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宿幼決戦編 二十七章 終末に向かって・・・

午後十二時一分。

大陸南部で神が狂神に、人が闇化生物になる現象が発生。

梨々香から命令を受けていた神軍とラグジェパレス社は大陸南部にある全ての国に避難用の飛行船を必要数投入。

住民たちが次々と避難を始める中、ロジャーナ国は神軍が用意した飛行船に乗ることを拒否し、狂神と闇化生物に対抗しようとした。

しかし、軍にある従来の兵器は全く通じず僅か数分で壊滅。

闇化生物がネズミ算式で大量に増殖を始めると、生き残ったロジャーナの住民たちは神軍が用意した飛行艇に乗ってイクイノックスへ行くことを選んだ。

「・・・神軍は我々を受け入れてくれるでしょうか・・・」

ロジャーナ軍の軍人1はキアラ・ド・ラミーロジャーナ国総帥を見てそう言った。

住民たちは集まる狼型の闇化生物を見て震える。

「受け入れられなくてもいい・・・みんなと生きられさえすればもうなんだっていい・・・」

キアラは泣きながらそう言った。

「な、なんだこれは・・・」

住民たちは格納庫から投下される金陽華を見てそう言った。

「ひらひらがいっぱい!」

子供は金陽華を見て笑みながらそう言った。

「きれい!」

子供はキアラを見て笑みながらそう言った。

「えぇ・・・そうですね・・・」

キアラは子供を見て笑みながらそう言うと、子供を抱きしめた。

「・・・」

キアラが空を舞う大量の金陽華の花びらと地上を見たその時、地上にエネルギー弾が直撃して橙色の光が広がっていった。

「・・・」

橙色の光に包まれた地上を見たキアラたちは追悼の祈りを捧げる。


同年、四月六日。

梨々香が春雫(はるだ)地方のオールドワールドオブジェクトに降り立った。

「・・・」

梨々香は所々が崩れた特殊な錆びた巨大な金属柱を見るリベードリヒを見た。

「・・・お前はこれが何か知っているだろう?」

闇化した第二の神具を支えにするリベードリヒは所々が崩れた特殊な錆びた巨大な金属柱を見てそう言った。

「えぇ、知っているとも。淵魔(えんま)の結界を破るために魔女が設置した力塊の柱だろう?」

梨々香は所々が崩れた特殊な錆びた巨大な金属柱を見てそう言った。

「そうだ。あの時だけは僕たちと世の主六合たちの利害関係が一致し、共闘することになった」

闇化した第二の神具を握ったリベードリヒは振り返り、梨々香を見てそう言った。

「しかし、それでも撃退に終わった」

リベードリヒは梨々香を見てそう言った。

「撃退で終わらせた。の間違いだろう?」

梨々香はリベードリヒを見てそう言った。

「本当に倒すつもりでいたなら、テルメスとラーフィアを燦水天狐島に送り込まないはずだ」

「フフフフ・・・」

リベードリヒは静かに笑った。

「どこまでも賢いな、華千﨑 梨々香。そんなだから狙われるんだ」

リベードリヒは梨々香を見て笑みながらそう言った。

「そうさ。魔女はお前を恐れるあまりお前と同じ姓を持ち、権能が全て揃った白き神を最大の脅威と考え、白の棺を破壊して回帰を止めようとした」

リベードリヒは梨々香を見てそう言った。

「しかし、ラーフィアたちは燦水天狐島に上陸できなかった。君の策が勝ったと言っても良いだろう。華千﨑 梨々香」

リベードリヒはそう言うと、青い光になって再びどこかへ飛んでいった。

深呼吸した梨々香は飛び上がり、ノースドラゴニア残地のカルジェルドクレーターへ向かった。

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