表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

Stage.1 「翔真と飛鳥と部活動」

【登場人物】

猫田翔真   高校1年生。1-C

       ゲームIDは『にゃすけ』。

       工藤飛鳥から嫌われている(?)


工藤飛鳥   高校1年生。1-C

       ゲームIDは『あすな』。

       猫田翔真のことが嫌い(?)


永屋郁久美  通称『いくっちゃん』

       ゲーム研究部顧問で1-C担任。

       適当な性格。


片山亮    翔真と飛鳥のクラスメイト。

       圧倒的陽キャ。

 俺の名前は猫田翔真。高校生だ。俺は、今とてつもない危機に瀕している。それは…親から部活に入れと言われているのだ。正直、『あすな』とゲームをやる時間が減るから嫌だ。そして、絶対に運動部には入りたくない。俺ができるスポーツは縄跳びくらいしかない。そして、縄跳びも前跳びしか跳べない。つまり、運動部は入れない。だから、俺は文化部で探すことにした。


ー次の日


「おっす、猫田!今日もいい天気だな!」


「あ、おはよう片山(かたやま)。そうだな。」


こいつの名前は『片山亮(かたやまりょう)』。高校に入ってから、2ヶ月経ってからできた友だち(?)のようなやつだ。典型的な陽キャでクラスの誰とでも仲がよく、俺とは正反対なやつだ。しかし、部活をどうするか考えていて、それどころではない。そうだ、かたやまに相談してみるのもありかもしれない。


「な、なぁ、片山。俺さ、部活に入ろうと思うんだけど…何がいいと思う?」


「え?お前……まだ部活入ってなかったの?もう6月も終わりそうなんだけど、、、」


ごもっともだ。だって、今まで部活に入る気がなかったからしかたないよな。


「あ、あぁ楽しそうな部活がなくて…さ」


「んー、そうだな。テニ・・・・・・」


「運動部以外で頼む。」


片山が言おうとしていることは言わなくてもわかる。テニス部と言おうとしているのだろう。うん、俺には無理だ。


「んー、じゃあ、ゲーム部とかどうだ?」


「え?そんな部活あるの?」


「あぁ、あるぜ。ゲームを作ったり、ゲームのモデルになった出来事や歴史を調べるらしいぜ。お前ゲーム好きだろ?だから、いいんじゃねぇかと思ってさ。」


「なんで、片山は俺がゲーム好きなの知ってるんだ?」


「え?だって、通学カバンのそのキーホルダーさ、ゲームの女キャラの水着姿だろ?」


俺はとてつもなく死にたくなった。

 そして、俺は片山に勧められた通り、ゲーム研究部、通称ゲーム部に入ることにした。顧問の先生は俺の担任である『永屋郁久美(ながやいくみ)』だそうだ。永屋先生は生徒から『いくっちゃん』の愛称で親しまれている……言っちゃ悪いが、結構適当な先生だ。俺は職員室の永屋先生に入部を申し出にきた。


「永屋先生、いらっしゃいますでしょうか?」


「うぃー、なんのようだー」


「えっと、ゲーム研究部に入部したくて・・・入部届とかありますか?」


「んー、口頭でいーぞー。何年何組の誰だー」


「あ、ありがとうございます。えっと、1年C組の猫田翔真です。」


「・・・・・・」


「えっと、永屋先生?どうしました?」


「え?おめー、わたしのクラス?」


「はい。」


「え?」


「え…嘘ですよね」


どうやら、俺は影が薄すぎたのか忘れられていたようだ。そんなことはさておき入部はできた。あとは部活に行くだけだ。

 そして、俺はゲーム研究部の部室前に立ち、扉を開けた。中にいたのは、、、


「ん?ね、猫田!?」


俺は無言で扉を閉めた。工藤だ、工藤がいた。どうして、ゲーム研究部に工藤がいるんだ。ゲーム研究部って俺みたいなやつの集いじゃないのか?そのとき、扉がガラッと開いた。


「猫田……なぜ閉めた…?」


「えっと、工藤さんがいるのに驚いて…さ。工藤さんはなんでゲーム研究部いるの?」


「んー、まぁゲームが好きなのもあるけどー、いろんな聖地みたいなところにも行けるみたいだし!」


「な、なるほど。あれ?工藤さんだけ?」


「部長は病気で休学中らしくて、副部長は今日は学校お休みらしくて、あともう2人いるけど…今日は2人とも部活休みなのかな」


ん?普通に話せるぞ。もしかして、工藤さんに嫌われてなかったのか?しかし、目をよく見たら……やはり睨まれていた。やっぱり嫌われているようだ。


俺の部活ライフは初日から終わりを迎えようとしていた。今日は『あすな』と夜遅くまでゲームして慰めてもらうか……


『クラスの苦手な子と同じ部活入っちゃったんだよね』


『にゃすけっちー、それはおつ〜ってやつだよ!』


『どうしたらいいんだろう?』


『逆にぐいぐい話しかけてみればいいんじゃない?』


『な、なるほど…今度実践してみるね』


『がんばれ、にゃすけっちー』


『まぁ、今日は過去の限定武器の復刻イベントだから全部手に入れられるようにがんばろ!』


『おぉ〜!』


その日は、『あすな』と26時までゲームをしたのだった。

【あとがき】

1話です!楽しんでいただけたでしょうか!

今後も登場人物は増えていくと思いますので、よろしくお願いします!

自分ごとなのですが、本日プロセカ映画を観てきました。すごく面白かったです。ぜひ観てみてください!

では、また次回お会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ