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ミーナ・ファロン物語  作者: オサ
21歳から22歳への話
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83 戦術

83 戦術 ミーナ対話


 私の戦いを参考にしない方が良いのは分かっていると思うけど・・・。

 説明しておくと、私の軍には、私と言う最終兵器が存在しているから、多くの選択肢があるの。その選択肢の中には、他の司令官が使えないような攻撃方法もあって、私の敵はそういった可能性にも備えなければならないのよ。

 私は常に有利な状況で戦場に立っているのよ。

 軍を指揮する司令官という枠組みだけで私の指揮力を評価するなら、上の下あたりが妥当なところだと思うわ。


 そうね。結果的に犠牲者が少なかったけど、別に、兵士達の命を最優先にして作戦を立てている訳ではなかったわ。もちろん、全体の勝率を上げるために、犠牲者を減らす事は重要な要因だから、常に考慮はしているけどね。


 うーん、無茶な攻撃を私が避けていたのではなくて、敵が私に突撃させる隙を作らなかったという事だと思うわ。何度か機会があるように思えたけど、決断できなかったのだから、敵の方が上手だったのよ。


 どうして勝てたのかって聞かれたら、大義名分を掲げる事ができたからよ。どんなに上手に戦争をしても、目指すものを提示しなければ、率いている兵士達は実力を発揮する事はできないわ。

 目指すものは人によって違うから、複数の何かを提示する事が重要だと思うわ。名誉もあれば、金銭もある、生活の安定を目指して戦っている者もいる。仲間が戦っている事を戦争に参加する理由にする者だっている。新たな土地や植物を求めて、力を貸してくれる人もいたわ。

 イシュア国宰相という地位があって、多くの物を兵士に提供できたことが、私達の軍の強さだったかもしれないわね。


 私は好きで戦争をしている訳ではないから、楽しい話とは言えないわね。


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