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なんか挨拶して頼み事をすると仲良くなれるらしい。バカなふりが良いって、世の中の人間たちってなかなか狡猾よな。まずは等身大に他人を認めるところから始めたいけど人は生まれながらに不平等。

「なぁ、消しゴム貸してくれへん?」

「ええよ〜」


 なんとなく、そんな話から始まったと思う。

 隣の席の男。牛島くんとの関わりは。


「これ貸しだから」

「闇金かよ」


 私はそうやっていじるのが好きだった。

 人間関係は貸し借りにある。あと挨拶。


 ずるい人間は魅力的に見えるし、関わりやすい。誠実じゃないから、多少のことで怒ったりしない。それでいてノリが良いなら嬉しくて、趣味があえば最高。だと思ったり。


 いろんな人がいる。


 なんか四種類の人間がいる。回避と不安のグラフでどうたらこうたらと。

 牛島くんは安定型で、私は日によって不安や回避に変化する。

 だから私は牛島くんが好きだったけど、あっさりと別の女の子と付き合った。クラスで一番可愛くて、誰にでも話しかけるような女の子。恋敵(一方的)ながら、私まで好きになってしまうような。


 できるなら安定になりたい。と思う。けど、そうなれないのは、土台が足りないんじゃないかな。

 容姿、性格、人間関係、能力、成果、生活環境。多少被りはありつつも、まあこんな。人の輪の中で生きるということの難しさを痛感している。


 頼るのが上手な人になりたいよね。難しいね。

 それで嫌われたらって思うと、もうだめだもの。こまった。


 誰かにしがみつくことが大事なんじゃないかな。しらんけど。どうしろって、転生するしかないのでは。お前をママと呼んでやるぞ。


 うそです。自分の顔大好き。なぜ好かれない。私は美人やぞ。とまあ、吠えてみる。なぜ私によってくるのはなんというか、自信のなさそうな男なのだろうか舐められている気がして遺憾があかんのですよ。


 あ〜パチンコが好きな彼氏最高。過度に干渉しないし私のこと好きって言ってくれるし、誕生日にパチの景品を送ってくれる〜〜ころすぞ。

 土に埋まった彼氏ならいくらでも愛でられそうだと思いました。うひょ〜。

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