黒川凌大 18歳 ★★★☆☆
黒川凌大 18歳 ★★★☆☆
《基本プロフィール》
黒川凌大 18歳 右投右打
身長182cm 体重86kg
守備位置:投手
経歴ー稲葉小-壬生中(上三川ボーイズ)- 花咲徳栄高
《総合評価》★★★☆☆
「春夏の甲子園で結果を残した、スタミナと試合運びが光る実戦派右腕」
黒川は、最速148km/hの直球を武器に、花咲徳栄のエースとして春夏の甲子園で存在感を示した右腕である。182cm・86kgのがっしりとした体格を持ち、直球、スライダー、フォークを軸に長い回を投げられる。球速だけを追うタイプではなく、試合の流れを読みながら粘り強く抑える先発型である。
ドラフトでは下位での支配下指名を狙える候補である。150km/hを超える飛び抜けた球速はないが、体の強さ、スタミナ、甲子園での実績、投球の安定感がある。プロでは直球の質と変化球の精度を高めながら、先発投手として育成する形が最も合う。
《簡単な球歴》
中学時代:稲葉小2年生の時から軟式野球を始め、壬生中時代は上三川ボーイズに所属。
中学3年生の夏にNOMOジャパン入りを果たした。
高校時代:花咲徳栄高では下級生時代から主戦投手として経験を積み、3年時にはエースを担った。春のセンバツでは初戦の東洋大姫路戦で9回9安打2失点の完投勝利を挙げた。続く日本文理戦でも好投し、3試合合計19回1/3で防御率0.47を記録。チームの23年ぶりとなるセンバツ8強入りに大きく貢献した。
夏の埼玉大会では、武蔵越生戦で9回7安打2失点、10奪三振の完投勝利を挙げた。準決勝の昌平戦では左足に打球を受けながら143球、9回7安打3失点で完投し、決勝の浦和学院戦でも123球を投げて優勝に貢献した。夏の甲子園では仙台育英戦に先発し、最速147km/h、8回1失点、自責0、8奪三振と好投したが、チームは0-1で敗れた。大会後にプロ志望届を提出している。
《強み・アピールポイント》
最大の強みは、先発投手として長い回を任せられるスタミナと粘り強さである。春夏を通じて重要な試合で完投を重ね、夏の地方大会では127球、143球、123球と球数がかかる登板も最後まで投げ切った。体力だけでなく、疲れが出ても試合を壊さずに抑える感覚を持つ。
直球は最速148km/hで、体格を生かした力強さがある。平均球速も140km/h前後とされ、試合の中で大きく出力を落としにくい。スライダーとフォークの精度も高く、甲子園の仙台育英戦では直球と変化球を使い分けて8奪三振を記録した。特にフォークは右打者の外角へ落とす勝負球として使える。
大舞台での経験も強みである。春夏の甲子園で強豪校相手に結果を残し、得点圏に走者を背負っても冷静に投球できる。高校生として、試合を任された場数と実績は豊富であり、プロ入り後に先発争いへ加わるための土台を持つ。
《弱点・課題点》
課題は、直球の絶対的な速さと質をもう一段上げることである。148km/hは十分な球速だが、プロで先発として勝負するには、直球で空振りを取る力や、厳しいコースへ投げ切る精度を高めたい。体格には恵まれているため、下半身と体幹をさらに使えるようになれば、150km/h前後の直球を安定して出せる可能性がある。
変化球は実戦的だが、プロではスライダーとフォークの見極めがより厳しくなる。直球と変化球の腕の振りをそろえ、カウント球と決め球をさらに明確に使い分ける必要がある。特に左打者への対応を広げるため、チェンジアップ系の球種を磨ければ、先発としての幅が増す。
また、高校時代は多くの球数を投げてきたため、プロ入り後は肩肘の状態を丁寧に管理する必要がある。強みであるスタミナを生かしながらも、無理な登板を避け、フォームの再現性とコンディション作りを優先したい。順調に育てば、ローテーションの後半を支える先発投手になれる素材である。




