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第六話 宮殿の秘密

色宮殿に到着。虹色のクリスタルでできたホールは、まるで宇宙の中心みたい。中央に、巨大なルービックキューブ型の祭壇。そこから、さっきの謎の声が響く。

「六色の魂よ…キューブ界の起源を知れ…」

祭壇が光り、ビジョンが浮かんだ。昔、キューブ界は無色の混沌だった。最初の転生キューブたちが六色の魂を持ち込み、秩序と多様性を生んだ。だが、混沌の残滓が「シャドウキューブ」となり、色を消そうと企むらしい。

「…俺、六色で世界を救うために転生したってのか?」

ビジョンの中で、歴代の六色キューブが戦う姿。俺、なんか胸が熱くなった。

「タカシ、めっちゃカッコいいじゃん!アタシ、ファンになっちゃう!」

「…ミオ、軽いな。」

悠真がポツリ。

「俺さ、キューブになってから、お前見てると自分も変われる気がするんだ。」

「…お前、急に真面目かよ。まあ、悪くねえ。」

レイも「ガハハ、新入り、魂燃えてんな!」と笑う。ミオが「キラキラパワー、注入ー!」とギャグで締めるけど、なんか、チームの絆が深まった気がした。


宮殿の奥で、シャドウキューブ登場。8×8の巨大キューブで、ステッカーは光を吸い込む漆黒。声は冷たく、まるで心がないみたい。


「色は無意味。全て無に還す。」

「ふざけんな!俺の六色、仲間と揃えた魂だ!」

バトル開始。シャドウの攻撃は、色を消す「無色フィールド」。俺のステッカーが薄れ、ミオのラメが消えかける。

「アタシのキラキラ、返してー!」

「…ミオ、泣くな!まだやれる!」

レイが「新入り!コアは中央だ!」と叫び、悠真が「キューブ!お前の色、信じろ!」と鼓舞。俺、気づいた。六色は俺だけの力じゃねえ。仲間と揃えることで輝くんだ。


「ミオ、キラキラで反射!レイ、回転で援護!悠真、タイミング叫べ!」


「「おう!」」

ミオのキラキラが無色フィールドを跳ね返し、レイの回転がシャドウを揺さぶる。悠真の「今だ!」で、俺は全意識をぶっこんだ回転パターン。

「六色、フル回転!」

コアに直撃!シャドウが「無…は…」と崩れ、宮殿に色が戻った。だが、完全には倒せてない。シャドウの残滓が「また…還る…」と消えた。


シャドウキューブは逃げたが、色宮殿は守られた。祭壇の声が再び響く。

「六色の魂よ…全ての色が揃う時、混沌は終わる…」

「…まだ、戦いは続くってことか。」

俺、ちょっと疲れたけど、なんか燃えてきた。

ミオが「タカシ、絶対最後までキラキラで行こうね!」とスリスリ。

「…やめろ、くすぐってえ!」

悠真が笑う。

「なあ、キューブ。最後まで一緒に回転するよな。」

「…当たり前だろ。六色、揃えるまでやめねえ。」

レイが「ガハハ!新入り、そんじゃ次は俺が主役な!」と豪快。

帰還後、悠真の部屋で俺は考える。ルービックキューブに転生した意味、六色の魂、仲間との絆。シャドウキューブとの最終決戦はまだ先だ。でも、悠真の笑顔、レイの豪快さ、ミオのキラキラが、俺のステッカーを輝かせてくれる。

いつか、俺たちは全ての色を揃えて、キューブ界を、仲間を、俺自身を救う。


ボロボロのステッカーが、魂の証になる日まで、回転は止まらない。





続く



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