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狂るクル廻る「神(わたし)」の街  作者: いろは箱
1章 鍵穴は存在する
3/6

探偵は探し物に悩まされ

シスター・ローシ「ええ、いいですよ許可します」


シスター・ローシ 協会のシスター ほかのシスターから慕われており 顔には包帯で目隠ししており謎の存在


探偵「意外とすんなり許すんですね」


探偵はシスター・ローシの対応に驚きつつ言葉に甘え調査をする。探偵は椅子や机壁などあらゆる場所を調べるそして案の定至る所に鍵穴があった。


探偵「ここにもあるのか…………ふむ...」


シスター・ローシ「どうですか?何かわかりましたか?」


シスター・ローシは屈みこみこちらを伺う。


探偵「いえ、今は鍵穴の存在する場所を調べてるところです。何か関連性がないか調べてはいますが今はなんとも」


シスター・ローシ「そうですか、そうだ探偵さんお茶でもいかがですか?こういう時はゆっくりして考えるのがいいんですよ」


探偵は特に急ぎでもなく調査で疲れてはいたためそのままシスター・ローシに連れられお茶をいただく。シスター・ローシは目隠しをしているのにまるで見えているかのようにティーポットを手に取りカップに紅茶を注ぐそしてそのまま机まで持っていく。

探偵はその様子に違和感を感じ目隠しのことを聞いてみることにした。


探偵「すまない、シスター・ローシ聞きたいことがあるんだが」


シスター・ローシ「あら、すいません。もしかして美味しくなかったですか?」


探偵「いえいえ紅茶の方はとても美味しいです。それではなく貴方の目隠しについて気になってしまって」


探偵「もし差支えがないようなら教えて貰ってもよろしいでしょうか?調査には関係がある訳では無いので無理にとは言いませんが」


シスター・ローシは少し考えそして何か思いついたかのように口を開く


シスター・ローシ「そうですね……教えてもいいですけど1つお願いを聞いてくれますか?聞いてくれるなら教えましょう」


探偵「お願いとは?」


シスター・ローシ「私は実は大切なものを取られてしまいまして。探偵さんはエイト・デクレアラーと言う組織を知っていますか?」


探偵「エイト・デクレアラーですか」


探偵は聞いたことの無い名前を聞き疑問をうかべる。その表情を見たかのようにシスター・ローシは少し残念そうな顔をする。


シスター・ローシ「ご存知ないですよね……実はこの組織はあまり表舞台に立たない組織でして実は私はこの組織に目をつけられてしまいまして」


シスター・ローシ「大事な物を取られてしまいました。どうやらその大事な物はカジノにあるらしくそれを取り返してきて欲しいのです」


探偵「何故その大事な物はカジノに?そして貴方は一体何をしたんですか?」


探偵の問にシスター・ローシは首を振る


シスター・ローシ「申し訳ございませんがそれはお答えできません」


探偵はそれを聞き深く考える。

噂では警察の介入を許さないこの協会で簡単に調査をさせてくれたシスター・ローシに恩返しも、したかったそれにカジノ自体は調べるところでもあったただし……


探偵「エイト・デクレアラー…………この組織はどういう組織なのですか?」


そう、初めて聞いた組織の名前そして不明の多すぎる全体図に不安を感じていた


シスター・ローシ「その組織はとある人物の名により動く8人の部隊のようなものです。あまり多くは知られてはおらず謎が多い存在です」


探偵はこれを聞きさらに不安を抱くそのような謎の組織に狙われるシスター・ローシそして奪われる大事な物恐らくそれは奪わなければいけない物なのだろう。探偵は悩みに悩みそして口を開く。


探偵「わかりました、その依頼聞きましょう」


今思えばそれが間違った選択だと探偵はいずれ思い出すのであろう。

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