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宿幼決戦編 十七章 決着、中央隊対狂欲の闇塊

同年、四月一日。

ドロシーは中央隊が瓦礫などを処理している隙にミリア国の中央に近づき、より強い力を持つ燦水天狐族を襲撃しようとしていた。

「・・・狐だ・・・狐の臭いがする・・・こんなゴミみたいな紙切れを張りやがって・・・」

ドロシーは偽物の天陽札を見て笑みながらそう言うと、引き戸を蹴り破って侵入した。

よだれを垂らすドロシーは廊下を走り、居間へと続く襖を触手で斬り破った。

ドロシーは途轍もない速度得dくつろぐ燦水天狐族たちに飛びかかり、触手を振りかざした。

触手はくつろぐ燦水天狐族たちに直撃して燦水天狐族たちがバラバラになる。

「ガッ・・・!!」

よだれを垂らすドロシーは目を見開いて驚いた。

「毛の塊・・・だとッ!?」

ドロシーは毛束を見た瞬間、一気に冷や汗を垂らした。

怒筋を浮かべたドロシーが怒鳴ろうとしたその瞬間、大量の聖陽水晶と共に天井がドロシーの上に落ちた。

「かかったな!!」

竹槍を握ったアージヴァイズはドロシーを見てそう言った。

「な、嘗めやがって!!」

ドロシーはアージヴァイズたちを見てそう言うと、触手を振り回そうとする。

しかし、その瞬間、ドロシーに食い込んだ聖陽水晶がドロシーに突き刺さった。

「フギャァァァァ!!!!」

目を見開いたドロシーが悲鳴を上げてもがく度、聖陽水晶がドロシーに突き刺さる。

「オラァ!!」

アージヴァイズは叫びながら竹槍をドロシーの腹部に突き刺した。

「やぁぁぁぁ!!!!」

竹槍を握ったオレンジとエコーは叫びながらドロシーに竹槍を突き刺した。

(バカめ!!これで一網打尽だ!!)

目を見開いたドロシーは笑みを浮かべた。

「し・・・しぃ・・・」

ドロシーは笑みながらそう言おうとするも、言葉が出なかった。

「私たちが何の細工もしない竹槍を使うと思った!?頭悪いね!!」

冷や汗をかいたオレンジはドロシーを見て笑みながら大声でそう言った。

「グヌアァァァァ!!!!」

ドロシーはオレンジを見て怒声を浮かべ、奇声を上げた。

「・・・」

黒鞘に納まった刀を握ったアイリアは黒鞘に納まった刀を見つめる。

「不安?」

大業物明乃白隼を握ったミッケはアイリアを見て笑みながらそう言った。

「そりゃあ・・・ね・・・」

アイリアはミッケを見て笑みながらそう言った。

「きっと、大丈夫。失敗とか気にせず思いっきりやっちゃいな」

大業物明乃白隼を握ったミッケは前を向いてそう言った。

アイリアは歩みを進める。

歩みを進めるアイリアは音もなく黒鞘から刀を抜く。

金色の鎺が鈍く光り、焦げたような黒い刀身と燃えるような赤い刃がゆっくりと姿を見せる。

最上大業物日炎を握ったアイリアは家屋の中に入った。

「みんな、ナイス~」

最上大業物日炎を握ったアイリアはドロシーを見てそう言った。

(天道の勇者・・・!!)

ドロシーはアイリアを見つめた。

アイリアは最上大業物日炎を振り、的確にドロシーの手足を斬っていく。

「ヌゥゥゥゥワァァァァ!!!!」

奇声を上げるドロシーは首を斬られて脱力した。

「・・・斬れた・・・」

アイリアはそう言うと、最上大業物日炎を見た。

その瞬間、斬られて転がったドロシーの頭と腕が消滅した。

「まだ生きてやがった!!」

最上大業物日炎を握ったアイリアは頭と腕が生えたドロシーを見て冷や汗をかきながらそう言うと、ドロシーに最上大業物日炎を振った。

最上大業物日炎がドロシーに触れた瞬間、ドロシーが弾け飛び、ドロシーの心臓が開いている窓から外に出た。

ドロシーの心臓はもがきながらも逃げていく。

「往生際が悪いね・・・本当に」

曙陽を纏ったミッケは逃げるドロシーの心臓を見てそう言った。

「く、クソ!このままでは斬られる!結晶で防護膜を!」

ドロシーの心臓はそう言うと、肉体を再生させて結晶で膜を作って体を覆った。

(この結晶は太陽の力を遮断し、千トン以上の圧力・衝撃に耐えられる。破壊することなど困難よ!!)

ドロシーは嬉しそうに笑み、よだれを垂らした。

その瞬間、辺り一帯が金色に光り始めた。

「あ・・・あれ?結晶に包まれているのに・・・」

冷や背を垂らすドロシーは強くなる金色の光を見てそう言った。

「体が・・・熱いッ!!」

ドロシーが目を見開いてそう言った瞬間、全身から火が出た。

火球が接近する度、結晶の膜が溶ける。

融解した結晶がドロシーに垂れると、ドロシーが悶えながら叫んだ。

「何だぁ・・・この激痛はぁぁぁぁ!!!!」

途轍もなく強い陽光に焼かれるドロシーはもがき、転がりながら叫んだ。

「邪悪成敗」

曙陽を纏ったミッケと最上大業物落陽淵崩を握ったカスミがそう言うと、火球が地上に落ちて大爆発を起こした。

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