沢山優介 22歳 ★★★★☆
沢山優介 22歳 ★★★★☆
《基本プロフィール》
沢山優介 22歳 左投左打
身長187cm 体重83kg
守備位置:投手
経歴ー城北小-北部中-掛川西高-ヤマハ
《総合評価》★★★★☆
「187cmの長身から150km/h超の直球を投げ込む、国際経験豊富な大型左腕」
沢山は、最速152km/hの直球を武器とするヤマハの大型左腕である。187cm・83kgの長身から高い打点で投げ下ろし、しなやかな腕の振りで球威のある直球を投げ込む。左腕らしいクロスファイアーで右打者の内角を攻められることに加え、カットボール、スライダー、チェンジアップなどの変化球も使い分ける。
社会人5年目ながら2003年10月生まれで、ドラフト時点では22歳。大学4年生世代と年齢が近く、社会人での実戦経験と、なお伸びしろのある若さを両立する。ドラフトでは左腕の即戦力候補として、上位〜中位での指名が想定される。NPB球団の補強ポイントや左腕の残り方次第では、2位以内での指名も十分にあり得る。
《簡単な球歴》
中学時代:静岡県浜松市出身。城北小2年時に軟式野球を始め、北部中では軟式野球部でエースを務めた。中学時代から長身を生かした投球を見せ、地元の掛川西高へ進学した。
高校時代:掛川西高では1年夏からベンチ入りし、3年春にはエースとして東海大会優勝に導いた。高校時代から大型左腕として素材を評価されていたが、プロ志望届提出後のドラフトでは指名に至らず、ヤマハへ入社した。
社会人時代:ヤマハでは入社3年目に都市対抗を経験し、4年目には社会人野球日本選手権の優勝を経験した。JABA大会、都市対抗、プロアマ交流戦を通じて登板を重ね、社会人野球の強打者を相手に投球の安定感を高めてきた。
2025年のJABA静岡大会では明治安田生命戦で5回1安打無失点と好投し、日本ハム、ロッテ、中日のスカウトへアピールした。2026年のJABA東北大会では9回を無四球、2安打、12奪三振で完封している。
2026年はブラジル代表としてWBCに出場。イギリス戦、イタリア戦で先発し、合計8回4安打、6奪三振、無失点と好投した。都市対抗ではトヨタ自動車の補強選手として東京ドームに登板し、2回1安打、3奪三振、無失点。過去2度の指名漏れを経験しており、3度目のドラフト挑戦でプロ入りを目指す。
《強み・アピールポイント》
最大の武器は、187cmの長身から投げ下ろす最速152km/hの直球である。角度があり、左腕特有の見えにくさも備える。都市対抗では短いイニングで出力を高め、東京ドームの大舞台でも3奪三振を記録した。阪神スカウトからも「体もあるし左腕。腕も振れていて楽しみな投手」と評価されている。
右打者の内角へ投げ込むクロスファイアーも強みである。長身左腕がプレートの使い方を工夫し、右打者の懐へ直球を食い込ませられる。直球を内角へ見せたうえで、外へ逃げる変化球を組み合わせられるため、左右を問わず打者の狙いを外せる。
変化球の幅も広がっている。スライダー、チェンジアップに加え、カットボールを習得し、直球と似た軌道で打者を詰まらせる投球を身につけてきた。WBCでは強い打者を相手に無失点で投げ切り、社会人野球でも長い回と短い回の両方で結果を残している。
《弱点・課題点》
最大の課題は、直球と変化球の制球を登板ごとに安定させることだ。球威は一級品で、短いイニングでは高い出力を発揮できるが、プロで先発として長い回を投げるには、ストライク先行で球数を抑え、打者が2巡目以降でも同じ強さを維持する必要がある。
また、最速152km/hという球速は魅力だが、プロでは常時の球速と球質が重要になる。速球をゾーンの両サイドへ投げ分け、高めの空振り球と低めの打たせる球を使い分けられれば、先発でも救援でも価値が大きく上がる。変化球では、カットボールをカウント球として安定させ、チェンジアップやスライダーを決め球として磨きたい。
社会人5年目で実戦経験は豊富だが、過去2度のドラフトで指名漏れを経験している。スカウトが最終的に確認するのは、1年間を通じた安定した登板内容、球速の再現性、そして先発・救援のどちらで最も価値を出せるかである。本人も「結果が全て」と語っており、秋の日本選手権での投球が重要になる。
プロでは、まず左の中継ぎ、場合によっては先発と救援の両方を担うスイングマンとしての起用にも応えられるだろう。1〜2イニングなら150km/h前後の直球を軸に押し込み、カットボールとスライダーで空振りを奪える。制球とスタミナをさらに高められれば、将来的には先発ローテーションを担える大型左腕へ成長する可能性を持つ。




