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僕とミライの傑作小説  作者: cry-me
80/94

感情を揺さぶれ2

[2]


「さて次は笑いよ」

「おお、読んでて笑えるっていうのは面白い作品の手本みたいなものですよね!」

「笑いのツボは人によって違うから、読者を笑わせようと思うのなら、泣かせるよりもハードルは上がるから覚悟しておいてね、ある読者には大爆笑でしたってネタも、他の読者には失笑モノでしたって事になりかねないんだから」

「うーむ、難しいんですね」

「とりあえず笑わせるには、ある種の飛躍した発想と言葉選びのセンスが求められるわね、全部が全部そうとは言い切れないけど、読者の機体をいかに裏切って意表を突けるかがポイントになってくるわ」

「うーん、抽象的ですね……」

「笑いのセンスは人それぞれだから、こうこうすれば大笑いは確実ってアドバイスは出来ないのよ……とにかくテンションの緩急や、テンポの良さ、ウィットの効いた言い回しとかで段々と場を暖めていくのが重要ね、シリアスな展開から行き成りギャグに行こうとしても、読者のノリが合わなくなって置いて行く結果に成りかねないから」

「じゃぁ、ちょっと面白さを引き立てようと笑いを入れるって言うのは難しいんですか?」

「雰囲気を軽くする程度のジョークなら悪くないわね、でもシリアスな流れで、行き成り読者を大爆笑させようと本気のネタを挟むと事故りやすくなるわ」

「何だか危険な香りがするんですね笑いって」

「狙いが当たれば効果は絶大だけど、外れれば直接付表に晒されるわけだから、取り扱いは慎重にね」

「何だか怖くなってきました……具体的な例とかないんですか?」

「うーん、そうね。例えば真面目に不真面目な事をしたり、下らない事に真剣討論したり、やる事成す事一生懸命なんだけど全部裏目に出たり、あとはアメリカンジョークとかかしら、笑いは登場人物と読者に考えのギャップがあればあるほど起きやすくなるわね、またはあるあるネタ的な共感を起こさせるか」

「そう言うのが笑えるんですか?」

「これもほんの一例でしかないわ、でも少なくとも読者を笑わせたいのであれば、プロット段階から、漫才師のネタを見たり落語を読んだりして、トークのテンポや、会話の流れ、そして笑わせる為の仕掛けなんかを練り込んでおくべきよ、普通に日常会話で、それこそ友達同士で起こるような笑いは、物語に置いては目指すべき笑いでは無いわね」

「そう言われると、マイナス要素しか見えてこないんですが」

「笑いが起こせれば、キャラの魅力もアップするし、何より笑いのスパイラルが起こるわ、一回笑わせればその流れのままもうひと笑いも狙えたりするのよ、そうすれば面白い世界という認識が読者に与えられて、一気に好意的な解釈を受けれるようになるわ!」

「おお!じゃ積極的に狙って聞くべきなんですね!」

「そうね、前編ギャグにするつもりならともかく、シリアスな話ベースであまり笑いを狙いに行ってもバランスが悪くなるわね。何事もテンポとバランスが大事だから、さっき言った様に、人によってツボが違う訳だから、あまり一つのネタで勝負をかけようとするんじゃなくて、一回の会話中で方向性の違う笑いを三回くらい起こして、どれか一つでもうければいいかなって割り切る事が大事ね、軽いジョークなら、言われた方が、センスあ返答をするだけで外しても面白い会話になるからノリの良いトークが生まれるのよ」

「とにかく積極的に数で攻める訳ですね」

「あと、一発ギャグだとか、ダジャレは駄目ね、小説媒体でやっても一波の笑も起こせはしないわ、キャラ付でやるとしてもウザいだけで嫌われるのが関の山よ、百害あって一利無し」

「笑いって厳しいんですね……」

「まぁ人それぞれよ、中にはサブい駄洒落でも笑ってくれる人も居るんだから。でも、ハードルを下げちゃ駄目よね」

「が、頑張ります」


[続く]


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