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妄想
自分の頭を自分で満たす。
等身大に。なりたいものに。
それが、現実から離れるほどに心地よい。
それは、理想から離れるほどに心苦しい。
しかしまあ、思い描くところから何事も始まる。
それが実行可能であるから人には欲が生まれる。
叶うから嬉しくて、叶わないから悲しい。
どうせ叶わないならと、最初から夢を思い描く。
これがいつの間にか、癖になっていた。
身体を持っていけ。そのために、イメージを形作れ。
理想を抱いて溺死する。思い描くのは最強の自分。
周囲と自分をうかべて、あとはそれに没頭する。
人生の主人公が自分なのだとしたら。
人生をベースに物語を考えてみるべきとも言えるね。