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僕と彼女のリア充ライフ  作者: 一条二豆
第二章 初デート
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第八話 アンハッピーターン

 タリーズコーヒーを出ると、次はヴィレッジヴァンガードに行くことになった。

 俺はヴィレヴァンにはまだ一回しか行ったことがなく、正直、どんな店なのかよく把握していない。とにかく、たくさんのものがあるってことだけは覚えているんだが…。


 特に何かを買いに来たわけではないので、俺は双葉と一緒に店内を見て回ることにした。

 双葉は何度も来ているらしく、慣れた動きで店内を回っていた。というか、皆ここに来ているのだろうか。俺が世間に疎いだけですかね?


「あ、ピカチュウだ」


 見ている途中で、ピカチュウのスマホカバーを発見し、双葉がそれに食いついた。


「可愛い」

「好きなのか? ピカチュウ」

「好きっていうか、友達がつけてるの見て可愛いなって思って」


 双葉が手に持っているピカチュウは、くりくりとしたつぶらな瞳を彼女に向けて、愛くるしい笑顔を浮かべていた。

 女子の可愛いがよくわからない俺だけど、ピカチュウは素直に可愛いなと思える。

 俺たちはピカチュウにさよならを継げると、次にお菓子コーナーへとたどり着いた。


「あ、これすっごいマズいやつだ」

「え、俺めっちゃ好きなんだけど」

「えー、嘘―?」


 双葉が指さしたのはハリボーのゴールデンベアのグミだった。俺は小さい時から大好きなんだけど、双葉の口には合わないらしい。


「この合成着色料たっぷりの感じがいいんだけどな…」

「えー、それが嫌なんじゃん」


 今日、たくさん話して見て分かったことだが、俺と双葉はあまり共通の好みがない。全然話が合わないとかのレベルではないが、いかんせん共有できる話題が少なかった。


「お、ハッピーターンあるじゃん」


 いったんグミから離れて他の場所を見てみると、箱に入ったハッピーターンが積まれて置いてあった。


「そういえば、武野の誕生日って二月の一日だったよね」

「ああ、そうだけど…」


 まさかとは思った。この話の流れからしてまさかとは思ったけど、そうなってほしくはなかった。けど、言われてしまった。


「誕生日プレゼント、これでもいい?」

「えー」


 俺は露骨に嫌な顔をした。


 そりゃそうだろ。彼女からの誕生日プレゼントがハッピーターン(箱入り)っておかしいだろ! 女子じゃないけどさ、もうちょっと期待してもいいじゃん!


 そんあ俺の意見は反映してくれず、双葉は不穏なセリフを口にしていた。


「とりあえず候補で」

「えー」


 俺の声、聞こえてるよね? ね?


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