表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミーナ・ファロン物語  作者: オサ
3歳頃の話
1/131

1 序段

1 序段


 私の名前はミーナ、この大陸において、最強の・・・。えっと、この大陸の名前って、もっと後に決まったから、ここでは言わない方が良いんだよね。


 とにかく、多くの異名を捧げられることになる私の名前はミーナ。この時は、ミーナ・ファロンで・・・。名前は結婚で変わったんだけれど、ここでは結婚後のは話さない方が良いよね。


 私の名前はミーナ、よろしくね。異名は置いといて、逸話を語るんだけど、一番困る逸話が、「母親レイティアのお腹の中にいる頃からの記憶がある」というものね。私は早熟で、物覚えも良いのだけれど、流石にそれは虚構。嘘に決まっているんだけど。かなり信じている人が多いんだよね。


 私がお母様のお腹の中にいる時、イシュア国においては王位継承のための騒動があって、結果として異例の王位継承劇が極秘に行われたのよ。とお母様から聞いたのだけど、王位継承そのものが極秘な訳はなく、継承に至るまでのお母様の行動を極秘にするべきだったの。

 ところが、お母様は私にはその事を詳しく話してくれたの。幼い子供だから理解できないと思って話をしたみたいなのだけど。私はきちんと覚えていた訳。

 お母様から口止めされていない幼子としては、聞かせてもらった話を、他人に話したがるのは当然で、私が方々で語ったの。


 幼子がなぜ極秘事項を知っているんだと騒ぎにはなったみたいで。どういう経路があったのかは知らないけれど、「ミーナはお母様のお腹の中で、全部聞いていたから覚えていた。」という話になったの。

 まるで見てきたように語ったのだから、間違いなく覚えているんだと勘違いした人がいても仕方がない。だって、私はその話の主人公であるお母様から、直接聞いた話をそのまましているのだから。


 イシュア歴372年の6月に王位継承。それからの出来事は歴史書に書いてあることを参照して、もらえばいいから、ここでは省くけれども。ああ、セーラ叔母様の活躍の話はしたいんだけど・・・。それは別の話になるのね。じゃあ、それは省くことにして、私の事を話せばいいのね。

 という事は、お話は375年10月7日、暗闇の暴走の日からの話で始まる事になるけど、それでいいの。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ