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午前3時のタイムループ(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
7/17

7.

 タカシは、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして立ち尽くす。


「はあああっ!?」


「はああじゃありません!」


「これは失礼」


 とにかく、暴れさせないようにとタカシは懸命だ。


「この世界は1日がタイムループしているのです! 明日が来ないのです!」


 彼女が右手の人差し指を上げてそう力説するので、タカシは彼女に両方の手のひらを向けた。


「待て待て、落ち着こう」


「そう言うのは――」


「はいはい。100回目ね」


「87回目です」


「残りは……どうでもいい――いや、やっぱり聞いておこう」


「『まずは落ち着こう』が7回、『落ち着け』が3回、『待ってくれ』が3回です」


「言い方いろいろ変えてごめん。とにかく、落ち着け、落ち着こう、落ち着いてくれ」


「何かの活用形ですか?」


「これ……100回目?」


「94回目です」


「何でまた微妙な……。まあ、なんだな。名前がわからないと話しにくいから、お互い名乗っておこう。僕はタカシ。君は?」


「ニーナです」


「じゃあ、ニーナ。君は、Q科学研究所に連れて行ってくれと言うけど、それとタイムループと何か関係があるのかい? ――ちょ、ちょっと待った。いちいち、『そう言うのは100回目』なんてコメントはいいから」


「言っていません」


「言いたそうな顔、してたよ」


「してません」


「強情だなぁ……。まあいい。で、どういう関係?」


「それは、タイムループの原因となるのが、Q科学研究所の時空の実験が暴走するからです。その暴走が始まるのが午前3時の直前なのです」


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