これだから
「ゆうくんって、掃除好きだよね」
「は? いや別に好きじゃないけど。した方が綺麗だし落ち着くだろ」
「そこだよ。私はめんどくさいで終わってしまうもの」
「ズボラなだけじゃねえか。……お前の部屋の押し入れのキノコ、自分でどうにかしろよな」
「うっ」
「あと虫な。片付けねえから湧くんだよ。俺のとこに侵入してきたら、まずはお前から追い出すから」
「う〜〜〜〜!!」
「殴ったなてめぇ、上等だよ。ぶっころしてやる」
「カーン、ファイっ!!」
「う、うぜぇ。やってられっか。めんどくせぇ女」
「あーん、乗ってきてよぉ」
「俺でまぎらわすな。つか、普通に動けるなら掃除なんか片手間とか時間潰しだっつーの。スマホの見過ぎだ」
「……ゆうくんが結婚してくれたら、掃除しなくてもよくない?」
「誰がこんな怠惰なデブなんかお断りだね」
「で、デブじゃないし。……違うよね?」
「……あー」
「やめてよぉ! 不安にさせないでよぉ!」
「いや、まあ感じ方は人それぞれだろ。俺はお前のそういうところ嫌いだけど」
「ちくしょう、やってやらぁ! 掃除くらいいくらでもやってやるよぉ!」
「結婚考えるなら、負担を片方にだけ強いるのは不和の元だぞ。俺の母さんなんか『家政婦かよ!』ってキレ散らかしてた」
「えっ結婚考えてくれるの?」
「……。いや? なんか言ってた? 忘れたわ」
「うそうそうそ! するって言ったぁ! ずっと一緒にいて養ってお世話してくれるってぇ!」
「甘えんなしばくぞ」
「ほ、ほんとに叩いたぁ!」
「いやなら自分から動くことだな。肩叩いて動かすたびに、脂肪のデカさを再確認するから」
「……DV彼氏だぁ〜〜!!」




