Stage.7 「部誌制作くらい真面目にできませんか?」-1
あの合宿からおよそ一週間が経過した。
俺はというと…近くの中古屋で掘り出し物のゲームがないか漁っている最中だ。
ピロン、とロインの通知が鳴った。姉からだ。
『しょーまー! 早く帰ってきてー! 緊急事態なの!』
どうせ、またいつものブラコンだろうな。まあ仕方ない。帰るか。
玄関を開けると、そこには見覚えのない靴が三足あった。そして、姉がやってきて……
「翔真。おかえり! 頑張ってね! お姉ちゃん、応援してるから!」
「なんのこと?」
「あ、もしかして猫田。帰ってきたんじゃない!?」
ん? もしかして……この声は
「なんでうちにいるの?」
「あ、お邪魔してまーす。」
「猫田くん、おかえり。」
「しょーくん、戻ってきたんだー!」
……この三人が何故うちにいるのだろう。
「えっと、なんで三人ともいるの?」
「部活やるらしくてさ、先輩たちがうちに来たんだよね。で、ついでに猫田も誘っていこうかなと思ってみんなで来たの。先輩たちは先に学校行ってるよ。」
「…そんな連絡きてないんだけど?」
まさか、またグループロインはぶられてる!?
「……学校から支給されてるタブレットの方に来てたよ? もしかして…タブレット見てない?」
すごい図星だ。
「えっと、猫田くん。宿題の連絡とかもタブレットに来てるんだけど……大丈夫?」
あ、まっずい。終わらない気がする。
「まあ、いいや。行こうか!」
俺は三人に半ば無理やり、連行された。
【あとがき】
こちらは前半パートになります。
後半パートは来週くらいに公開する予定でいます!




