽の加護を受けた精鋭兵。

彼らの武器は「光脈鋼(Lumenite)」という魔光金属で作られ、日光下では金属が脈動するように輝く。

夜になるとサンストーンを胸に埋め込むことで、光を維持する。



文化的特徴


書物は「光の頁」と呼ばれる光石板に刻まれ、闇の中でも読める。


芸術は光と影の対比を重視し、“影を描くことは神を讃えること”とされる。


挨拶は「ソルの眼があなたを照らすように(May Sol’s Eye shine upon you)」。



世界観での位置づけ


サンストーン・カリフェートは他国から**「太陽帝国」とも呼ばれ、

魔導文明と信仰国家の中間に立つ存在。

宗教的狂信と高い文化が混在し、隣国エルドリアとは神聖な同盟関係にあるが、

夜の魔術を操るFrostfang Dominionとは古代より対立している。



光帝とサンプリーストたちの政治ドラマ的設定


光帝と炎の評議会 ― 太陽の玉座を巡る政治劇


光帝(Caliph Radiant)

「我が心臓に燃ゆるはソル=アレオンの火。だが影もまた、光の子なり。」


現光帝 カリフ・サリアン七世(Caliph Saryan VII) は、

太陽神の魂の“器(Vessel)”とされる存在。

即位の際、神殿にて“燃ゆる戴冠(The Burning Coronation)”を受け、

神の炎をその身に宿す儀を通過する。

ゆえに彼の瞳は常に黄金に輝き、怒る時は太陽の残光が肌から漏れるといわれる。


しかし、神の光を宿した者は次第に人の理を失うとも言われ、

「光帝の狂気」は古くからこの国の宿命的な悲劇として語られる。



炎の評議会(Council of Flames)

光帝に仕える五名の高位太陽司祭たちによる神政会議。

表向きは神託を管理し国家を導く賢人たちだが、

その内部には思想的対立と静かな権力闘争が渦巻いている。



第一座《大導師セラ=ヴァレン(High Prelate Sera-Valen)》

光帝の教育係であり、古代の神文書〈ヘリオス・コデックス〉の守護者。


清廉で理知的だが、太陽神を**“秩序の具現”**として崇拝するあまり、

 異端排除に容赦がない。


“影を赦すことは腐敗を招く”という思想で、闇系魔術や夜の研究を禁じた張本人。

→ 光帝の「光と影を併せ持つ思想」と対立。



第二座《紅蓮審問官ラキム・サレド(Inquisitor Rakim Sared)》


軍権を掌握する狂信的な審問官。


光帝の名を掲げて異端狩りを行い、闇魔術師を“太陽に焼かれるべき者”と断ずる。


かつて戦場で光帝の命を救った英雄でもあり、

 “忠臣”として国民人気が高い。

→ だがその忠誠は「神への忠誠」であり、光帝個人へのものではない。


第三座《黄金の筆聖ミレナ・オルフェ(Chronicler Milena Orphe)》


国家の記録者であり、“太陽の書庫”を管理する史官。


光の記録魔法を用いて、出来事を“光の巻物”に封じることができる。


表向きは中立だが、秘密裏に「闇の記録」をも保存していると噂される。

→ 彼女は「真実は光にも影にもある」と語り、思想的に光帝寄り。


第四座《星読卿ナイラム・ヴォス(Astromancer Nyram Voss)》


星読術〈ヘリオスクライ〉の第一人者であり、

 天の兆しを解釈して国運を予言する。


光帝の登極を予言した功績を持つが、

 近年「太陽の墜落」という不吉な星図を見て沈黙している。

→ 密かに光帝の“終焉”を悟り、後継者擁立を模索中。


第五座《灰衣の侍女イーリス(Handmaiden Iris)》


表向きは光帝の側仕えだが、実際には神殿が送り込んだ監視役。


光帝の身近で「神の声」を聞くと言われる巫女。


だが実際は、光帝が語る“闇の夢”を密告しているとも囁かれる。

→ 光帝に忠誠を誓いながらも、最も彼を危うくする存在。



政治の主軸テーマ


1. 「光の純粋性」 vs 「影を認める寛容」


光帝サリアン七世は、

「光が存在するのは影があるからだ」と唱える革新的思想の持ち主。

一方、伝統派のサンプリーストたちは、

「影は神敵、光の欠落」として認めない。

この哲学的対立が宗教と政治の軋轢を生む。


2. 「太陽神の声」を巡る疑惑


光帝は近年、「夜の太陽が語りかけてくる」と公言し始めた。

評議会はこれを“神の試練”と見る者と、“狂気の兆候”と見る者に割れる。

彼が語る“もう一つの光”の正体は――堕ちた影神オル=カスかもしれない。


3. 「異端審問」と「沈黙の都」


南部のオアシス都市〈オリセア〉で“黒い光”が目撃され、

その後、都市全体が神殿軍によって封鎖された。

光帝は真実を知ろうとするが、評議会は“国家のため”として情報を遮断。

真実は――オリセアの地下に“堕光(Fallen Sun)”が眠っているという。


4. 「光帝の孤独」


カリフは夜ごと塔の頂で祈る。

「ソル=アレオンよ、なぜ汝の声は沈黙したのか」

巫女イーリスだけが、その嘆きを見ている。

彼の光が強まるたびに、影が深くなる。

それを知る者は誰もいない――まだ。


政治的緊張の構図


陣営  指導者  目的  対立軸


光帝派  光帝サリアン七世、ミレナ、イーリス 光と影の共存、改革 保守派の弾圧・異端容認


神殿保守派  セラ=ヴァレン、ラキム 光の純粋性の維持 光帝の思想を“神への背信”と見る


中立派  ナイラム 星の導くままに動く どちらにも与せず、予言を観察



物語の起点になりうる事件


評議会で「光帝の正統性」を巡る審問が開かれる。


神殿の一部で、太陽石が“黒化”する異常現象が発生。


光帝が夜に姿を消し、“夜明けの都”に出現するという幻が広まる。


ミレナが禁断の「影の記録」を開封し、太陽神の裏の真実を暴こうとする。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ