伊藤櫂人 22歳 ★★★☆☆
伊藤櫂人 22歳 ★★★☆☆
《基本プロフィール》
伊藤櫂人 22歳 右投右打
身長178cm 体重84kg
守備位置:三塁手
経歴ー日新中(西濃ボーイズ)-大阪桐蔭高-中央大
《総合評価》★★★☆☆
「右方向にも飛ばせる長打力と勝負強さを備えた、東都リーグ現役最多本塁打の右の三塁手」
伊藤は、中央大の4番を務める右打ちの三塁手である。178cm・84kgの厚みある体格から、強いスイングで広角へ長打を放つ。
ドラフトでは中位〜下位での指名が想定される。内野守備をどこまで担えるか、打撃を年間通して再現できるかが指名順位を左右する。まずは打撃を最大の武器とし、三塁・DHで起用の幅を持たせたい候補である。
《簡単な球歴》
中学時代:岐阜県出身。日新中時代は西濃ボーイズに所属し、ボーイズリーグ日本代表として世界大会を経験した。早い段階から強い打撃を評価され、全国レベルの投手との対戦を重ねた。
高校時代:大阪桐蔭高では2年秋から不動の1番打者として起用された。3年春のセンバツでは2本塁打を放ち、チームの優勝に貢献。夏の甲子園でも打率5割超を記録し、U-18日本代表に選出された。高校通算25本塁打を記録した強打者として、中央大へ進学した。
大学時代:中央大では1年春からリーグ戦で2本塁打を放ち、早くから長打力を示した。2年春には指名打者部門でベストナインを受賞した一方、以後は打撃の確実性に苦しみ、3年秋は7試合で打率.136にとどまった。
4年春は打撃フォームと打席での対応を見直し、打率.316、4本塁打、OPS1.067と自己最高の成績を記録。亜細亜大戦で2試合連続本塁打を放つなど、長打力を発揮して三塁手部門のベストナインに選出された。最終節の東洋大戦でも3試合で11打数5安打、2本塁打を記録し、チームの一部残留に貢献した。
4年秋は青学大戦で大学通算12号を記録し、国学院大戦では決勝適時打を放った。
《強み・アピールポイント》
最大の魅力は、右打者としての長打力である。東都大学リーグ通算12本塁打は現役最多で、2026年春だけで4本塁打を記録した。引っ張り方向だけでなく、右翼方向にも強い打球を打てるため、外角球や変化球への対応力を備える。青学大戦の通算12号では、体勢を崩されながらも片手一本で右翼席へ運び、スカウトからも「飛距離は申し分ない」と評価された。
勝負どころでの打撃も強みである。国学院大戦では、終盤の同点場面で右前へ決勝打を放った。4番打者として長打を狙うだけでなく、走者をかえすために必要な打撃を選べる。本人も「試合のなかで修正する力が付いてきた」と語っており、打席ごとに相手投手への対応を変えられる成長を見せている。
高校時代に甲子園優勝とU-18日本代表を経験し、大学でも東都リーグの強い投手を相手にしてきた。高いレベルの舞台での経験値があり、1年時から長打を記録している。4年時に再び打撃が上向いたことは、適応力と修正能力の裏付けとなる。
三塁を守れることも大きい。打撃型の選手でありながら、4年春は三塁手としてベストナインを受賞した。プロで三塁守備を安定して任せられれば、右の長距離打者としての価値はより高まる。将来的には一塁やDHを含め、打撃を生かした複数の起用法を考えられる。
《弱点・課題点》
最大の課題は、打撃の継続性である。4年春は打率.316、4本塁打と躍進した一方、4年秋は6試合終了時点で打率.190と出遅れた。大学1年から3年の間にも成績の波があり、プロでレギュラーをつかむには、長打力を維持しながらコンタクト率と出塁率を安定させる必要がある。
また、三塁守備の評価をどこまで高められるかも重要である。打撃力が最大の売りであるだけに、守備で三塁を守り切れればプロでの起用価値が大きく上がる。打球への一歩目、横への反応、強い送球の正確性を磨き、三塁手としての安定感を示したい。
178cm・84kgの体格から生まれるパワーは魅力だが、プロで長距離打者として生き残るには、150km/h超の直球と鋭い変化球に対して打球速度を保つ必要がある。変化球に崩されても本塁打にできる対応力は示したが、ボール球を追わず、狙い球を絞る打席の質をさらに上げたい。
プロでは、右の強打を生かす三塁・DH候補としての適性が高い。まずは代打や対左投手を含む起用で打席を確保し、長打と勝負強さで存在感を示したい。三塁守備と打撃の継続性を高められれば、将来的にはクリーンアップを担える右の長距離打者へ成長する可能性を持つ。




