Stage.2 「ゲーム部での活動」
【登場人物】
猫田翔真 高校1年生。1-C。
ゲームIDは『にゃすけ』。
工藤飛鳥に嫌われてる?
工藤飛鳥 高校1年生。1-C。
ゲームIDは『あすな』。
翔真のことが嫌い(?)
柏木遥 高校2年生。ゲーム研究部副部長。
腐の者。趣味は舞との談義。
東雲舞 高校1年生。1-A。
腐の者。趣味は遥との談義。
千早雪乃 高校1年生。1-A。
唯一まともかもしれない人。
永屋郁久美 通称『いくっちゃん』
ゲーム研究部顧問で1-C担任。
適当な性格。
俺の名前は、猫田翔真。そして、今日は2回めの部活だ。前回の部活のときは、工藤さん以外誰もいなかった。だから、今日は休学中の部長はいないが、副部長と他の2人の部員も来るらしい。輪に入り遅れるのは嫌なので、早めに行っておくのが大切だと思い、俺は廊下を早歩きで急ぐ。
「失礼しまーす。」
「うぃーす、猫田ー」
「え??工藤さん…?さっきまで教室にいなかった?」
そう、俺が教室から出るとき、工藤は教室にいた。途中で抜かされたりはしなかったはずだし、部室までの別ルートはない。
「も、もしかして?工藤さん…って忍者?」
「は?何言ってんの?」
……うん、そうなるよね。当たり前だ。『あすな』、助言してくれたところ悪いけど、俺には工藤飛鳥という人物と仲良くするのは無理かもしれない。
「んー、まぁ座りなよ猫田。今お茶入れてあげるから。」
「あ、ありがとう。」
「はい、どーぞー。あっ、」
そのとき、足元にあったコントローラーに工藤さんがつまずいた。そして、工藤さんが俺に向かって、倒れ込み、工藤さんはお茶を頭から被った。恋愛ゲームとかラノベでよく見る奴だ…あとお茶熱くなくてよかった…
「猫田、大丈夫?」
「お構いなく。」
そのとき、ドアがガラッと開いた。
「やぁ、部員諸君!今日も元気にやっていこー!………って、うわぁ!!」
「あ、柏木先輩!」
「お・・・おい、飛鳥。お前…もしかして、その男、と?」
「「え?」」
「あ、邪魔して悪かったな!すまない!また来る!あ、もちろん否定はしないぞ!じゃあお二人で楽しんで!」
といい、柏木先輩とやらは出て行こうとする。
「「誤解です!」」
俺と工藤は、柏木先輩に全てを話した。
「ふむ、なるほどな。お茶だったのか。早とちりしてすまなかったな!」
(「早とちりどころの話じゃないです…」)
「まぁなんだ、私は『柏木 遥』だ。ゲーム研究部の副部長をしている。よろしくな。部長とは幼馴染でいま、病気で入院している。それまでは私が部長みたいなものだ。」
柏木先輩はどちらかというと美人とイケメン系を足したような人だ。身長も十分な高さある。
「諸君!今日の活動は自由だ!思い思いに活動したまえ!」
俺は何をしたらいいかわからなかったので近くにあった漫画を取り、読む。工藤は、ゲームガールを出す。そして……先輩は俺は知らなくていい世界のゲームをしていた。
「くっ、信長はいざというときは受けだろ!」
(「何を言っているんだ。」)
「ポケットアニマル、水に炎効かないんだけど!」
(「工藤さん…?火は水で消えるよね…」)
ツッコミどころがあまりにも満載すぎる。すると、ドアがまた開いた。そして、2人の女子が入ってきた。
「柏木先輩!遅れました!」
「舞ちゃーん!やっぱり、信長は受けだよね!?」
「先輩……!甘いです。やっぱり、信長は攻めです!」
(「どうでもいいです。」)
先輩と舞は謎の談義を始めた。
「ねぇ、あなたが新入部員?」
「あ、はい!」
「あ、私は『千早 雪乃』よろしくね。で、あっちにいるのが、『東雲舞』よ。いつもあんな調子なの。」
「さぁ!みんな揃ったことだし、今後の活動について話合います!」
ちょっと待ってほしい。もしかしてだけど、男…俺しかいない!?部長は男であってほしい、と切に願う。
そして、今日の夜もまた。いつも通り、『あすな』とゲームを始めるのだった。
【あとがき】
一気にキャラが増えてしまいました。
想像として、遥はイケメン系美人、舞は小動物系、雪乃はクール系をイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
入院している部長は夏休み編には出てくると思います。
では、また次回